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NetBackup 8.3新機能
シンプルに、かつマルチクラウドに対応した長期保管
バックアップデータをシンプル&高速にクラウドストレージに複製
バックアップサーバ(NetBackupサーバ)の重複排除プールから、クラウドストレージへバックアップデータを複製する際、これまではCloudCatalyst(重複排除クラウドゲートウェイ専用サーバ)を通していましたが、NetBackup 8.3ではこのCloudeCatalystが不要になりました。変更ブロックのみの転送で高速化し、複数のクラウドストレージに保存可能です。
Amazon S3・Azure Blob Storage・S3 Object Storageなど、多種クラウドに対応しています。
- 様々なバックアップデータを重複排除して複製
- 変更ブロックのみ転送で高速化
- クラウドストレージのコスト低減
- クラウドゲートウェイ(NetBackup CloudCatalyst)不要のシンプル構成/運用
- 複数のクラウドストレージに保存、複製可能
・パフォーマンス・容量・コストの異なるストレージ間でティアリング可能
・物理ストレージ含め総計1PBサポート - マルチクラウド対応
・Amazon S3, Azure Blob Storage
・S3 コネクタ・オブジェクトストレージ - 本構成が可能なNBUサーバのOSは RHEL
オブジェクトストレージを用いた低コスト災害対策
クラウドゲートウェイ機(NetBackup CloudCatalyst)が不要になり、WebUIからのリカバリ操作ができるようになったため、オブジェクトストレージを利用した低コストの災害対策が可能になりました。
具体的には、以下の2点が考えられます。
①クラウドオブジェクトストレージと遠隔サイトを活用した災害対策
平常時は、本番拠点サイトからAmazon S3・Azure Blob Storage・S3 Object Storageといった各クラウドオブジェクトストレージへデータを保存しておき、災害時には、遠隔拠点サイトにデータを復旧します。
- 本番拠点サイトが被災後、遠隔サイトにてNetBackupサーバを再構築し、データ復旧を実施
- 災害発生後にリストア環境を準備するため、平常時は低コストで運用が可能
(常時利用可能な遠隔サイトがある場合は、即時リストア開始可能なNetBackup AIR構成を推奨します)
②クラウドオブジェクトストレージとクラウド上のサーバーを活用した災害対策
バックアップデータが保管されたクラウドストレージ(※1)を、他のNetBackupマスター/メディアサーバ(※2)で共有できます。(Image Sharing機能)
平常時は、本番拠点サイトからAmazon S3へバックアップデータを保存しておき、災害時には、バックアップデータを保存していたクラウドにリストア専用NetBackupサーバを立て、クラウド環境にデータを復旧します。
(※1 共有できるのは、Amazon S3に格納されたバックアップデータのみです。)
(※2 AWS EC2に構築されたインスタンス(RHEL)のみ利用できます。)
- リストア専用NetBackupサーバーをクラウド環境に構築、WebUIを操作し、ファイルのリストア、またはAMI変換によりEC2インスタンスを作成 (VADPでバックアップしたデータのみ、AMI変換によるEC2インスタンスの作成が可能)
- 災害発生後にリストア環境を準備するため、平常時には低コストで運用可能
統合化されたマルチクラウドインスタンス保護
NetBackup単一製品でクラウドインスタンスの保護も可能に!
WebUIからクラウドのスナップショット設定、スケジュール、バックアップ・リストアの操作が可能です。
クラウドインスタンス保護機能 CloudPointとは
CloudPointでは、以下のようにクラウドインスタンスを保護します。
- パブリッククラウドやストレージのスナップショット取得/復旧が可能
- ファイル単位の復旧も可能
- 1.世代数 or 保持期間
- 2.実施スケジュール
- 3.保護対象アセット(ホスト/アプリ/ボリューム)
VMware向け保護機能強化
vSphere 7.0 and VDDK 7.0 サポートを強化しました。
- Windows 2019 を Backup host として使用する
- VM hardware (vmx) version 16 and 17のサポート
- vSphere 7.0 の使用で、VADPバックアップ(NBD転送モード)で使用するNIC(ネットワーク)と、VMwareのメンテナンストラフィックで使用するNIC(ネットワーク)について、それぞれ別のNICを指定可能(ネットワークの分離)
重複排除プール(MSDP)をファイル格納先として利用可能
Universal Share 機能
NetBackup 8.3では、NetBackupサーバの重複排除プールを、他のサーバからCIFSまたはNFSで共有できます。
各サーバにNetBackupをインストールする必要はありません。
- dumpファイル等、ファイルサイズが比較的大きなケースで利用 ・DB管理者にバックアップデータ先を提供 など
- Quotaのサポート ・Quota Share間で重複排除・書き込み容量(仮想保存容量)を制限可能
- サポートファイルの拡張 ・100万ファイル=>500万ファイル
- Active Directory連携(SMB)
- 本機能が利用可能な構成 ・NetBackupサーバ(RHEL 7.6もしくは7.7)・NetBackupアプライアンス
