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No.1(1月)Express5800サーバ特集
Vol.58 No.1(2005年1月)
Express5800サーバ特集
Express5800 シリーズは,CPU にインテル社Pentium 4,Xeon,およびItanium2 プロセッサなどを採用し,オペレーティングシステム(OS)にはMicrosoft Windows ServerやLinux を搭載することによって,広く流通している市販ソフトウェアや,オープンソースのソフトウェアを使用可能にした,高機能,高性能,高信頼のサーバ製品です。
本稿では,Express5800 シリーズの製品概要と強化方向を紹介します。
ハードウェア
NEC はメモリアクセス空間を64ビットに拡張する機能を有したインテルエクステンデット・メモリ64 テクノロジ「インテルEM64T」対応のCPU「Xeon 3.0GHz,3.4GHz,3.6GHz」を搭載した2Way タワーサーバ「Express5800/120Lh」「同/120Eg」と,「Pentium 4プロセッサ3.80F GHz」を搭載した1Wayタワーサーバ「同/110Ei」を開発,製品化しました。
これらの製品は,インテル社製のEM64T 対応のプロセッサ「Xeon 3.0GHz,3.4GHz,3.6GHz」「Pentium 4プロセッサ3.80F GHz」を搭載し,ECC 対応DDR メモリ,RAID5ディスクアレイ構成,サーバ監視ソフトウェアなどの機能をサポートしています。また,1G Ethernet USB2.0,S-ATAコネクタ,PCI-X,PCI-Eのスロットを用意しており,高い拡張性を持っています。
NEC はIAサーバ「Express5800/100 シリーズ」において,メモリアドレス空間を64 ビットに拡張する機能など多くの最新テクノロジを取り入れたラック搭載型サーバを開発,製品化しました。・
2Way モデルの「Express5800/120Re-1」,「同/120Rg-2」は「Xeon プロセッサ3D GHz,3.20D GHz,3.40GHz,3.60GHz」を搭載,1Wayモデルの「Express5800/110Rf-1」は「Pentium4プロセッサ3.80F GHz」を搭載し,それぞれインテルエクステンデッド・メモリ64テクノロジ「インテルEM64T」に対応しています。
NECは,IAサーバとして業界で初めて冷却システムに水冷方式を採用し,ささやき声程度の約30dB(デシベル)の静音性を実現した水冷式静音サーバExpress5800/110Caを開発・製品化しました。
本製品は,Intel社製Pentium4プロセッサ3EGHzを搭載し,ECC対応DDRメモリ,RAID5ディスクアレイ構成,サーバ監視ソフトウェアなどの機能をサポートしています。これらのサーバとして必要な機能を備えながら,水冷方式の冷却システム,大口径FANの回転数制御,静音タイプのHDD採用などにより,約30dBの静音性を実現しています。
NEC は2004 年10月,2種類のブレードサーバ新機種を開発し,出荷を開始しました。1つは従来機種との筐体互換性を維持し, さらに機能・性能を向上させたExpress5800/120Ba-4,もう1機種はブレードサーバ市場で「高密度型」に分類される新しい製品ラインのExpress5800/110Ba-e3,-m3です。本稿では,Express5800/120Ba-4とExpress5800/110Ba-e3,-m3の製品概要について説明し,続いて新規に製品ラインに加わったExpress5800/110Bae3,-m3の開発の背景,製品化の狙い,ターゲットとする用途,製品の特長について解説します。
情報機器に対する高い信頼性の要求に応えるため,NECはStratus Technologies社との技術提携により,2001年6月にIAベースのフォールトトレラントサーバ「Express5800/ftサーバ」を製品化して以来,ftサーバの製品強化およびラインナップの拡充に取り組んでいます。ここでは,Express5800/ftサーバの狙いや特長の説明に加え,最新のLinuxモデルを例に挙げて,ftサーバを実現するための重要なテクノロジについて紹介します。
インターネットをベースとしたITの普及・発展を背景に,企業の情報システムにおいては,インターネットを活用した新しいシステム構築への重要度が高まってきています。Express5800/600シリーズは企業の基幹業務や部門システムにおいて,蓄積されたオフィスサーバのソフトウェア資産を有効活用しながらオープンサーバとの連携を実現するという市場ニーズに応えるために開発されました。
本書では,Express5800/600シリーズの構成・特長について紹介します。
NECはIntel Xeonプロセッサ(コード名Prestonia)を最大2個搭載可能で,多くの最新テクノロジを取り入れたサーバ(Express5800/InternetStreamingServer)を開発,製品化しました。本サーバは,DDRメモリ採用,各主要バスの高速化などにより高い処理性能を実現し,オンボードに標準2個搭載したGiga bit Etherにより高いデータ配信性能を持っています。またサーバの状態監視,障害の通報を実施するBMCを搭載することで,RAS技術面においても高い信頼性を実現しました。また専用OSやストリーミングを制御するソフトウェアとセットで販売するモデルも定義し,ストリーミングシステムとしての導入しやすさや安心感を向上させました。
本稿では,このInternetStreamingServerシステムの特長について述べます。
PCサーバの性能の向上やLinuxの機能強化を背景に近年大学や研究機関のみならず,一般企業において,PCクラスタの需要が急速に伸びてきています。このような需要に対し,NECは新しい製品・サービスを投入・強化して対応しています。
