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三菱電機株式会社様


IoT活用でレーザ加工機の遠隔監視とリモート診断を実現
導入企業様の稼働率・生産性向上に貢献
- 業種:
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- 製造・プロセス
- 業務:
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- その他業務
- 製品:
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- その他
- ソリューション・サービス:
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- AI・ビッグデータ
- クラウド
- ネットワーク/ネットワークサービス
事例の概要
課題背景
- 短納期・変種変量生産ニーズに応えるため、生産現場の遠隔監視によるレーザ加工機の稼働率・生産性向上が求められていた
- 生産現場のリモート診断等による、予防保全を含む保守サービスの向上が求められていた
- グローバルでセキュアなIoT環境の活用により、全てのサービスのワンストップでの実現が求められていた
成果
リアルタイムに生産状況を見える化
モバイル端末から簡単かつセキュアに機器接続ができ、リアルタイムで定量的に生産状況を確認できるダッシュボード機能を実現。
遠隔からセキュアにメンテナンスを実現
サービスマンが遠隔からセキュアな接続で加工機の状態を診断し、メンテナンスアドバイスや予防保全を可能とする、リモート診断機能を構築。
稼働率・生産性向上
機器のダウンタイム削減、稼働率向上とともに、予防保全によりトラブルが未然防止でき、生産性向上を実現。
- ※IoT:Internet of Things(モノのインターネット)
導入ソリューション

ダッシュボード機能:パソコン、スマートフォン、タブレットから稼働状況を遠隔確認
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事例の詳細
導入前の背景や課題

執行役員
FAシステム事業本部
副事業本部長
山本雅之氏
e-F@ctoryをIoTでさらに一歩先へ
三菱電機では、2003年からe-F@ctoryというコンセプトを提唱しています。これは、FA技術とITを融合・活用することで、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減し、ものづくり企業の改善活動を継続して支援しようというものです。e-F@ctoryをけん引する山本雅之氏は、IoT導入による「次」を見据えてこう語ります。
「いま、ITやIoTなど基盤技術の進化の中で、消費側と供給側の壁が非常に低くなってきていると思います。多様化する需要に対する素早い対応が求められるだけでなく、今までの『もの』に加えて『こと』に対する価値観が消費側で非常に高まっています。その変化とスピードに対応してくために、供給側、すなわちものづくりの現場には、変種変量生産や、さらなる生産性の向上、需要に最適化させた品質の維持などが今後ますます求められてきます。さらには、市場への素早い製品投入も要求されますので、エンジニアリングチェーンに加え、IoTを活用しながらサプライチェーンにも対応していく必要があります」
そのような中、導入の第一弾として、同社の主力製品の一つであるレーザ加工機のIoT化に着手されました。
「レーザ加工機のIoT化の一番の目的は、稼働率の向上です。異常発生時に情報をリアルタイムに入手して稼働率の向上を目指しました。さらに、さまざまな加工情報を入手することによって、お客様に対して加工面でのアドバイスを差し上げるといった新たな価値の提供を期待しています」(山本氏)
選択のポイント
グローバルでセキュアなIoTソリューションをワンストップで提供
山本氏は続けます。「取得するさまざまなデータは、お客様の大切な財産になります。それを扱うわけですから、まず非常に堅固な、セキュアな接続環境が必要です。さらに、私どものレーザ加工機は、全世界のお客様のもとで稼働しておりますから、サポートもグローバルで行うことが必要になります」

名古屋製作所
レーザ製造部
レーザ加工機設計課 専任
高田浩子氏
さらに、同社名古屋製作所でプロジェクト実務を担当された高田浩子氏はこう語ります。
「お客様は、生産状況を随時確認して、最適な生産管理を必要とされていましたが、生産の情報が不十分な状態でした。また、問題が発生したらサービスマンに電話が入り、現場に出向いて初めて詳細に確認するという課題もあり、外出先からでもモバイル端末で簡単に接続できるセキュアな接続基盤の構築が必要でした」
そこで、同社がパートナーに選定したのがNECでした。「クラウドを含めたセキュアなネットワーク環境を提供していただき、グローバル展開においても安心してパートナーシップを組ませていただいています」(山本氏)「NECのIoTソリューションを活用することで、定量的に生産状態を見ることができるダッシュボード機能や、サービスマンが遠隔からリモートで加工機を診断できるリモート診断機能を構築しました。実現させていく中で多くの課題が発生しましたが、NECの柔軟な対応と、セキュアなIoTソリューションで、すべてのサービスをワンストップで実現することができました」(高田氏)
導入後の成果
ダッシュボード機能とリモート診断機能で稼働率・生産性が向上
同社は、この取り組みを、レーザ加工機に対するIoTクラウドサービス「iQ Care Remote4U」として提供開始している。そのユーザーベネフィットは明らかだ。「iQ Care Remote4Uを活用したレーザ加工機の導入企業様から『短納期・低コストでの要求が高まっている中、夜間停止などの非常停止時間が短くなった』、『稼働率が向上し、加工停止時間からの復旧も早くなった』、など稼働率・生産性の向上など成果につながるお話を伺っています」(高田氏)
更に、同社はNECのIoTソリューションを活用したさらなる展開を見据えている。
「生産効率化だけではなくて、お客様ごとのスタイルに合った、新しい価値創造ができるような提案を行っていこうと思います。このサービスで、一歩踏み込めたかなあと思っています」(高田氏)
「ものづくりそのものの本質は変わらなくとも、IoTの技術をどんどん活用することによって、それが市場に出る場合のスピードや、多種多様な需要への合致性などがさらに進化して、それがさらに新しいビジネスを生むという可能性がどんどん出てくるでしょうね」(山本氏)
NECは、IoTを活用した次世代ものづくりソリューション「NEC Industrial IoT」をさらに進化させ、e-F@ctoryの新たな展開に貢献していく考えだ。
お客様プロフィール
三菱電機株式会社
所在地 | 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル |
---|---|
設立 | 1921年1月15日 |
資本金 | 175,820百万円 |
連結従業員数 | 135,160人(2016年3月末現在) |
概要 | 三菱電機グループは、技術、サービス、創造力の向上を図り、活力とゆとりある社会の実現に貢献することを企業理念とし、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器などの製造・販売を事業目的としています。 |
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(2016年6月21日)
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