サイト内の現在位置を表示しています。

NetBackup 10.5 新機能

vSphere 向けの詳細なRBAC対応

これまでVMware環境のRBAC権限は、vCenter全体または個々のVM単位での管理でしたが、NetBackup 10.5 では、vCeter内のそれぞれのデータセンターへのアクセス許可が行えます。

ロールベースのユーザを、vCenter内すべてにアクセス可とする必要がなくなり、VMware環境のセグメンテーションによる細かな制御およびセキュリティを実現できます。

NetBackup 10.5のRBAC権限管理イメージ

Kubernetes環境における機能強化

異なるKubernetes環境への移行やランサムウェア対策、災害対策など、Kubernetes環境保護について包括的なソリューションをご提供します。
また、OpenShift Virtualizationがインストールされた環境で稼働するKVMベースの仮想マシンの保護、Kubernetes上でコンテナと同じ環境で仮想マシンを管理している環境の保護にも対応しました。
データ保護環境全体において、より一貫性のある保護が実現可能です。

NetBackup 10.5のKubernetes環境機能強化管理画面イメージ

MSSQLのリカバリ時のユーザ切断オプション

NetBackupからMSSQLリカバリを行う際は、リストア開始前にユーザを切断します。
※ WebUIまたはAPIからリストアを開始する必要があります。
※ プライマリ/メディア/クライアントのすべてがNetBackup 10.5 である必要があります。

MSDPボリュームグループ

MSDPボリュームグループによって、複数のメディアサーバのMSDPを、一つの保管先として構成・管理できます。

これまでは、MSSPをメディアサーバ1台につき400TBを上限(それ以上必要な場合は異なるMSDP領域として複数台のメディアサーバが必要)としていました。
複数台のメディアサーバー上のMSDPを、ひとつのMSDPと同じように利用することが可能になり、バックアップデータの保管先もNetBackupが自動で振り分けて保管するため、運用・管理が容易になります。

MSDPボリュームグループの管理画面イメージ

マルウェアスキャン

NetBackup 10.5でも、ランサムウェア対策としての機能強化が計られています。
特に、マルウェアスキャンについての大きな強化は以下です。

ハッシュ計算と効率的な検索

ハッシュベースのコンテンツ・インデックスを利用し、NetBackup環境全体で感染したファイル・場所を特定、バックアップデータに含まれる脅威の影響範囲を迅速に分析します。

NetBackup 10.5で強化されたマルウェア検出の操作画面イメージ

異常検出からのスキャン機能を
セカンダリサイトで行う

異常が検出された場合にセカンダリサイトで自動的にマルウェアスキャンを行うことで、プライマリ側のリソースへ負荷がなくなり、他の作業へ影響を抑えることができます。

セカンダリサイトのリソースにてスキャンを実行するイメージ

リカバリオーケストレーション

Azure/AWSとVMware仮想マシンについて、前もって復旧プロセスの手順を設定しておくことができます。

  • リカバリ対象をグループ化
  • リカバリ順序を指定
  • リハーサル手順の指定
  • マルウェアスキャンの実行
  • 復旧フロー手順


サイバー攻撃被害や災害などの緊急時においても、仮想マシンのリカバリ実行を確実に、迅速に行えます。
(※操作はVeritas Alta Viewで行います)

ポイントインタイムリカバリ機能強化イメージ画面

セキュリティリスクメーター

セキュリティ設定・データ保護・ホスト通信におけるリスク状況を、WebUI上に可視化できます。

セキュアな運用に必要な設定項目を一覧化、現状のセキュリティ設定のリスク評価を表示するなど、お客様の日常の運用におけるリスクを特定し、リスクの軽減に活用できます。

セキュリティリスクメーター画面イメージ

Web UIの強化

NetBackup Web UI に関する次の機能が強化されました。

WebUIイメージ画面
  • 複数デープへの一括操作
    WebUIやAPIを使って、テープ・メディアのラベル付け等が行えます。
  • WebUI のダッシュボードが強化
    ・マニュアルリフレッシュが可能
    ・ジョブデータを30秒ごとにポーリング  など
  • FlexプライマリサーバのMFA設定
    FlexプライマリサーバでもWebUI上で設定が可能です。
  • Kubernetes環境のポリシー定強化
    インテリジェント・グループが新しいワークロードの自動検出と保護を可能にします。(グループ内の試算リストを手動で修正する必要がなくなりました)
  • クラウド環境ポリシー設定強化
    インテリジェント・グループが新しいワークロードの自動検出と保護を可能にします。(グループ内のアセットリストを手動で修正する必要がなくなりました)
  • nbdeployutilレポートの取得
    WebUI でnbdeployutilのレポート取得が可能です。

オブジェクトストレージのマルチストリームバックアップ

ダイナミック・マルチ・ストリーミング(DMS)により、複数のバックアップ・ストリームを同時に実行、データをストリームに動的分散できます。

大量にデータを保管するクラウドオブジェクトストレージの、高速バックアップが計れます。

NetBackup 10.5のマルチストリームバックアップ管理画面イメージ

AWS-Azure間のIaaS VMのリカバリ

異なるハイパーバイザー間(AWSからAzure、AzureからAWS)でリカバリができます。 一方のクラウドに障害が発生しても、もう一方のクラウドに仮想マシンをリカバリすることが可能です。

また、バックアップを利用して、異なるクラウドへ仮想マシンへ移行することもできます。

IaaSVMのリカバリ画面イメージ