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バックアップ時間の短縮

重複排除とアクセラレータでバックアップ時間を短縮

NetBackup では、通常ファイルのバックアップ、VMware 仮想マシンのVADP連携バックアップ(v7.6以降)において、更新されたデータ部分のみを繰り返しバックアップする、いわゆる”永久増分”のバックアップ運用が可能です。
また、アクセラレータ機能を有効にすると、更新されたデータ部分のみ重複排除バックアップを行いながらフルバックアップとして管理出来ます。

つまり、定期的なフルバックアップや、従来の「フル」+「増分」や「増分」+合成」といった複数のバックアップスケジュールを組み合わせた複雑な運用は、必要なくなります。

従来のバックアップ運用と、アクセラレータを利用したバックアップ運用の、バックアップ量の違いを比較した図です。

バックアップ量が多く、バックアップ時間が長期化するようなマシン(例えばファイルサーバやグループウェアなど)、大規模の VMware 仮想マシンのバックアップなどに適したソリューションです。

700GBのデータを2分10秒でバックアップ

(※当社検証結果)
合計700GB(1MB×716,800ファイル、データ更新率約1%)をLAN経由バックアップ
通常のフルバックアップは2時間5分10秒を要しましたが、アクセラレータを利用した重複排除フルバックアップでは、2分10秒で処理が完了し、バックアップ時間を大幅に短縮しました。

通常フルバックアップに比べ、アクセラレータ・フルバックアップのバックアップ時間が大幅に短縮されたことを示す検証結果のグラフです。

アクセラレータ機能で、仮想マシンを高速にフルバックアップ

NetBackupはVMwareの仮想マシン内の更新ブロックのみを読出し、高速なフルバックアップを実現します。
NetBackup の重複排除バックアップ(アクセラレータ有効)は、VMwareとシームレスに連携(VADP連携バックアップ)し、自動的に仮想マシンのスナップショット・イメージをFC経由(LANフリー)、あるいは、LAN経由にてバックアップサーバへ転送し保管します。仮想マシンが配置されたディスクとは物理的に別の場所にバックアップを保管することで、VMware ESXiサーバや仮想マシンの物理的な障害にも対応し、仮想マシンや業務データを保全します。

VADP連携の重複排除バックアップ(アクセラレータ有効)のデータの流れを、転送モード別に説明しています。

バックアップ性能

通常のフルバックアップに比べ、重複排除フルバックアップ(アクセラレータ有効)のバックアップ時間が大幅に短縮したことを示す検証結果のグラフです

700GB の仮想マシンを 2分45秒 でバックアップ

VMware仮想マシン(サイズ=700GB、データ使用率約73.2%、データ更新率約1%)をバックアップ。 通常のフルバックアップは 1時間43分20秒 を要しましたが、アクセラレータを利用した重複排除フルバックアップは 2分45秒 で処理が完了し、バックアップ時間が大幅に短縮しました。(約37.6倍のバックアップ性能に相当)

関連リンク

NetApp大容量データの高速フルバックアップ

※ この機能は、NetBackup7.7.1から提供されています。

NetApp FAS の大容量データを短時間でフルバックアップする「NDMPアクセラレータ重複排除バックアップ」機能が、バージョン 7.7.1 からリリースされました。NetApp の更新検出機能と NetBackup が連携し、高速なフルバックアップを実現。何世代バックアップしても、バックアップ保存に必要なディスク容量は NetBackup の重複排除処理によって必要最小限に圧縮し、IT設備コストを低減します。

「NDMPアクセラレータ重複排除バックアップ」 弊社検証事例

NetApp FAS 2520A の 500GB のユーザデータを 2分 56秒 でフルバックアップ

ファイルサーバ専用装置をバックアップする従来機能「NDMPバックアップ」では、1時間59分29秒 を要していたフルバックアップが、「NDMPアクセラレータ重複排除バックアップ」では、2分56秒 で完了。従来機能に比べ大幅なバックアップ時間短縮を実現。
(※512KB×1,024,000万ファイル、データ更新率1%時)

