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ものづくりDX ~製造業であるNECだからできること~
第34回設計・製造ソリューション展(DMS)レポート【2022.07.13】
カテゴリ:DX・業務改革推進スマートファクトリー設計・開発・技術
2022年6月22日~6月24日に東京ビッグサイトで開催された日本最大の製造業向けITソリューション専門展「第34回 設計・製造ソリューション展(DMS展)」に、NECは3年ぶりに出展しました。
主催者であるRX Japan社の発表によると、総来場者数は49,261名。コロナショックから完全には立ち直り切っていない中、それでも「製造業のDXを推進するための情報をダイレクトに収集したい」という熱い想いのたくさんの製造業のお客様に足をお運びいただきました。
NECは、「ものづくりDX ~ 製造業であるNECだからできること ~」というテーマを掲げ、設計、生産技術、生産管理、製造現場、環境、保守サービスまでを網羅した、以下の7つの最新ソリューションを紹介し、大盛況でした。ご来場いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
- ものづくりDX基盤「NEC Industrial IoT Platform」
- PLM「Obbligato」
- グローバルSCM/MES/LCM「IFS Cloud」
- 環境パフォーマンス管理「GreenGlobeX」
- スループット見える化「SCM Performance Monitoring」
- AMR(自律移動ロボット)集中制御「NEC マルチロボットコントローラ」
- 工場内ネットワーク「ローカル5G」
本記事では、特設ステージでのライブショー「NECが描く“ものづくりの未来予想図”」を中心に、出展内容について振り返ります。
特設ステージでのライブショー: 「NECが描く“ものづくりの未来予想図”」
NECブースでは、150インチの大画面を配備した特設ステージ上で、VRを使ったライブショーをご鑑賞いただき、大変ご好評をいただきました。
2023年稼働予定のNECPF 掛川事業所 新棟でのスマートファクトリーのイメージ
まずは、NECグループのICT機器の開発・製造を受け持つNECプラットフォームズ掛川事業所で2023年夏に稼働予定の新棟で、複数のAGVが仕掛品を自律搬送する様子をCGで紹介しました。複数のメーカーのAGVをまとめて協調制御を実現する仕組みとしてはNECが開発したマルチロボットコントローラとローカル5Gを活用予定であり、そのような最新DX技術の導入により、生産性30%向上を目指すとともに、労働力不足にも対応し、レジリエンスをさらに強化していく、という方針を現地からのレポートの形でお伝えしました。
NECが描くものづくりの未来のイメージ
続いて、数年後のものづくりのイメージを、VRを使ったデモンストレーションでご体感いただきました。ステージ上の講演者が視聴者を代表してVRグラスを装着し、発注元からの急な納期変更依頼に対し、生産計画画面から変更指示を出すだけで、実際の生産ラインの流れが瞬時に変わっていく様子をご覧いただきました。
NECは未来に向けてデジタル(基幹システム)とフィジカル(現場)をリアルタイムにつなぐことで、作るモノや量、納期が突然変わったとしてもすぐに変動に対応できるようにすると共に、生産計画やライン変更などの間接業務工数も大幅に削減し、その属人化も解消していきたいと考えています。
サプライチェーン全体をリアルタイムにコントロールできる未来を目指して
このような変動対応力の高いスマートファクトリーを実現するために必要となる仕組みとして、NECのPLM「Obbligato」や、SCM/MES「IFS Cloud」、DX基盤である「NEC Industrial IoT Platform」などについて、それぞれの役割とそのつながりを含めて紹介しました。
将来的には、工場内や企業内にとどまらず、サプライチェーンに渡ってデジタルで俯瞰し、製品ライフサイクル全体をまるでシミュレーションゲームのようにリアルタイムにコントロールできるようにする、そんなものづくりの未来をNECはお客様とともに目指していくことを宣言し、ライブショーを締めくくりました。
ものづくりDXを支える7つの最新ソリューション
NECブースでは、ものづくりDXを支える7つの最新ソリューションを出展しました。
今回が初出展の「ものづくりDX改善ガイド」
最も注目を集めたのは、ものづくりDX基盤「NEC Industrial IoT Platform」のブース内でご紹介していた、今回のイベントが初お披露目の「ものづくりDX改善ガイド」です。
今、製造業では、現場でのデータの収集・分析は一部では進んでいますが、多くのお客様が、集めたデータをどう分析してどう使ったらいいのか、悩んでいらっしゃいます。その答えとなるのが、NEC自らがものづくりDXに取り組んできた実績や経験を踏まえて作成した「ものづくりDX改善ガイド」です。
本ガイドは、お客様自身で自律的に改善を行っていただくためのガイドツールであり、改善シナリオと分析ノウハウと分析支援ツールをセットにした形でご提供いたします。「例えば、料理でいうと、材料と手順とコツとその料理工程のイメージ写真が載っているレシピ本のような存在です」とご紹介すると、多くのお客様が強い関心を示されました。
26年間国内トップシェアのPLM「Obbligato」
さらに、今回の出展の中でひときわ賑わいを見せていたのがPLM「Obbligato」です。「Obbligato」は、NECが30年前から開発・販売をしてきた、1,000社以上の実績をもつ、国内トップシェアのPLMパッケージであり、NEC内でも全社的に使われています。当日は、ものづくりの要となるBOMとBOPの統合管理機能について、たくさんの質問をいただきました。ブースには説明を聞きたい方が行列となってしまうこともあり、製造業の皆さまにとって関心の高いテーマであるとあらためて感じました。
また、今回の展示では、6/20にプレス発表したばかりの、すぐに使えるクラウド型PLM「Obbligato for SaaS」の含有化学物質管理機能や開発プロジェクト管理機能もご紹介しました。
他にも、グローバルERP「IFS Cloud」、環境パフォーマンス管理「GreenGlobex」、サプライチェーンにおけるスループット見える化「SCM Performance Monitoring」、AMR(自律移動ロボット)集中管理「NECマルチロボットコントローラ」、工場ネットワーク「ローカル5G」といった、変動対応力の高いものづくりと労働力不足に対応した新しい働き方を実現する各種ソリューションをデモンストレーションや動画とともに展示しました。
本展示会にてご紹介させていただいた、各種ソリューションにつきましては「ものづくりの未来」内記事でもより詳細なご紹介を行っております。ご興味のある方は是非併せてご覧ください。
関連リンク
NEC Industrial IoT
NECは、自社におけるものづくり革新活動と、独自の先端技術を活用したIoT/AIの実証・実装に取り組んでいます。これらの知見をベースとしたソリューション群「NEC Industrial IoT」をご提供することでお客様の変動対応力の強化を実現します。
IFS Cloud
「IFS Cloud(旧 IFS Applications)」は、世界的なERPベンダー・IFS社(本社:スウェーデン)のコンポーネント型グローバルERPパッケージです。
「IFS Cloud」のユーザでもあるNECは、IFS社のパートナーとして、自身の製造業としての課題や取り組みをベースに、DX時代のお客様のグローバルなものづくりを支援しています。
NEC PLM Obbligato
NECのPLM「Obbligato」は30周年という節目を迎え、日本の製造業の発展に貢献するメディア MONOist の編集長との対談を通して、「Obbligato」が大切にしてきた思い、日本のものづくりの変化と今後の方向性、それに伴う「Obbligato」の新たなチャレンジについて、発信しています。
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