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株式会社野村総合研究所様

利用者数1万7千人、約250のプロジェクトで活用
ファイル管理・共有基盤として、開発業務の生産性向上に貢献

業種:
  • 情報サービス業
業務:
  • 設計・開発・製造
製品:
  • ソフトウェア/情報管理
  • ソフトウェア/セキュリティ
  • ソフトウェア/コラボレーション
ソリューション・サービス:
  • ネットワーク/コミュニケーション
  • セキュリティ/セーフティ
  • 共通業務/その他

事例の概要

課題背景

  • 「PROCENTER」を基盤に用いたNRI様の大規模・情報共有システム「デベロッパーズネット(DevNet)」が、データセンター切り替えを機に、システム開発サービス群「aslead」内に移行し、「aslead Drive」と名を変えることに
  • 移行後のシステム構成を検討するにあたり、コア機能を担う文書管理・情報共有ツールの選択が焦点の1つになった
  • 金融系などセキュリティ基準が高く設定されているお客様が多く、詳細なアクセス権限の設定や操作・アクセス履歴の取得、プロジェクトごとの管理者設定などの高度なセキュリティ機能が不可欠だった

成果

「PROCENTER/C」を選択し、高度なセキュリティ基準をクリア

複数ツールを検討した結果、旧システムでも利用していた「PROCENTER」の新バージョンを採用。「細かなユーザーの権限設定」「アクセス・操作内容の証跡取得(監査対応)」「プロジェクトごとの管理者設定」などにより、お客様に求められているセキュリティ基準をクリア

約250の開発プロジェクトを、約20回に分け、一年をかけて移行

移行作業は、ユーザーの利用が少ない週末に実施。移行のための専用ツールの提供などNECの支援も受けつつ、大きなトラブルなしに、約一年かけ完遂

ユーザー数1万7千人、合計サイズ150TB。NRI業務を支えるインフラとしても利用者が増加

NRI業務を支えるインフラとして、利用者がさらに増加。現在は、ユーザー数約1万7千人、合計サイズ約150TB、サーバ数12の大規模・情報共有システムとして稼働中

導入ソリューション

aslead Driveのコア機能には、NECの企業間・部門間情報共有プラットフォーム「PROCENTER/C」を採用。「版数管理」機能や、アクセス権をピンポイントに絞り込めるセキュリティ機能など、従来のDevNetで活用されていた機能をそのまま引き継いでいる。また、NRI様のシステム開発支援サービス群asleadと基盤を活用し、ユーザーIDなどの管理負担を軽減する他、aslead内の他サービスと連携することで、生産性向上に寄与する新たな機能の開発も可能となっている。

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事例の詳細

導入前の背景や課題

株式会社野村総合研究所
OpenStandia事業部
グループマネージャー
佐々木 真弓 氏

国内有数の巨大システムを移行
文書管理・情報共有ツールの選択が焦点に


「未来創発」を企業理念に掲げ、新しい社会価値の創造や社会課題の解決に取り組んでいる株式会社野村総合研究所様(以下、NRI様)。「コンサルティング」と「ITソリューション」を事業の2大柱に、日本を代表するSI(システムインテグレータ)企業として、多様なお客様の課題解決を支援しています。

常に数百のプロジェクトが同時進行するNRI様では、システム開発を管理するための情報共有システムとして、NECの企業間・部門間情報共有プラットフォーム「PROCENTER」を基盤に用いた「デベロッパーズネット(以下、DevNet)」を、2003年に開発しました。

DevNetは、運用が開始されて以来、何度かバージョンアップを繰り返してきました。しかし、データを保管していたデータセンターが2022年秋にクローズすることが決まり、これを機に、DevNetを刷新することとなりました。その際、DevNet単体でバージョンアップするのではなく、NRI様が展開する、システム開発の効率化を促すサービス群「aslead」内に移行することが決まりました。OpenStandia事業部グループマネージャーの佐々木真弓氏は、その理由を次のように説明します。

