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インド空港局様

インド発、新しい空の旅
搭乗までの手続きを顔認証でスムーズに

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  • その他業務
製品:
  • ソフトウェア/セキュリティ
  • ソフトウェア/サービス実行基盤
ソリューション・サービス:
  • セキュリティ/セーフティ
  • 生体認証/顔認証

急速な発展の勢いに乗るインドは、2024年末までに世界で最も人口が多い国になると見込まれています。巨大な市場を抱え、あらゆる産業分野が成長し、2030年には世界で第3位の経済大国になると予想されています。

このような発展を背景に、Ude Desh ka Aam Naagrik(UDAN:ヒンドゥー語で「国民を飛行機に乗せよう」)の取組みの甲斐もあり、国民にとって、飛行機での旅行が身近で手頃なものになり、インド自体も世界で人気の旅行先になりつつあります。今では453の路線と70の空港(2つの海上飛行場と9つのヘリポートを含む)からなる巨大な空のネットワークで、人里離れた町と活気ある都市を結んでいます。

導入前の背景と課題

旅行客の増加による、空港環境の整備が急務に

インドでは、今後10年で約8億2,700万人が飛行機で旅行すると予測されています。旅行客の増加により、フライトは過密になり、空港はさらなる混雑が予想されます。それに伴い旅行客が感じる不便さや、公衆衛生リスクなどの課題に対処するため、インド空港局(Airports Authority of India:AAI)様(以下、インド空港局様)は NEC とパートナーシップを組みました。

導入ソリューション

顔認証を活用したデジタルIDソリューションでスムーズな搭乗を実現

インド空港局様は、旅客体験の向上を目指す政府主導のプロジェクト“DigiYatra”の一環として、ヴァーラーナシー、プネ、コルカタ、ヴィジャヤワダの4つの空港で、NECのデジタルIDソリューション(生体認証を用いた搭乗手続き)を導入しました。

本ソリューションは、複数のサービスを共通のIDで利用できるようにする“NEC I:Delight”のコンセプトのもと、航空業界で世界有数のITプロバイダーであるSociété Internationale de Télécommunications Aéronautiques (以下、SITA)とのパートナーシップにより実現しました。SITAが提供する空港内の既存システムと連携可能なため、旅行客は、自身の生体認証情報をIDとして、チェックインや保安検査、搭乗の手続きをすることができます。

導入されたインドの各空港では、旅行客はDigiYatraアプリ、または空港内外に設置された無人自動チェックイン機で顔写真等の情報を登録すると、自身の顔を搭乗券やパスポートとして代用できます。搭乗券などの物理的な書類を持ち運ぶ手間がなくなり、よりスムーズで快適に空港を利用できます。

また、このような本人認証をデジタル化する取組みでは、利用者のプライバシーの担保と、個人情報の保護は欠かすことができません。本ソリューションでは、利用者自身が個人情報をコントロールし、安全に利用できることを最優先にしています。そのため、生体認証データの提供可否も利用者自身が自由に選択できるよう設計されています。提供されるデータも、ブロックチェーン技術の活用により、高度な暗号化とアクセス制御の元、信頼性の高いネットワークで共有されています。

NECを選択したポイント

高度な顔認証技術とグローバルでの豊富な実績

NECの顔認証技術は、数々のベンダーテストで世界最高レベルの評価を獲得しています。

米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでは、これまでにNo.1を複数回獲得*しています。また、グローバル調査会社であるFrost & Sullivanの「フロストレーダー™:2022年のセキュリティにおける生体認証市場調査」でも、生体認証市場を牽引する企業として「Market Leader」の評価を受けました。さらには、グローバルでデジタルIDソリューションを提供する企業を調査した「The Biometric Digital Identity Prism」において、生体認証を活用したデジタルID領域で、最も影響力のある先進企業の1社に選ばれています。従来の生体認証を用いた入退管理システムは、認証エラーが発生しやすく、かえって長蛇の列ができることもありました。しかし、NECの顔認証技術では、正確かつ瞬時に本人認証を行えるため、よりスムーズな利用が可能です。

このNECの生体認証を活用したソリューションは、フランクフルト国際空港や成田国際空港などを含む世界16の空港、3,000以上の手続きゲートですでに導入されています。導入した空港の中には、旅行客の搭乗手続きが、旧来に比べ94%も速く、わずか3.56秒という驚異的な速さで完了する結果が出ています。これは、空港のように利用者が密集する場所では特に重要なことです。

このような高い顔認証技術と、航空業界における豊富な実績や知見が評価され、本取組みは始まりました。

導入後の成果

空港手続きのデジタル化による顧客体験と運営効率の向上

より快適な旅客体験の提供

  • 旅行客は、チェックインから搭乗まで、パスポートや搭乗券を何度も提示する必要はありません。

運用コストの削減

  • 手作業による書類チェックが減るため、運営リソースを最適化できます。
  • フライトの待機遅延が減少し、駐機場の使用料や罰金を支払うリスクも軽減できます。

セキュリティの強化

  • 顔認証で、旅行客の本人確認が正確にできるため、なりすましなどの不正行為を防ぐことができます。

空港の運用プロセス全体の向上

  • 手続き業務が自動化されることで、人的ミスを低減し、空港業務全体の効率化、生産性向上に繋がります。
アリヤマ・サニャル氏
エアポートディレクター
ヴァーラーナシー国際空港

ヴァーラーナシー国際空港で本取組みの指揮を執ったアリヤマ・サニャル氏は、「とても革新的な取組みです。(NECのソリューションを活用した)DigiYatraの導入により、手続きの所要時間は半分以下に短縮されました。以前は10秒かかっていたのが、4秒ほどで済むのです。データを見ると、すでにヴァーラーナシー国際空港の利用者の56%がDigiYatraを利用し搭乗手続きをしていると分かりました。私は、DigiYatra導入のパイオニアである当空港をとても誇りに思っています」と語ります。

今後の展望

インドの更なるデジタルトランスフォーメーションに向けて

このNECとインド空港局様とのパートナーシップは、市民サービスを幅広くデジタル化するという、より大きな目標達成に向けた取組みの1つです。

インドが急速な成長と変化を遂げる中、この取組みをインド全土へ広げ、すべての国民により快適な空の旅を提供することを目指しています。「国民を飛行機に乗せよう」と称した取組みの精神そのものと言えるでしょう。

また、インド国外への旅行にも利用できるよう、更なる導入の拡大も見据えています。

アーロック・クマール
海外スマートシティ統括
NEC Corporation India社長.

NEC Corporation India社長のアーロック・クマールは、「空港業務の生産性を格段に向上させ、より多くの旅行客が快適に空港を利用できるよう、空港手続きサービスをこれからも提供していきます。」と語ります。

NECは、生体認証を活用し、誰もが、世界中どこへでも、より安全で快適な旅行を楽しむことができるよう、これからも世界中の空港と協働の輪を広げていきます。

インド発、デジタルIDで安全・快適な空の旅を実現

  • NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません

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本事例に関するお問い合わせはこちらから

(2023年10月31日)

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