サイト内の現在位置

CO2見える化「GreenGlobeX」のご紹介

自動車部品業界の大変革に備える一歩②【2022.05.18】

カテゴリ:品質・環境・物流その他

NEC 製造システム統括部 SIサービス主幹 森 伸明

企業のCO2排出削減においては、目標を設定し改善活動のサイクルを“見える化”することが重要です。そこで、生産拠点や設備などのCO2排出量を見える化する環境パフォーマンス管理ソリューション「GreenGlobeX」をご紹介します。グローバルなアンケート調査や第三者検証に対するスムーズな対応も可能になります。

1.CO2見える化の背景~企業に課せられたカーボンニュートラルへの取り組み

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの“排出量”と“吸収量”を均衡させ、実質ゼロにすることを言います。2015年のCOP21(パリ協定)で、全ての国と地域が世界的な平均気温上昇を、産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求することを合意し、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」を目標に掲げています。

企業に求められるカーボンニュートラルへの取り組みにおいては、様々な格付け機関からの情報開示要請や評価、および顧客からの開示や削減要請への対応が求められます。企業の環境目標達成においては、取引先でのCO2排出削減も必要になります。つまり、CO2排出量の見える化と削減努力が企業価値を高めることになるのです。

CO2排出には、自社の直接排出を指す「スコープ1」、自社が使用するエネルギー起源の間接排出を指す「スコープ2」に加え、取引先からの購入(上流での排出)や、製品が顧客に使用されることによる下流での排出を指す「スコープ3」に分かれます。つまり、今後は取引先や顧客のCO2排出も把握していかなければならなくなるという新たな局面を迎えます。

2.GreenGlobeXとは

環境パフォーマンス指標を効率的・的確に管理

「GreenGlobeX」は、カーボンニュートラル時代に必要な環境パフォーマンス管理を効率的に、的確に行い、お客様と管理レベルを成長させていくために有効なソリューションです。

「GreenGlobeX」は、クラウドでも、自社サーバーにインストールしてもご利用いただけます。各拠点が環境パフォーマンスに関するデータを入力し、コーポレート部門が入力状況を確認しながら拠点ごとの目標管理を行います。全社におけるカーボンニュートラルの目標を拠点ごとにブレイクダウンし、目標管理⇒データ入力⇒データ集計⇒見える化というサイクルを回していくことが可能となります。

管理指標としては、エネルギーやGHG排出量などのCO2に関するものだけでなく、水使用量や廃棄物、化学物質、環境会計など多様な環境パフォーマンス指標を定義・収集し、企業の環境報告書や外部に提示するアンケート、報告書の元データとすることができます。また、ISO14001のファイル管理も可能なため、環境管理部門が現場と連携して環境情報の共有や見える化を図っていくことができます。

入力インターフェースは、Web入力画面のほか、Excel帳票を用いた入力や、一括データ取込も可能。各現場が運用しやすいものを選択できます。
一方、様々な報告レポートに活用するための実績データ収集機能も搭載。様々な局面で都度変化する集計範囲や、集計項目の粒度、集計スパンを自由に設定可能です。出力するグラフも多様な形式を備えています。

企業活動や環境動向の変化に対応

企業活動や環境動向の変化に追随するための4つの特長的な機能をご紹介します。
1つめは、組織変更に対する対応です。施設は有効日管理され、ある時点での施設構成が把握できます。また、ある企業にあった施設が別の会社に移った場合もその施設として継続的に管理できる仕組みを提供します。
2つめは、海外拠点での管理に対する対応です。表示言語は日本語・英語・中国語に対応し、ガソリンのガロンとリットルといった国ごとの入力単位の違いにも対応します。
3つめは、年度ごとに変わる排出係数や報告様式への対応です。CO2排出係数のメンテナンスや温対法、省エネ法の様式の改訂対応はNECが代行しますので、お客様の負荷なく常に最新の係数でご利用いただけます。
4つめは、法人、ビル、設備などに応じた自由な項目設定。地域ごとに異なる利用電力会社を設定したり、入力単位を変更するなど、施設ごとに最適な入力項目を表示することが可能です。

施設や事業単位ごとに原単位(売上高や生産量などの活動量を表す単位)当たりの目標を設定し、各種の実績対比を行うこともできます。省エネ法では、エネルギーを使用する事業者にエネルギー消費原単位を年平均で1%以上削減することを求めています。活動量を減らさずにCO2を減らすには、活動の原単位に対するCO2の排出を管理していく必要があります。そこで、本機能では生産量やフロア面積、売上高などお客様で設定した原単位に対するCO2の把握・管理を可能にしています。

自由に設定できる画面やグラフ表示

ダッシュボード画面は、ユーザーごとに自由に設定可能です。

より高度な集計をしたいというニーズに対しても、集計オプションのクラウドサービスと連携することで、多様な分析やグラフ表示が可能となります。

3.導入企業とサービス強化予定

「GreenGlobeX」の導入企業は、自動車業界においては完成車メーカーはじめ、大手部品メーカーや車載電気機器メーカー、タイヤメーカーなどが導入。そのほか、電機電子・精密、機械・重工・製紙、化学・製薬、食品、さらにはホテル・小売業、商社まで広がっています。サービス業などにおいても、CO2把握の必要性が高まっていると言えます。

「GreenGlobeX」のサービス強化マイルストーンとしては、直近では、「見える化の範囲拡大」としてのスコープ3対応や、「レポート機能強化」としてCDPなどニーズの高いレポートのテンプレート整備に取り組んでいるところです。

スコープ3対応については、スコープ3カテゴリを新設し、CO2排出係数を使って、購入額など2次データから各カテゴリが算出できるようになりました。サプライヤから入手する1次データを取得して算出する方法については、業界標準動向などを踏まえて対応予定です。

また、レポート出力機能についても、現行のカテゴリ別実績集計機能と複数カテゴリ集計機能を活用し、CDPなどの外部情報開示を支援すべく、レポートテンプレートの拡充を図っていきます。

さらに今後は企業間のCO2データのやり取りや各種機関へのデータ開示の要請に対応するための多様なデータ連携への対応や、環境対応が経営に直結する時代に備えての環境経営ポータルへの対応が考えられます。「GreenGlobeX」はお客様の環境対応とともに進化を図ってまいります。

関連リンク

環境パフォーマンス管理ソリューション「GreenGlobeX」

GreenGlobeXは、工場やオフィスなど国内外複数ある拠点の環境データを効率的に収集・集計するソリューションです。本システムを導入することで、目標管理や見える化に繋がるとともに、これまでデータの収集・集計・進捗管理に割いてきた工数を大幅に削減し、効率的な管理を実現できます。

お問い合わせ