「DevNetはそれまで独自のIDとパスワードをユーザーに提供していました。しかし、新しいサービスへと刷新した後に、認証許可の仕組みを独自で持ち続けるとなると、管理負担が増えます。また、1万7千人のユーザーが使うサービスであり、基盤構成や接続には細心の注意を払う必要がありました。一方、当社では別チームがasleadでさまざまなサービスを展開していました。このasleadと基盤を活用することで、ID・パスワードなどの管理負担を減らすとともに、他サービスとの連携による新機能の創出にもつながるのではないかと考え、asleadサービス群の1サービスとして移行を決めました」

NRI様では、移行後のサービス名を「aslead Drive」と定め、システム構成の検討を始めます。その焦点の1つとなったのが、システムのコア機能を担う、文書管理・情報共有ツールの選択でした。

「もともとDevNetでは、NECの『PROCENTER』を活用し、安定的な運用が実現していました。しかし、システムを刷新するにあたり、本当にそれがベストな選択なのか、他ツールもチェックすべきではという声が社内からあがり、比較・検討するに至ったのです」(佐々木氏)

選択のポイント

金融系の開発にも応えうる
セキュリティ水準の高さが決め手に


金融系を中心とした開発業務が多数進行しているNRI様では、高いセキュリティ・ガバナンスを求められるプロジェクトが多く、文書管理・情報共有システムには、その要望に対応できるサービス・環境が必須となります。

また、社員・パートナー、お客様など1万7千人に及ぶユーザーが利用し、約250もの社内プロジェクトが同時進行しているため、求められる環境や利用ケースも多岐にわたり、それらを想定した機能提供や継続的な改善も必要となります。

こうした条件のもと、NRI様では他社の複数ツールを検討。その結果、DevNetで利用されていたNEC「PROCENTER」の新バージョン「PROCENTER/C」を選択しました。

佐々木氏は選択に際して、「高いセキュリティ・ガバナンスニーズに応えられるかどうか」を特に重視したと説明します。

「『PROCENTER/C』には、細かなユーザーの権限設定機能(グループ管理、個別どちらもも可能)が備わっています。また、監査にも対応したアクセス・操作内容の証跡取得機能や、プロジェクトごとの管理者設定による案件管理も可能となっています。特に、金融系のお客様のシステム開発では、セキュリティ基準が非常に高く設定されていますので、こうした安全・安心な環境を提供できるというのは、重要な選択ポイントになりました」(佐々木氏)

また「PROCENTER/C」では、重要文書の変更履歴が追える「版数管理」機能が搭載されている他、ファイルやフォルダを移動しても不変の文書IDやURLで共有ができる点も、選択の決め手になったとのことです。

株式会社野村総合研究所
OpenStandia事業部
エキスパートテクニカルエンジニア
岡野 諭 氏

NRI様は、2020年春にaslead Driveの開発に着手。2021年秋から、DevNetで進められていた約250のプロジェクトを、約20回に分け、丸一年かけて移行していきました。

移行作業を担当したOpenStandia事業部 エキスパートテクニカルエンジニアの岡野諭氏は、「ユーザー影響を考え、週末の限られた時間にサービス停止を行い、移行完了することには大きなプレッシャーがあった」と当時の苦労を振り返ります。

「当社ではこのような大規模なデータを別のクラウド環境に移行するような事例が少ないうえ、ユーザーIDや版情報を一切失ってはいけないなどの要件も重なり、大変な作業でした。NECには、専用移行ツールを提供いただくなどさまざまな形でフォローしていただき、非常に助けられました。こうしたフォローを受けられたことも、同社の『PROCENTER/C』を選んだメリットの1つです」(佐々木氏)

導入後の成果

ユーザー数1万7千人、合計150TB
NRI業務を支えるインフラとして、さらに利用者が増大


現在aslead Driveは、ユーザー数約1万7千人、合計サイズ約150TB、メインサーバ数12台、1日の通信回数約390万回という、大規模文書管理・情報共有システムとして稼働しています。

aslead Driveについて佐々木氏は、「当社における業務インフラとなっており、なくてはならないもの」になっていると評価します。

「各プロジェクトの重要資料を安全・安心に管理するだけでなく、本社系の事務業務にも利用が拡大しています。利用者の生産性向上にも寄与しており、NRI業務を支えるインフラとして、しっかりと根付いています」(佐々木氏)