本稿ではその概要について紹介します。
Windows/Linux対応のサーバについては,価格の急速な低下に伴い,用途が急速に拡大しています。それに伴い,周辺装置に要求されるニーズも急速に変化しています。
本稿では,Express5800 シリーズに使用される主要な周辺装置である,ハードディスク装置,ディスクアレイ装置,および磁気テープ装置の現状と今後の動向について述べます。
Express5800シリーズでは分散エンタープライズ環境においてサーバの運用管理コストを削減するために先進的なサーバマネージメント機能を提供しています。
本稿では2004年8月に強化された,管理対象のExpress5800サーバのOS稼働状況,電源状態に依存することなく常時使用可能なリモートマネージメントソフトウェアであるDianaScopeおよびマネージメント機能の中核機能を提供するハードウェアであるAdvanced Remote Management Cardについて紹介します。
ソフトウェア
Windows NT誕生から10年,Windows Server OSはWindows Server 2003 OSへと進化し,NEC Express5800サーバとともに基幹業務へも適用される基本OSとして成長を続けています。
本稿では,多岐にわたる新機能や改良点のなかから,Windows Server OSの信頼性強化について概観し,SANストレージデータへのアクセス管理機能の強化と,対応するExpress5800およびiStorageでのサポート機能について述べます。
NECは,高信頼性が求められる企業,官公庁,自治体などの基幹システムの構築においてLinuxをUNIX,Windowsに続く第三のオープン系OSとして位置付け,Linuxを用いた基幹システム向けソリューションを「エンタープライズLinuxソリューションfor MC」として,SI,サポート・サービス,プラットフォームの3つの軸から強化しました。
本稿では,「エンタープライズLinux ソリューションfor MC」の内容を紹介し,LinuxとOSSの基幹システム領域への適用に向けてのNECの取り組みについて概説します。
VALUMOウェアはNECのOMCS(オープンミッションクリティカルシステム)構築の豊富な実績から培ったノウハウを結集し,VALUMOプラットフォームの中核ミドルウェアとして体系化したミドルウェア製品群です。
本稿ではExpressサーバに親和性の高い製品を中心に「ビジネスを止めない」「コストを下げる」「ビジネスを広げる」を実現する機能について説明します。
近年,パソコンやインターネットの普及にともない,企業においてはコストを抑えつつ部門サーバまで含めてシステムダウンへの対策をすることにより,ビジネスにおける機会損失を最小化したいというニーズが高まっています。そのニーズに対してIA サーバの可用性を向上させるクラスタリングソフトウェアとしてCLUSTERPROシリーズがあります。
今回,そのエントリモデルとして,単体サーバ上での可用性向上を実現するための製品CLUSTERPRO SingleServerSafeの開発を行いましたので,製品について紹介します。
近年,コンピュータセキュリティに対する脅威はますます高まりつつあります。NECは,IAサーバ(Express5800)におけるそれらの脅威を解決するため,各種のセキュリティ対策ソフトウェアを開発しています。サーバのセキュリティが下がることで,業務の停止,個人情報の漏えいといったビジネスにとって致命的な事態を引き起こしかねないからです。本稿では,「情報漏えい」,「サーバへの不正アクセス」といったそれぞれの脅威からExpress5800を守るソフトウェアを紹介します。
システム構築ソフト
CASNAVI(Client and Server Navigation System)は,NECのPCサーバExpress5800シリーズの構成見積もりを支援するエキスパートシステムです。
CASNAVI は,Express5800シリーズの多様な機器構成を,お客様のご要望にお応えして,迅速にお届けすることに役立っています。また, 受注生産方式採用によるExpress5800シリーズの品質向上にも大きな貢献をしています。
本稿では,このエキスパートシステム「CASNAVI」および関連システムが,Express5800シリーズの販売と生産において,どのような役割を果たしているかを説明します。また,このようなエキスパートシステム構築の概要についても説明しています。
なお,現在CASNAVIは,Express5800シリーズに加え,ビジネス向けPC(Mate & VersaPro)などの製品にも対応しています。
EXPRESSBUILDERは,ハードウェアや管理ソフトウェア,ドライバを効率的にセットアップするための「シームレスセットアップ」や,保守管理ソフトウェア類を簡易に実行するためのメニューを提供し,操作性,信頼性向上を図っています。また,シームレスセットアップの機能を生産システムに適用し,BTO(Build To Order)で,それぞれのお客様向けにカスタマイズしたサーバへのプリインストール出荷を実現しています。
本稿では,EXPRESSBUILDER およびBTO プリインストールを実現する方式について紹介します。
普通論文
2004年6月,(株)NTTドコモ向けに携帯電話端末ムーバ®N506iを開発しました。2軸ヒンジ構造を採用し,コンパクトで新しい折り畳みスタイルを実現しました。
また,日本語アクセスリーダー機能を搭載し日本語の読み取りを可能としました。さらに,NTSCエンコーダLSIを搭載し撮影した写真や動画をテレビに出力させることを可能とし,カメラ機能を充実させました。
本稿ではムーバN506iの特長と用いた要素技術について概要を紹介します。