Universal Share追加機能:格納したファイルを専用ポリシーを用いて別環境にレプリケーション
Universal Shareしている重複排除プールに格納されたファイルは、専用ポリシーを用いて、別環境へレプリケーションできます。
- Universal Share専用 バックアップポリシー ・Policy Type: Universal-Share・Universal Shareの仮想バックアップ(NBUカタログ化)が高速化・NetBackup機能でDRレプリケーションが可能に
複数NBUドメイン間のグローバル重複排除
これまでは、各NetBackupメディアサーバ(ストレージサーバ)に、それぞれ重複排除プールを作成していましたが、NetBackup 8.3からは、複数のNetBackupメディアサーバ間で重複排除プールを共有し、複数のNetBackupドメインで利用できます。
NetBackup 8.3新機能一覧
NetBackup 8.3 でリリース・強化された機能は以下です。
最新のサポート状況・動作要件・必要ライセンスなどは、弊社担当営業までお問合せください。
- ※詳細は、NetBackup8.3リリースノート でもご確認いただけます。
新機能
- WORM機能を有するストレージ(不変性および削除不可性を提供するストレージ)へのバックアップに対応
- Flex Appliance の MSDP WORM インスタンスでのデータの変更不可と削除不可のサポート
- データベースの機能強化による CPU 負荷の削減
- OpsCenter 8.3 による動的ビューの提供
- OpsCenter Web UI を使用した OpsCenter のパフォーマンスチューニングの監視
- ユニバーサル共有サポートの機能強化
- RBAC の機能強化
- NetBackup Web UI でのストレージサーバーの構成
- Veritas SaaS Backup サイトへの新しいリンクを NetBackup Web UI に追加
- NetBackup Web UI に追加された通知アイコン
- NetBackup Web UI でのポリシー管理について
- NetBackup Web UI でのシングルサインオンのサポート
- NetBackup Web UI を使用したイメージ共有機能 (CloudCatalystおよびMSDPクラウド機能でクラウドストレージへバックアップしたデータを、別のNetBackupマスターサーバでリストア可能とする(バックアップイメージの共有))
- NetBackup Web UI の監査記録をシステムログへ出力
- NetBackup 8.3 の RESTful API
安全な通信の機能、変更点、および拡張機能
- 2048ビット以上のキー強度を持つCA(証明書認証局)を使用
- 外部の Key Management Service (KMS) サーバーのサポート
サポートの変更点と拡張機能
- NetBackup 8.3 ライセンスの機能拡張
- nbdeployutil ユーティリティのパフォーマンス向上
- Windows Server 2008/2008R2 の対応廃止
- SLES Linux 12 の対応廃止
- RHELメディアサーバにおけるバックアップ先(集合型テープ装置)として指定できるデバイスファイルに、永続的デバイスファイル(/dev/tape/by-path)を使用することに対応
- NetBackup での SAN クライアント 16 Gbitターゲットモード HBA のサポート
インストール、アップグレード、および構成の変更点と拡張機能
- Java GUI と JRE のオプションインストール
- ユーザーセッションのデフォルト値の変更
クラウド関連の変更点と拡張機能
- クラウド資産用の変換を必要とする新しい資産サービス API
- MSDP クラウドを使用したクラウドへの重複排除データのアップロードについて
- NetBackup Web UI からの CloudPoint の利用
- Nutanix Files のファイル共有のサポート
仮想化の変更点と拡張機能
- RHELホスト(NetBackupアプライアンスではないホスト)上のNetBackupメディアサーバーでのVMwareインスタントアクセス機能の対応
- VMware と RHV の資産の移行が必要なデータベース変更
- VMware インスタントアクセス用の RHEL での独自の (BYO) サポートの構築
- NetBackup インストールへの、Hypervisor ポリシー用の Nutanix AHV プラグインの追加
データベースエージェントの変更点と拡張機能
- Microsoft SQL Server エージェントの機能強化および変更
- Microsoft SQL Server インスタントアクセスのサポート
- Microsoft SQL Server ストリームハンドラの導入
- Microsoft SQL のスタンドアロンおよび可用性グループ (AG) データベースのサポート
- NetBackup for Oracle の拡張機能
- Oracle ストリームハンドラの導入
- NetBackup のインストールへの MongoDB プラグインの追加
その他の事項
- レガシーログフォルダ構造の変更
- ベアメタルリストアの機能強化
- MSDP マルチドメインサポートの追加
- Veritas Resiliency Platform と NetBackup の統合
- NAS の作業負荷の機能強化
- NetBackup for OpenStack プラグインの更新
- Hadoop と HBase の SSL 対応 (HTTPS) クラスタのサポート