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サプライチェーンエクセレンス ~人とAIが共生する「製造業の未来」~サプライチェーンエクセレンス ~人とAIが共生する「製造業の未来」~

サプライチェーンエクセレンス
~人とAIが共生する「製造業の未来」~

第36回 設計・製造ソリューション展(DMS2024)レポート【2024.07.17】

カテゴリ:DX・業務改革推進設計・開発・技術スマートファクトリー(IoT基盤/AI)

NECは、2024年6月19日~21日に東京ビッグサイトで開催された、日本最大級の製造業向けITソリューション展示会「第36回 設計・製造ソリューション展(DMS2024)」に出展いたしました。
本年度のDMS2024は、駅から少し離れた南展示棟で開催されましたが、NECブースには昨年度に東展示棟に出展した時と比べても2倍以上のたくさんのお客さまにご来場いただきまして大盛況でした。ご来場されたお客様には心より御礼申し上げます。

NECブースでは、“サプライチェーンエクセレンス ~人とAIが共生する「製造業の未来」~”という出展コンセプトのもと、最先端のAIテクノロジーと自社で培った製造業でのノウハウを融合したBeyond2025のソリューションを、経営アジェンダから落とし込んだ6つのテーマにまとめて展示をいたしました。

また、NECブースの入口に設けられたステージでは、NECが目指す“サプライチェーンエクセレンス”を具体的に映像で表現するとともに、展示テーマごとの未来Visionについて有識者がミニセミナー形式で紹介いたしました。

本記事では、NECの出展コンセプトと6つ展示テーマの要点をあらためてご紹介いたします。

【目次】

NECが目指す “サプライチェーンエクセレンス ~人とAIが共生する「製造業の未来」~” とは?

NECブースの出展コンセプト「サプライチェーンエクセレンス ~人とAIが共生する「製造業の未来」~」と6つの展示テーマ
図1:NECブースの出展コンセプトと6つの展示テーマ

これからの製造業では、部材不足の深刻化や価格の高騰、物流の混乱など、サプライチェーンの不確実性はさらに増していくことが予想されます。そのため、社内の財務情報はもちろん、世界情勢やサプライヤ、業界の動向など、世界中から信頼できるデータを集めて高速に分析し、将来をロジカルに精度高く予測することにより、適格な経営ディシジョンメイクをスピーディーにすることが不可欠です。

NECが目指すBeyond2025 の世界では、世界中のサプライチェーン上の多様な経営リソース・業績見込み、などリアルの世界から吸い上げたあらゆるデータと業務プロセスをバーチャルな世界でつなぎ、大規模言語モデルとロジックを搭載したAIでシミュレーション。
精度の高い経営ディシジョンを現実世界にスピーディーに反映することで、サステナビリティ経営やサプライチェーンの高度化などが実現できると考えています。
このVisionが、今回の出展コンセプトである “サプライチェーンエクセレンス ~人とAIが共生する「製造業の未来」~” であり、このVisionからバックキャストして、まさに今、何に取り組むべきか、経営アジェンダから落とし込んだ6つのテーマで展示を行いました。(図1参照)

製造業である私たちNECは、自身をゼロ番目のクライアントとして、AI/IoTをはじめとする最先端テクノロジーを活用して、この”サプライチェーンエクセレンス”を実践し、そのノウハウと実証済の製品・サービスをお客様に提供することで、人と事業と世界をつなぎ、お客様と共に新たな価値を創造して参ります。

製造業担当のコンサルタントが講演した「AI協調でものづくりを変えろ!~技術伝承への活用~」の様子
経験豊富な製造業担当のコンサルタントが講演した「AI協調でものづくりを変えろ!~技術伝承への活用~」は、300名以上のお客様がご聴講され、大変ご好評いただきました

展示[1]:Sustainable Supply Chain サステナビリティ経営

事業継続に欠かせない「サステナビリティ経営」という大きなテーマの中から、今回はその第一歩として、環境に配慮した事業継続である「カーボンニュートラル」に着目した展示を行いました。企業毎のCO2排出量の見える化に取り組む企業も増えてきていますが、今回の展示では、そこからさらに踏みこんで、製品やサービス単位でCO2排出量(CFP)を見える化するソリューション「Cyanoba(シアノバ)」をご紹介しました。NECは、自社のサステナビリティ変革経験に基づいて、製品CFPに必要な情報を作るために重要なPLMやERPやMESとも連携にも強みを発揮し、コンサルからSI導入までEnd To Endでご支援することが可能です。

