Japan
サイト内の現在位置を表示しています。
年別おすすめ論文
2011年
ビッグデータへの注目が高まった2011年は、スマートフォンの普及に伴う通信網への負担を軽減する通信制御技術を開発しました。更に、前年に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」で、今もなおNECの宇宙事業は注目されています。2018年1月~8月までの間に、アクセス数の多かった10論文を以下にご紹介します。
人の行動を「見える化」する動線解析技術と活用例
NECは、カメラ映像を基にして人・物の位置や状態を解析し、センサ・タグなどから得られた属性情報と組み合わせた動線解析システムを開発しました。本システムは、複数台の監視カメラ映像から人・物の位置や状態を「見える化」し、プラントや物流倉庫内での従業員の行動や、店舗内での来場者の行動を把握するツールとして利用することができます。本稿では、それらを実現する関連技術とその適応例を紹介します。
原田 典明・青木 勝・三上 明子・峯下 聡志・斎藤 志傑
(NEC技報 Vol.64 No.3 2011年9月 映像ソリューション特集)
自販機電子マネー決済におけるM2Mの活用
近年、電子マネーで購買可能な自動販売機が増えてきました。電子マネーには、小銭を用意する必要がないなど自販機に向いた性質があるため、電子マネー対応自販機はその数を増やしています。電子マネー処理をするために多くの自販機は無線通信を利用しており、自販機はM2Mの一デバイスとして位置付けることができます。本稿では、自販機における電子マネー処理の概要と、自販機における無線通信の活用方法を紹介するとともに、将来、M2M基盤を活用して自販機電子マネー処理を行う際のイメージについて考察します。
小池 雄一・植 健司・佐々木 聡
(NEC技報 Vol.64 No.4 2011年11月 Network of Things特集)
衛星運用を支える地上システム
衛星がミッションを達成するためには、衛星の状態を監視してミッション達成のための制御を行う衛星管制機能、及び衛星が取得した種々のデータを受信する機能などから構成される地上システムの整備が必要です。NECでは、これらの機能のパッケージ化によるシステム標準化を行うとともに、最新の技術動向に対応した要素技術開発を行い、国際競争力のある地上システムの開発を目指しています。
衛星通信を支える通信技術
NECは、衛星通信技術を支える種々の技術として、衛星打ち上げを支えるロケット搭載用通信機器をH-ⅡA/Bロケット向けに供給しています。また、次世代の衛星通信技術としては、技術試験衛星VⅢ型において軌道上大型展開アンテナを開発し、地球観測衛星・移動体通信衛星への応用が期待されています。更に、光衛星間通信実験衛星での光通信機器の開発・実証など、大容量通信の実現に向けての開発を行っています。
山田 慎二・深藏 英司・田畑 稔・白玉 公一
(NEC技報 Vol.64 No.1 2011年3月 宇宙特集)
衛星機器を構成する標準コンポーネント
衛星搭載機器において、どのような衛星でも共通的に使用されるコンポーネントがあります。地球センサ、トランスポンダ、GPS受信機、スタートラッカと呼ばれる機器もその分類に属します。NECでは、これらの機器をほとんどの国内衛星において供給しており、地球センサのように海外でも大きなシェアを確保しているものもあります。本稿では、海外市場を含め、更なるシェア拡大を目指した小型高性能な標準機器の開発について紹介します。
米田 誠良・栗井 俊弘・柿沼 真博・前川 勝則・東野 勇
(NEC技報 Vol.64 No.1 2011年3月 宇宙特集)
小惑星探査機「はやぶさ」の開発と成果
小惑星探査機「はやぶさ」は、月以遠の地球圏外の天体に着陸し、サンプルを地球に持ち帰った世界初の小惑星探査機です。NECは、「はやぶさ」のシステムインテグレータとして、システム全体の設計、製作、試験、運用を担当し、またバス機器やイオンエンジンなど多くの搭載機器も担当しました。本稿では、「はやぶさ」の設計や運用の概要を示し、「はやぶさ」の開発・運用で得られた成果と、今後の事業へのつながりについて紹介します。
宇宙開発向けプリント配線板の認定状況と今後の展開
電子部品における小型・軽量化は、宇宙開発用プリント配線板に対しても、その特異な環境下における高信頼性を維持し、要求を満たさなければなりません。山梨アビオニクス株式会社(YACL)は、この問題を解決するためにJAXA認定取得をベースとした評価試験を行いながら、継続的な生産活動をしています。本稿では、YACLが取得しているJAXA認定部品のさまざまな設計仕様の説明と今後の展開について報告します。
加賀田 司・矢ヶ崎 章
(NEC技報 Vol.64 No.1 2011年3月 宇宙特集)
世界で活躍する衛星搭載用中継機器
NECの宇宙事業のなかで、通信/放送衛星に搭載される中継器用機器は、厳しい海外衛星の市場のなかでも多くの供給実績を持つ製品であり、NECの優れた技術・信頼性は、海外の衛星メーカから高い評価を得ています。更に新規デバイスの開発、機器の標準化、加えて付加価値の高い分野へ力を入れ、事業拡大を目指しています。ここでは、中継器用機器の現状と今後の展望について紹介します。
小島 政信・山佐 靖彦・鈴木 和高
(NEC技報 Vol.64 No.1 2011年3月 宇宙特集)
総合宇宙利用システムの普及を促進する小型SAR衛星技術
合成開口レーダは天候に左右されず、昼夜を問わずに地表を観測することが可能なため、近年ニーズが高まってきている画像センサです。NECではこれまで蓄積してきたSAR技術、宇宙機設計技術、及び小型標準化技術を活用して、SARによる地球観測サービスを高性能・低価格・短納期で提供するため、500kg級の小型SAR衛星の開発に取り組んでいます。小型SAR衛星のシステム概要、開発手法、及び地球観測データサービスのグローバル展開構想について紹介します。
木村 恒一・藤村 卓史・小野 清伸
(NEC技報 Vol.64 No.1 2011年3月 宇宙特集)
超低遅延コーデックの開発
素材伝送用コーデックは、原理的に生じる符号化遅延によるさまざまな運用制約を受けており、低遅延化が望まれていました。NECでは最新の動画符号化規格H.264/MPEG-4 AVCを利用し、放送画質を保ったうえで最小10msのコーデック遅延を実現した装置を開発したので紹介します。
池田 敏之・新保 豪平・黒沢 直樹・青木 啓史・井浦 俊之
(NEC技報 Vol.64 No.3 2011年9月 映像ソリューション特集)