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バックアップ保存先デバイス
様々なバックアップ・デバイスに対応 -DAS/SAN/NAS統合管理
NetBackupの幅広いストレージ対応により、バックアップ・デバイスやストレージ構成の選択肢を広げ、柔軟なシステム構成が実現します。サーバにSCSIで直接接続されたテープ装置(DAS) にも、SAN (Storage Area Network) にFC接続されたバックアップ・デバイスもご使用いただけます。
テープ装置
NetBackup は、様々な規格のテープ・ドライブ、オートローダ、ライブラリに対応しています。
テープ装置には直接データを転送してバックアップできます。テープへ保管する前にバックアップサーバ内のローカルディスクに一時ファイルを作成するなどの処理は行いません。
ディスク・バックアップ
NetBackupのディスク・バックアップは、テープ装置を使用したバックアップと同様に、バックアップのスケジューリングや、世代管理、フルバックアップ、増分/差分バックアップも行えます。Disk to Diskバックアップを実現すること、また、一旦ディスクにバックアップしたデータを、オフピーク時間に通常のテープ装置へ移動するようスケジューリングするDisk to Disk to Tapeバックアップを実現することができます。ディスクとテープ、双方向のバックアップデータの複製や移動なども行えます。
サードパーティー製品の仮想テープ・ライブラリ
ディスクを使ってテープ・ライブラリのエミュレートを行うiStorage TxxxxVTシリーズのような仮想テープ・ライブラリ製品へのバックアップにも対応しています。
テープ装置のドライブを共有で効率良い使用

複数のNetBackupメディアサーバ間で、テープ装置のドライブを共有することが可能になり、テープ・ハードウェア資源を効率良く使用することができます。
また、アクティブ・ドライブがダウンした場合、バックアップ・データをスタンバイ・ドライブに動的にフェイルオーバーさせることで、可用性を高めることも可能です。
バックアップ領域の効率的に利用、高速処理

複数のバックアップ対象マシンが1つのテープライブラリ装置内の領域を共有して利用します。空きテープを融通できるため、バックアップ保存資源を効率的に利用でき、設計・運用も簡単になります。
バックアップ対象マシン毎にバックアップ保存先ディスク領域を用意すると、データ容量見積りや世代保存数の変化によって、空き容量不足や使用率が低く有効に使えない等の事態になります。このため、テープライブラリ装置を共有使用することは非常に有効です。
バックアップ運用は一元管理
各業務サーバがバックアップを処理しても、バックアップ運用の一元管理は一台のNetBackupマスタサーバが行います。NetBackupマスタサーバは、特定の業務サーバでも、別立てのバックアップ管理専用サーバでも構成できます。NetBackupの3階層構成が一元管理を実現します。
「使用できるドライブ」を自動選択し、効率良くバックアップ処理
複数のテープドライブがある場合、一方のドライブに処理が集中すると、全体のバックアップ処理が長時間化するため、バックアップが並列処理するように自動的に「空きドライブ」を選択し、バックアップできることが重要です。また、故障しているドライブを選択し、バックアップに失敗しないようにするため、使用可能なドライブをバックアップジョブが自動選択することができ、非常に有効な機能です。

バックアップ対象マシンの増減、データ容量の増減、テープドライブの増設など、バックアップ業務やリソース資源の変化によって、テープドライブの使用に偏りが生じ、バックアップ時間の大幅な遅延を引き起こすことがあります。
バックアップ・ジョブが自動的に未使用中のテープドライブへアサインされ処理を行います。この結果、テープドライブは平均的に使用され、バックアップ業務全体として時間の短縮を図ることができます。
スクラッチプールによる効率的な空きテープの自動供給
バックアップ処理中に、バックアップ先として割当てた何本かのテープを全て使い果たした場合、自動的にコンフィグレーションを行い、予備テープを新たに割当て、バックアップ処理を継続します。
データ規模の拡張が続いたり、予想外のデータ量の増加が発生などによって、バックアップ業務へ割り当てたテープを予想外に使用し、バックアップ処理中に「テープ不足」に陥ることがあります。NetBackupではテープ不足発生時に、自動的にコンフィグレーションを行い、予備テープ専用のプールから空きテープを新たにバックアップ用のプールへ割当てる機能を持っています。

重複排除バックアップ
重複排除技術でバックアップの保存資源を節約
企業内では、同様の文書データが広範囲に公開・展開されたり、複製された文書の一部の修正が行われる等、重複したデータパターンを持つデータが多く存在します。従来のバックアップ運用では、これらのデータを何度もバックアップし保存することにより、ディスクやテープなどの保存用資源を多く必要としていました。
これらデータ部品は NetBackup のバックアップ管理下の複製マシン及び複製システム間において、一度だけ保存され、余分なデータを保存することなく保存ディスク容量を最小化できます。

例えば、一般的な運用条件(下図の【運用条件】)において、従来のバックアップの場合と重複排除バックアップの場合、それぞれ使用する保存ディスク容量の推移をシュミレーションすると以下のようになります。

上記のシュミレーション例(5年間運用)では、重複排除バックアップがバックアップに必要なディスク容量を 92 %も削減できていることが分かります。
NetBackup重複排除の最大保存容量が400TBまで拡大*1

日々、増え続ける企業データに対応するため、また、多種多様な保護対象データのバックアップ統合に対応するため、NetBackup重複排除の最大保存容量をv9.1までの250TBから400TBまで拡大しました。必要分に合わせた保存先容量を構成することができます。

より多くの拠点の遠隔バックアップが可能になります。NetBackup重複排除はバックアップデータの効率的な遠隔バックアップを N:1、N:N 構成し、災害対策や遠隔へのデータ集約を実現できます。NetBackup重複排除バックアップ保存先の拡大は、より多くの拠点のデータやバックアップを遠隔バックアップできるようになります。
また、バックアップしたデータを、より長期間保存しておく、より多くの世代管理を行うこともできます。
- *1NetBackup8.1.2のバックアップサーバ1台あたりMSDP最大容量は64TB(Windows版)/96TB(Linux版)
NetBackup8.2以降のバックアップサーバ1台あたりMSDP最大容量は250TB(Windows版/Linux版)
NetBackup 10.0以降のバックアップサーバ1台あたりMSDP最大容量は400TB(Windows版/Linux版)
バックアップサーバの内蔵HDD/外部HDD、SANストレージを使用できます。 - *2バックアップサーバ台数は保存容量だけでなく、バックアップ時間等も考慮して決定する必要があります
- ※MSDP(Media Server Deduplication Pool): NetBackupの重複排除機能によって作成されたバックアップデータ重複排除保存領域