展示[2]:Smart Supply Chain SCMの高度化

激しい需要変動など、サプライチェーンの不確実性が高まる中、企業としての本当の利益を追求してビジネスの拡大を目指す「ROIC経営」に取り組む企業が急増しています。
NECでは、製造業の「ROIC経営」を実現するためのデータドリブン経営・コネクテッドプランニングプラットフォーム「Anaplan」を出展しました。加えて、SCMを高度化するためのAI技術や最適化エンジン、コンサルティングサービスについてもあわせて紹介しました。
今回は、NECの最先端独自AIを使った類似品予測、差異予測により、根拠のある需要予測を得られる新製品需要予測や予測精度管理についても初出展いたしました。

展示[3]:Engineering Chain Excellence 設計の高度化

設計・生産技術の領域では、NECはPLMソリューション「Obbligato」を中心に、生成AIなど最新技術と連携することで、エンジニアリングチェーンを高度化する展示を行いました。「Obbligato」は30年以上の長期に渡り1000社以上のお客様に導入され、28年間も国内PLM市場でシェアNo.1の実績がある知名度の高い製品なので、このソフトを目当てにご来場される方も多く、展示は常に混みあっていました。
その「Obbligato」に、今NECがいちおしの生成AI「cotomi」を搭載して、図面などのドキュメントや過去の製品開発における技術情報を生成AIとの対話で効率的かつ高精度に検索・要約、ノウハウ・アイデア出しを支援するデモをご覧いただきました。さらに、海外で非常に評価の高いデジタルアダプションプラットフォームツール「Pendo」と連携し、ナビゲートによるシステム定着化を促進するデモも紹介しました。

NECブースにて各テーマに立ち寄られているお客様のご様子

展示[4]:Resilient Manufacturing 環境変化に適応するものづくり

製造業では、市場の需要の変動などに合わせて臨機応変なものづくりが求められています。特に労働人口減に対する取り組みは喫緊の課題となっており、AI活用による省力化への取り組みを加速していく必要があります。
こちらの展示卓ではMES機能も併せもつERPパッケージ「IFS Cloud」によるフレキシブルな生産体制構築について紹介するとともに、NECの開発した「自動交渉AI」を連携させ、サプライヤとの部品の納期調整業務をAIが行うデモをみていただきました。
このデモ内容は、昨年10月にNECプラットフォームズにおいて実際の部品購買業務で検証され、在庫確認、発注量算出、サプライヤ担当者とのやりとりが自動化されて、取引先との納期調整がスピードアップしたという検証結果をご紹介しました。

展示[5]:Smart Factory データで未来を切り拓くスマートファクトリー

データドリブンの真価を発揮するには、データを収集・蓄積する基盤、高度なAI技術と良質なデータが必要不可欠です。「スマートファクトリー」実現向けて、製造業のデジタルレディネスを高めるNECの幅広いソリューション(NEC Industrial IoT Platform 、改善ガイド、LLM、映像分析など)をユースケースも交えながら紹介しました。

データで未来を切り拓くスマートファクトリーの全体イメージzoom拡大する
図2:OTでの実績豊富なパートナーとの共創も推進し、製造現場のあらゆる情報をデジタル化し、効率化・自働化します

本記事では、スマートファクトリーに関して複数展示した中で、新しく出展した3つの展示についてピックアップします。

製造現場の問題解決を支援するLLM活用

製造業において就業者の高齢化が進み、ナレッジが喪失するリスクが増大している為、多くの企業が現場でのナレッジ継承に関わる課題に直面しています。
今回参考出展したこのソリューションでは、ものづくりにおける匠のナレッジをデジタル化するとともに、過去のトラブルや日報など製造現場データを学習し、LLMによる質疑応答や日報作成を対話形式で実現します。

NECものづくりDX映像AI分析ソリューション

映像AI技術で、ものづくり現場での「人作業」検知や時間計測を自動で行い、従来人手で行っていた作業時間計測や異常発生時の映像確認にかかる工数を大幅にカットしつつ、ボトルネック工程の発見を支援します。
簡単に検知条件を設定できる操作性の高さや、複数AI技術の組み合わせによる幅広いユースケースへの対応が可能です。

多様な設備・変化へ適応、OEE最大化により経営へ貢献
[MES] AVEVA Model Driven MES × [AI] dotData

工場の5Mデータの一元管理により、計画通りの生産が行ているかをリアルタイムに可視化する「AVEVA Model Driven MES」と、計画からの乖離があった際に、悪化要因を迅速に特定しどう改善を加えていくべきか、制御パラメータの示唆を行う「dotData」によって、プロセス製造業におけるものづくりの最適化を支援します。

展示[6]:Sustainable Logistics 持続可能な物流

2024年問題やドライバー不足など物流業界はたくさんの課題を抱えています。
複数の企業が協力して効率的な配送を運用していく「共同輸配送」を実現することでそうした課題をクリアしようとしている取り組みを紹介しました。

以上、本展示会でご紹介した各種ソリューションにつきましては、以下のサイトよりご参照ください。また、ご相談やご質問がございましたら、以下までご連絡いただければ幸いです。
DMS2024事務局:dms@msi.jp.nec.com

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