株式会社野村総合研究所
OpenStandia事業部
エキスパートアプリケーションエンジニア
清水 穣 氏

OpenStandia事業部 エキスパートアプリケーションエンジニアの清水穣氏は、「移行後もユーザー数が増え続けており、aslead Driveへの期待値が高まっている」と言います。

「移行開始当初のユーザー数が約1万5千人、合計サイズが約120TBですから、移行後もユーザーが増え続けていることになります。これは、『PROCENTER』(DevNet)時代に広く使われてきた『版数管理』やセキュリティ・ガバナンスを効かせられる機能などをそのまま利用できる点に加え、『PROCENTER/C』(aslead Drive)に移行したことで、ブラウザ版の利便性が向上するなどし、活用の場が以前より広がっているためだと考えらます。ユーザーのご期待に応えるためにも、さらなる利便性、安全性の追求に努めてまいります」(清水氏)

今後NRI様では、asleadの検索サービスと組み合わせた、新たな検索機能の開発や、自動化・システム連携のニーズに応えるなど、「aslead内に移行したからこそ実現できる、新たな価値の提供を目指す」とのことです。

加えて、「PROCENTER/C」の国内有数の大規模ユーザーとして、「フィードバックを重ねながら、互いのサービス価値を向上していきたい」との展望も示されました。

「1万7千人のユーザーから日々得られるフィードバックや、使用パターンのサンプルは、NECにとっても有用な情報になるのではないでしょうか。ぜひ今後は、私たちからはユーザー情報を還元しつつ、NEC側には『PROCENTER/C』の利便性を向上していただき、ユーザーに還元していただくという、バトンを渡し合う形で、互いのサービス向上を目指していければと考えています」(佐々木氏)

NEC担当スタッフの声

NECソリューションイノベータ
ソリューションビジネス事業部 主任
田中 崇

日本有数の大規模システム
その“声”を参考に性能向上に努めたい


佐々木様がおっしゃるように、NRI様ほどの規模で「PROCENTER/C」をお使いいただいているお客様はほとんどいらっしゃいません。ユーザー規模がこれだけあるなかで、アンケートの声を拝見していると、エンドユーザー様の多様な使い方に、驚かされる場面が多々あります。その一方で、届いてくる声も多様です。今後も「PROCENTER/C」の利便性や安全性を向上していき、この貴重なご意見に応えていきたいと思います。

世の中にはさまざまなファイル共有ツールが存在しますが、「利用メンバーを細やかに絞り込み、ガバナンスを効かせたい」「開発文書や正式公開文書、契約書類などの版数管理をきちんとしたい」企業・団体様には、NECの「PROCENTER/C」が大いに役立つものと自負しております。クラウド版の「PROCENTER SaaS」は米国のセキュリティガイドラインNIST SP800-171に対応しており、お客様の用途や選定ポイントに合わせて、オンプレミス型とクラウド型を選択できる点もPROCENTERのメリットです。ファイル管理や共有で課題をお持ちの企業・団体様には、ぜひご利用をご検討いただけますと幸甚です。

お客様プロフィール

株式会社野村総合研究所

本社所在地 東京都千代田区大手町1-9-2大手町ファイナンシャルシティ グランキューブ
設立 1965年4月1日
代表者 代表取締役会長 兼 社長 此本 臣吾
資本金 23,644,932,600円
従業員数 6,782人(NRIグループ 17,394人)(2023年3月31日現在)
事業内容 コンサルティング、金融ITソリューション、産業ITソリューション、IT基盤サービス
URL new windowhttps://www.nri.com/jp

株式会社野村総合研究所様

この事例の製品・ソリューション


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(2023年9月21日)

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