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コラムで学ぶデータ活用「DX、どうしましょう…!?」

製造業のIT部門に所属する新見さんは、ある日、DX担当に抜擢された。
DXのために必要なデータ活用とは?「2025年の崖」のリスクとは?
DXの本質的な価値とは?考えることは山積み。と言っても、悩んでいる時間はない。表面的な取り組みにならないよう、デジタル領域に精通していると社内で名高い古田知(先輩)と知見を深めていく。

急遽、DX担当に抜擢された新見さん。慌ててDXを学んでいると随所に出てくる「2025年の崖」というワード。それはデジタル化が進まない企業に対して、経済産業省が警笛を鳴らしたメッセージだった。
2025年、DXが進んでいない企業がたどり着く“崖”、ビジネス上でのリスクとは?

いよいよ迫る!
「2025年の崖」のリスク

DXを進めるためにはデジタル化されたデータを、経営やビジネスに活かす重要性を学んだ新見さん。
今後は、経営判断も経験値に頼るスタイルは通用しなくなり、「データ駆動型経営/ビジネス」が急務だと古田先輩は⾔う。

経営にもデータを活かす時代。経験値はもう通用しない!?

「データ駆動型経営/ビジネス」の重要性を知り、「AI活用」に注目する新見さん。しかし、それはデータや数字の裏に隠された情報をあぶり出す“手段”だという。
古田先輩は、AIが経営やビジネスで使われている三つのパターンを提示した。

「AI活用」で、数字の裏の情報をあぶり出す!

データを充実させること以上に重要なのは、データの「精度」と「鮮度」。従来のようにデータの収集から分析、活用までに時間がかかってはビジネスチャンスを逃してしまう。
古田先輩は「使われないデータを作らないこと」と新見さんに強調する。

「精度」と「鮮度」のあるデータだけが活かされる。

DXを推進する上で、「データ活用」の重要性を理解しはじめた新見さん。
しかし、データを集めただけでは有効な“情報”にならないと古田先輩は言う。
データを情報に変えるために知っておきたい「データの処理方法」や「データの持ち方」とは?

データのままでは“情報”にならない?

DXのデータ活用では、全体設計とコード、マスタの標準化・統合化が重要な課題だと学んだ新見さん。「業界の標準コードを使用すれば、標準化・統合化を進めやすいのでは」と考えた。
しかし、それは失敗するパターンの一つだと古田先輩に⾔われ…。

「コード」を標準化・統合化する壁とは?

海外でのシステム構築は現地法人任せとなり、結果的に個別最適・ブラックボックス化する傾向があるという。
グローバルベースでのシステムを標準化/統合化するために必要な工程、手法とは。
新見さんは古田先輩に全社横断的なプロジェクトに必要なポイントを尋ねる。

「日本は世界の例外」海外の現地法人がブラックボックス化する?!

DX、データ活用、コードの標準化などさまざまなことを学んできた新見さん。
「組織変更」の対応もデータの「精度」と「鮮度」を保証するうえで非常に重要テーマだと古田先輩は語る。責任者を明確にし、全体最適で設計すること。そして設計の初期段階から「組織変更対応」について留意すべき理由とは。

データへの「組織変更対応」が不十分だとマネジメントに支障が?

登場人物紹介

  • 新見 進 (しんみ すすむ)
    製造業のIT部門に所属。基幹業務システムを担当し、DX担当に抜擢された若手社員。DXの情報は収集しているが、現場経験の少なさから、まだ不安が多い。情報感度が鋭く、その洞察力は社内でも一目置かれている。
    気になったことはすぐにメモをとるタイプ。

新見 進(しんみ すすむ)

  • 古田 知 (ふるた さとる)
    新見さんの先輩。職場でも評判の物知り博士。その博学ぶりから、話し出すと止まらないのが少々難点だが、日本の経済、社会の発展を心から願っている。大学でも教鞭をとり、豊富な知識と経験に裏打ちされたリアリティある解説には定評がある。

古田 知(ふるた さとる)

コラム制作者:
日本電気株式会社 エンタープライズ・トランスフォーメーション事業統括部
中西英介・土屋直之

本コラムの設定は架空のものであり実在の人物や団体などとは関係ありません。

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