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NetBackup 10.4 新機能
異常検出の強化
ユーザー行動分析を活用したモニタリングで、脅威から保護します。
高リスクの動きに対してアラート通知・MFA・MPAのアクションを行うことで、バックアップデータを守ります。
強化ポイント
ユーザー操作の監視
- バックアップイメージ有効期限操作における複数人認証
- APIキー生成、セキュリティ設定変更等の重要な操作に対する多要素認証
異常検知時の動作
- 異常検出イベントをアラート通知
- 多要素認証を実行
- 複数人認証のチケットを発行

多要素認証(MFA)の強化
多要素認証は、管理者にワンタイムパスコード入力を求め、不正な変更を予防する機能です。
この機能強化は不正操作への対策、設定ミスの予防に貢献します。
強化ポイント
- リスクエンジン機能によるユーザ(管理者)操作の監視
- グローバルセキュリティの変更時やAPIキーの作成時に、ワンタイムパスコード入力を実施

複数人認証(MPA)の強化
複数人認証では、重要な操作を実行したときにチケットを発行し、チケットが承認されない限り該当する操作が行われないようにします。
不正操作によるデータ破壊・損失の回避、作業ミスによるトラブルの回避に役立ちます。
強化ポイント
リスクエンジン機能によるユーザー操作の監視
以下の操作の複数人認証を適用
- イメージ保留の削除、イメージ有効期限の変更
- WORM保持ロックの削除、WORM構成の変更
- セキュリティプロパティの変更
複数人認証機能の改善
- チケットフィルタリングが可能
- 競合するチケットを識別可
- 変更内容のハイライトを表示

推奨復旧ポイント
Alta Viewにより、データ損失を最小限におさえるための推奨リカバリポイントを表示します。
リカバリポイント特定調査を簡素化し、作業負荷を軽減します。
- 復旧プロセスの早期対応を支援
- リスクエンジンの解析結果を元に、推奨リカバリポイントを表示
(マルウェアスキャン結果の推奨事項ではありません)
※Veritas Alta Viewによる確認のため、サブスクリプションライセンスが必須です

データセキュリティフォーマット業界標準「OCSF」サポート
NetBackup の監査ログを、OpenCybersecurity Schema Framework(OCSF)の形式でエクスポートできます。(標準のNetBackupログ形式エクスポートも可)
セキュリティツール間のデータ形式を標準化することで、サードパーティセキュリティプラットフォームとの互換性を向上します。
クラウドからオンプレミスへのVMwareリカバリ
IaaS環境のトラブルに対する復旧手段として、VMwareの利用選択が追加されました。
- バックアップデータを変換して、VMware基盤へリカバリ
- 対象OSは、
- Windows Server 2022
- RHEL 9.x
- SUSE 15 SP5 (AWSの場合HVM AMIから作成した環境)

ポイントインタイムリカバリ機能強化
下記データベースを指定した日時の直前の状態に復元します。
- PostgreSQL
- MS SQL の T-SQLスナップショットオプション(VADPバックアップ)
※SQL Server 2022以降でのサポート

Oracle統合の機能強化
以下のOracleに関連する保護機能を拡張しました。
OCI環境のバックアップを含めた統合管理が可能になり、運用面での負担軽減を図れます。
- Oracel Cloud Infrastructure(OCI)に対応
※ファイル単位リストアは未サポート - Oracle Pluggable Database(PDBs)のインスタントリカバリに対応

DNAS並列バックアップ最適化
DNASはNASボリュームのバックアップ方式で、複数のバックアップホストに処理を分散して、効率的なバックアップ取得を行えます。
- 新たなサポート環境
- Cloud Volume ONTAP AWS
- Cloud Volume ONTAP Azure
- NetApp ONTAP 向け AWS FSx
- 単一ボリュームのマルチホストバックアップ

Nutanix AHVカテゴリーのサポート
インテリジェントVMグループのフィルター項目に「カテゴリ」が追加されました。
条件指定による保護のバリエーションが増加し、より多くの環境要件に対応できます。

WebUI 強化
NetBackup Web UI に関する次の機能が強化されました。
ダッシュボード
NetBackup WebUIのデザインが、よりグラフィカルな表示に変更されました。
また、各グラフの情報を選択し、画面の遷移することで、詳細を確認したい該当箇所へスムーズに移動できます。

テープ管理
NetBackup WebUIから、接続されたテープ環境の管理を行えます。
- 追加管理画面
- ロボット
- ボリュームプール
- ボリューム
- ボリュームグループ

RBACによるアクセス制御(複数のVMに対する一括設定)
RBACによる権限の割り当て操作を簡素化し、運用負担を軽減します。
- 複数のVMに対する一括権限設定
- 基とする権限設定(役割)を、他のVMに複製または置換

EEB(パッチ)管理機能強化
NetBackupドメイン内のホストから、適用済みのEEB(パッチ)情報を検出し、EEBがどのホストに適用されているのかを示す機能があります。
NetBackup 10.4では、未適用のホスト一覧表示、および未適用のホストにEEBの配信(インストール)ができます。
適用漏れを把握し、対処を簡素化できます。

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