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年別おすすめ論文

2013年

2013年は、社会価値創造型企業として、「社会ソリューション事業への注力」「アジアへの注力、現地主導型ビジネスの推進」「安定的な財務基盤の構築」という経営方針を打ち出しました。日本での利用が開始されるマイナンバー制度に関しての準備がはじまりました。は2018年12月~2019年6月までの間に、アクセス数の多かった10論文をご紹介します。

消防救急無線通信システムのデジタル化推進

アナログ無線にて運用されている消防救急無線について、現在デジタル化が進められています。システムのデジタル化により、基地局折り返し通信による移動局間の通信エリアの拡大が実現されます。一方で、通信エリアの拡大は電波干渉問題や周波数切り替えの発生など新たな運用上の課題を生み出します。本稿では、デジタル化の特長を最大限に活用しながら、こうした課題を解決するNECの取り組みについて紹介します。

10Gbps伝送を実現する超大容量無線伝送技術

近年、無線モバイルバックホールに対する大容量化の要求が高まっており、10Gbps伝送の実現が大きな目標になっています。従来、この領域ではマイクロ波が使われてきましたが、マイクロ波での容量拡大は限界に達しており、更なる大容量化を実現するためには広帯域化が必須です。このため、広帯域が確保できるミリ波、特にE-Bandに対する期待が高まっています。本稿では、伝送容量拡大へのアプローチとともに、その要素技術であるLOS-MIMOについて説明し、本技術を適用した現在開発中のE-Band 10Gbps伝送装置について紹介します。

市町村同報系防災行政無線システム

東日本大震災以降、災害情報の伝達は従来にもまして多様な情報伝達メディアを活用するという方向にあります。本稿では、自治体からの地域住民及び防災関係者に対しての行政・防災情報伝達において、市町村防災行政無線を軸とした素早くかつ幅広い情報伝達を実現したシステムを紹介します。あわせて、「災害情報伝達の多様化」に関する導入事例及び、災害時の情報伝達を支える通信技術DTN(Delay/Disruption Tolerant Networking)の取り組みも紹介します。

基幹系ネットワークを支える要素技術とパケット光統合トランスポート装置

近年の急激な移動通信トラヒックの増加に伴い、バックボーンで支える基幹系ネットワーク装置に対しても大容量化が求められています。また、大容量化のみならず、設備費用(CAPEX/OPEX)を抑え、かつ、災害時にも強靭な高信頼のネットワークであることも重要視されています。本稿では、NECにおける大容量/高信頼な光ネットワーク構築に向けた要素技術と最新のネットワーク装置、及び今後の取り組みについて紹介します。

メタマテリアルを用いた電磁ノイズ抑制技術とその実用化

ワイヤレス機器の急速な小型化に伴い、機器内部の電磁ノイズによって引き起こされる通信性能の低下が課題となっています。この電磁ノイズを抑制する新たな技術として、メタマテリアルの一種である電磁バンドギャップ(EBG)構造が注目されています。本稿では、NECが開発した独自技術であるμEBG構造と、本技術を世界に先駆けて採用したWi-Fiホームルータ製品について紹介します。

水中からの脅威に対処する水中監視システム及びその関連技術

電波応用事業部では、パブリックセーフティ事業分野において「安全・安心な社会」を実現するため、十分な監視が難しい水中からの不審侵入を監視する水中監視システムの開発、提案を行っています。世界では公共交通機関やプラントを標的にしたテロ行為が絶えません。脅威は目的達成のために技術革新や状況変化をうまく取り入れ、柔軟かつ多様にアプローチを変えてきます。我々の開発、提案している水中監視システムは、水中において高い安定性、信頼性、柔軟性を備えます。本稿では、これを支える技術及び実海域での試験結果を紹介します。

中野 正規・芝 博史・村松 順・三原 健志・小林 稔・八木 雅宏
NEC技報 Vol.66 No.1 2013年8月 社会的課題解決に貢献するNECの事業活動特集

国際通信を支える光海底ケーブルネットワークの大容量化及び高信頼化技術

世界各国を光ファイバで結ぶ光海底ケーブルシステムは、国際通信ネットワークを支える基盤インフラとして、重要な役割を担っています。光海底ケーブルシステムでは「膨大なトラフィック需要を満たすための大容量伝送」「多地点を効率的に接続するためのネットワークの柔軟性」「ケーブル破断など障害時の影響を最小化するためのネットワークの高信頼化」などが求められています。本稿では、これらの特長を実現するために、光海底ケーブルシステムに適用されている最新技術について概説します。

監視用小型無人機システムとその関連技術

東日本大震災以降、発災初期の状況確認など災害監視用途への小型の無人(航空)機の活用が関心を集めています。誘導光電事業部は、光学センサと映像伝送用モジュールとを搭載した電動の小型無人機による上空からの監視・観察システムを開発してきました。この小型無人機システムは、通信、制御、センシング、画像処理、ネットワークなど多岐にわたる技術の総合システムとなっています。運搬が容易であり、簡易な操作で周辺状況を上空からの映像情報により取得できる新しいツールについて、誘導光電事業部の取り組みを紹介します。

和田 昭久・山下 敏明・丸山 正晃・荒井 貴成・安達 英夫・辻 紘和
NEC技報 Vol.66 No.1 2013年8月 社会的課題解決に貢献するNECの事業活動特集

新東名高速道路での導入事例にみる次世代交通管制システムの特徴

高速道路では、安全で円滑・快適な交通流の確保を目的として、道路交通情報の収集・処理、及び迅速かつ的確な情報提供を行うために、道路交通状況を一元的に管理する交通管制システムが構築されています。本稿では、新東名高速道路供用に合わせて構築した、次世代交通管制システムの特徴について紹介します。

仮想環境の効率化を実現するIaaS運用自動化ソリューション

データセンター環境において、仮想ITリソース払い出しや仮想サーバの運用管理自動化技術などの導入が増えていますが、ネットワーク環境がこれらに追従できていないため、ITとネットワークが一体となった、より効率的な運用管理が行えていません。本稿では、Hyper-VベースのIaaS環境下において、Hyper-Vの仮想スイッチのOpenFlow化を実現する「UNIVERGE PF1000」と「UNIVERGE PF6800」(OpenFlow)を導入し、ネットワーク環境の一括管理の実現、更に「Microsoft System Center」との連携制御を実現することで、IaaS環境下でのITとネットワークの効率的な運用管理自動化ソリューションについて紹介します。

勝浦 啓太・宮内 三喜男・沼崎 武黒・河内 裕治・佐藤 恭教・古跡 崇幸
NEC技報 Vol.66 No.2 2014年2月 ICTシステムを高度化するSDN特集