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社会

NECのPurpose実現に向け、人権を尊重した企業活動の推進は不可欠な取り組みです。そこで、人権の尊重を行動原則Principlesの一つに位置づけるとともに、NECグループ行動規範「Code of Conduct」において役員から従業員に至るまで、一人ひとりが守るべき規範として明示しています。

また、ステークホルダーとの対話と協議、人権デュー・ディリジェンスの実行により、NECのバリューチェーン全体にわたって人権尊重の取り組みを推進していくことを宣言する「NECグループ人権方針」を策定し、当社およびその連結子会社の全役員、全従業員(臨時従業員を含む)への周知徹底を図っています。

NECグループでは、最大の経営資源を「人」と位置づけており、人的資本経営はリスク低減と機会創出の双方に寄与する重要テーマであると考えています。
NECグループは、HR(Human Resources)方針「挑戦する人の、NEC。 」を策定し、従業員一人ひとりへの多様な挑戦・成長機会の提供やフェアな評価、挑戦する従業員がベストを尽くせるよう環境や風土の変革を進めてきました。

また、2025中計を人的資本経営の観点で実現する「2025人事中期経営戦略」において、多様なタレント人材の活躍、働き方マインドセット改革、「適時適所適材」の実現およびタレントマネジメ ントという4つの柱を定め、「人・カルチャーの変革」を実現します。

多様な人材が活躍し、 多角的な視点やアイディアが尊重されるカルチャーを醸成することは、イノベーションの創出のために必須かつ重要な経営戦略の一環であると考えています。そのための施策として、グローバルな人材活用、キャリア採用の拡充、女性の活躍推進、障がい者の雇用促進および性的マイノリティに対する理解と支援の促進などに取り組んでいます 。

NECグループは、社会に受け入れられる製品・サービスおよびソリューションを開発するため、優秀な従業員を獲得し維持する必要があり、また、そのような優秀な従業員の獲得に際しては、豊富なリソースを有する多国籍のテクノロジー企業と競合する可能性があります。そのため、NECグループの人事部門は、中期経営計画の成長領域をはじめ、NECグループの事業を推進する部門に必要な人材を採用し、その雇用を継続することに努めています。

また、当社では「Employer of Choice(選ばれる会社)」を目指しており、従業員と会社の双方で「選び・選ばれる」関係を構築することでグローバルでのさらなる事業成長に取り組んでいます。特に継続的な「人への投資」として、ジョブ型人材マネジメントの考え方に基づき、個々人の期待役割に対する貢献・成果に応じてメリハリをつけた市場競争力のある報酬を実現することで、市場価値の高い優秀な人材を獲得・エンゲージ・維持し、グローバルで企業競争力を高めることを目指しています。

2025中計に掲げる「国内IT事業のトランスフォーメーション」実現のため、 社会価値を創造・実装し続ける DX人材を12,000人確保する計画を掲げ、 DX人材育成の強化を進めています。また、次世代リーダー人材の育成として、有望人材にタフアサインメントやトレーニングなどの豊富な成長機会を提供し、成長のスピードを加速する取り組みを行っています 。

NECは、Purposeを具現化する基盤として安全かつ、健康に働くことができる環境の確保・維持・改善に取り組むために、「NECグループ安全衛生方針」を定めています。当方針を、NECグループの役員や従業員のみならず、NECの事業に携わる方々やその他安全配慮を行うべき方々にも適用し、安全に健康に働く文化の醸成に努めています。

NECは、AIの社会実装や生体情報をはじめとするデータの利活用(以下、AIの利活用)において、Principles(行動原則)にも掲げる「人権の尊重」を最優先に、「NECグループ人権方針」に沿って事業活動を推進するための指針として、「NECグループ AIと人権に関するポリシー」 (以下、全社ポリシー)を策定しています。
この全社ポリシーに基づき、NECはAIの利活用に関する事業を推進する際、各国・地域の関連法令などの遵守をはじめ、従業員一人ひとりが、企業活動のすべての段階において人権の尊重を常に最優先なものとして念頭に置き、それを⾏動に結びつけていきます。

NECでは、NECグループ行動規範「Code of Conduct」において、人権およびプライバシーの尊重ならびに個人情報の管理について定めるとともに、個人情報保護に対する取り組みを含む「人権尊重を最優先にしたAI提供と利活用(AIと人権)」をESG視点の経営優先テーマ「マテリアリティ」として特定し、個人情報の取り扱いによるプライバシー問題の発生防止に取り組んでいます。

当社では、対策の必要性、企業経営への影響の大きさ、および社会への影響度などの観点から、特に影響が大きいと評価されるリスクを重点対策リスクとして選定し、経済産業省が策定する「サイバーセキュリティ経営ガイドラインVer 3.0」や「NIST Cyber Security Framework 2.0」に準拠しながら、高度化するサイバー攻撃への対策を進めています。

また、自社の取り組みから得られた知見やノウハウを活かして機会創出につなげる取り組みとして、セキュリティ対策の知見をお客さまのセキュリティ対策強化のために提供しています。

NECでは、直接のお客さまだけでなく、お客さまの先のお客さま(消費者・生活者)とその先にある社会を常に意識し、社会課題の解決に貢献することで「次もNECにお願いしたい」というお客さまからの信頼と満足の言葉をいただくことを目指しています。

NECは創業の理念であり、Principlesの1つとなっている「ベタープロダクツ・ベターサービス」の実現に向け、日本初となる品質管理の導入や品質向上に向けた取り組みを着実に行ってきました。
これからも、社会価値創造型企業として、すべての従業員が、自らの業務の質、製品・サービスの質を上げることで、「品質のNEC」として信頼いただき、愛されるNECでありたいと考えています。

NECは、Purposeにおいて、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指しています。
この考え方のもと、NECでは、役員から従業員まで一人ひとりがよき企業市民として中長期的な社会課題解決に向けた企業市民活動「NEC Make-a-Difference Drive」を行っています。