必要な保存ディスク容量は重複排除処理によって大幅削減

バックアップの保存先はディスクを使用。多くの世代管理でも、重複排除処理によって保存容量を節約します。

  • 保存先は、サーバ内蔵ディスク、増設ディスク、iStorage Mシリーズなどを選択可能
  • 何回バックアップしても、重複排除処理により、同じデータは1回分のみ保管
  • 個々のファイル単位で復旧可能。ボリューム全体を書き戻して他の最新データを失うことを回避

災害対策として遠隔バックアップにも対応

NetBackupによってバックアップされたNetAppの大容量データは、遠隔サイトへ二次バックアップ(NetBackup AIR機能)して災害対策も実現できます。初期導入時は稼働系サイトでNetBackupによる日常バックアップを運用しデータ破損に備えます。別途、遠隔地の拠点やデータセンター、クラウドなど、災害対策サイトを用意し、そのサイトにNetBackupを導入すると、稼働系サイトの保存データを二次バックアップできます。

※帯域の限られるWAN回線でも重複排除による差分転送でネットワーク転送量を削減(NetBackup AIR機能)

NASデータをLANフリー(LANを経由しない)でバックアップ/リストアする
「NDMPオプション」

NASデータを、LANを経由しないでバックアップするNDMPオプションを図解しています。

NASの大容量のデータをネットワーク経由でバックアップ、リストアした場合、長時間にわたってネットワークの帯域幅を使用することになります。ネットワーク上の他業務への影響が懸念されます。

NetBackup NDMPオプションを利用することで、NASに格納されているデータをNASに接続したバックアップ装置へ、ネットワークを経由せず直接バックアップ転送、または、リストア転送が可能になります。(NDMPプロトコルに対応したNAS)

このような、ネットワークを経由しないバックアップは、一般的に「LANフリーバックアップ」と呼ばれています。

関連リンク

RAWバックアップからファイル単位の復旧を可能とする
「FlashBackup機能」

FlashBackup機能は、ファイルシステムが構成されているディスクボリュームのRAWイメージをバックアップし、同時にファイルのメタ情報を収集することで、ファイル単位での復旧も可能としたバックアップ手法を提供しています。

ファイルサーバやWebサーバ、グループウェアなど、小さなサイズのファイルが多数存在する環境において、通常のファイル・バックアップは、バックアップ性能が低くなり、バックアップ時間が長期化する傾向があります。
NetBackupのFlashBackup機能は、このような環境下でのバックアップ時間を大幅に改善します。

小さいファイルが多数ある環境でバックアップ性能を大幅に改善

ファイルが多数存在する環境をバックアップすると、ファイルのOpen処理、データ読み出し処理、ファイルClose処理が、繰り返し発生します。

ファイルシステム上に小さいサイズのファイルが多数存在する環境において、それらファイルをバックアップすると、データの読出し性能のボトルネックとなり、期待するバックアップ性能を得られないケースが多く見受けられます。これは、ファイルシステムによる対象ファイルのOpen/Close処理がファイル読出しのオーバーヘッドであり、小さいファイルが多数あるとオーバヘッド処理の比率が高まり、読出し速度が遅くなるためです。

このようなケースにおけるバックアップ性能改善方法の1つとして、「FlashBackup機能」を活用できます。
FlashBackup は、マウントされているファイルシステム領域の「ディスクイメージ」をRAWバックアップすると同時に、ファイルやフォルダの情報等を収集することで、ファイル単位での復旧(リストア)を可能にするバックアップ方法です。

FlashBackupによって可能な機能・効果を、一覧表示しています。
  • システム領域を含むパーティションはサポート対象外です。
  • バックアップはドライブ単位で指定します。フォルダ単位で指定することはできません。
  • バックアップしたディスクのセクタ長と異なるセクタ長のディスクへは復旧できません。
    例えば、セクタ長4KBのドライブをFlashBackupでバックアップし、セクタ長512Bのドライブへは復旧できませんし、セクタ長512BのドライブをFlashBackupでバックアップし、セクタ長4KBのドライブへは復旧できません。
社内性能検証
通常のファイルバックアップに比べ、FlashBackupのバックアップ時間が大幅に短縮されたことを示す、検証結果のグラフです

800GBのファイルシステム(※1TBドライブ内)内に、1MBサイズのファイルを819,200個用意し、ローカルバックアップで4時間56分54秒かかっていた処理時間が、FlashBackup機能を用いると、51分8秒まで処理時間が短縮される結果となりました。

ディスクストレージ装置との連携バックアップ
(OST機能:Replication Director)

NetBackup の OST(OpenStorage)機能により、Veritas Technologies LLC社に認定されたサードパーティ製の高度な機能を持つディスクストレージ装置やアプライアンスにおける論理ボリュームのスナップショットやレプリケーション(複製)を、NetBackupが直接操作、管理します。

また、スナップショットやレプリケーションボリュームにあるデータを、ファイル単位やフォルダ単位、Oracle、VMware仮想マシン、Exchange の各アイテム、SQL Server データベース など細やかな単位でリストアできます。

Replication Director 機能がサポートされた OpenStorage のソリューションを提供しているベンダー:

- NetApp

  • 本機能を利用する場合は 事前相談が必須 です。NECでサポートする保護対象データ、ストレージ装置、システム構成、制限事項について最新状況を弊社営業までお問い合わせください。
  • Veritas Technologies LLC 社にOST機能の認定を受けている装置とサポート済み機能の範囲は、NetBackupハードウェア互換性リスト(NetBackup HCL)を参照してください。

Isilonのバックアップ時間短縮
NDMP重複排除バックアップ(アクセラレータ有効)

バックアップ時間短縮
Isilonの大容量データのバックアップ時間を大幅短縮。
ファイルを高速にバックアップ

時間短縮

保存用ディスクの節約
大容量の業務データの世代管理されたバックアップを少量ディスク容量で保管しIT費用を節約。サーバ内蔵ディスクでも利用可能

ディスク節約

後戻りコストを最小化

業務後戻りコストの最小化
Isilonのファイル単位の復旧など、損失範囲への細やかな対応が可能で、業務の後戻りを最小限に

業務影響を最小限に

業務への影響を最小限に
Isilon からのバックアップデータの転送は、必要最小限の更新ブロック/更新ファイルのみバックアップサーバへ転送。業務ネットワークの負荷を低減

遠隔地へバックアップデータを退避

業務データの災害対策を実現
遠隔地サイトへバックアップデータを退避する災害対策、データの復旧など事業継続を支援

Isilonファイルサーバのバックアップ時間短縮

NDMPアクセラレータ重複排除バックアップは、更新ファイルのみをバックアップします。
Isilon 内の未更新ファイルを毎回転送するような無駄な処理は排除し、高速なフルバックアップ処理を実現します。

定期的に実施していた長時間かかるフルバックアップは短時間で完了。
多くの世代管理でも、必要な保存ディスク容量は、重複排除処理によって大幅に削減されます。

iSilonのバックアップの流れ

バックアップの保存先はディスクを使用。重複排除処理によって、保存容量を節約

バックアップサーバは指示をだし、Isilonは受けとって更新のみ転送
  • 保存先は、サーバ内蔵ディスク・増設ディスク・iStorage Mシリーズなどを選択可能
  • 何回バックアップしても、重複排除処理により、同じデータは1回分のみ保管
  • 個々のファイル単位で復旧可能。ボリューム全体を書き戻して、他の最新データ喪失を回避

更新ファイルのみバックアップ処理し、フルバックアップとして管理することで、
フルバックアップ時間を短縮

  • NDMP重複排除バックアップ(アクセラレータ有効)は、高速なフルバックアップを繰り返すシンプルな運用 定期的に長時間かけて実施していた、フルバックアップは不要
  • NetBackup重複排除技術により、フルのカタログ化を高速処理

災害対策として遠隔バックアップ。日常バックアップに災害対策をアドオン

  • 重複排除による差分転送でネットワーク転送量を削減(NetBackup AIR機能)