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サイト内の現在位置
コープデリ生活協同組合連合会様
コープデリ連合会グループが提供する各種サービスのWEBサイトを統合する「総合ECサイト」を構築し、
会員の利便性を向上。新たな事業展開にも活用
- 業種:
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- 卸売・小売業・飲食店
- 業務:
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- 経営企画
- 営業・販売
- マーケティング
- 製品:
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- その他
- ソリューション・サービス:
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- サービス/その他
事例の概要
課題背景
- コープデリ宅配事業の3つのサイトを1つに統合し、会員の利便性を高めたい
- コープデリ宅配事業以外の商品やサービスも提供できる総合ECサイトを構築し、新規会員獲得につなげたい
- ECサイトを利用し、One to Oneマーケティングの推進や、オムニチャネルの実現につなげたい
成果
ウイークリーコープ、デイリーコープ、指定日お届けコープ、3つのコープデリ宅配の受注サイトを1つのサイトに統合。一度のログインで3つのサービスを利用でき、利便性が飛躍的に向上。
先行オープンしていたサービス系「ライフなびネットショッピング」サイト等も統合。
オープンサイトで各種サービスの全貌を把握でき、新規会員獲得にも効果を発揮。
二次開発に着手し、One to Oneマーケティングや、オムニチャネルの実現を強力に推進。
導入ソリューション
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事例の詳細
導入前の背景や課題
コープデリ宅配事業の3業態を1つのサイトに統一し
その他事業とも一体化した総合ECサイトとして
会員の利便性を高めたい
コープデリ生活協同組合連合会(略称:コープデリ連合会)様は、1都7県の6生協が加盟する連合会です。会員生協合計の2015年度の事業高は、店舗・宅配事業等あわせて5,270億円、組合員数は451万人。事業高の7割を占める中核事業「コープデリ宅配事業」において、2016年6月、インターネットを利用して商品を注文できるECサイトを、総合ECサイト「コープデリeフレンズ」としてリニューアルオープンしました。
宅配事業戦略推進部 部長の堀洋之氏は、リニューアルの目的を次のように語ります。
「これまでコープデリ宅配事業では、週1回決まった曜日・時間帯に商品をお届けする主力の”ウイークリーコープ”、弁当や料理キットなどを平日の週3日以上お届けする”デイリーコープ”、都内の特定のエリアで行っている配達の日にちや時間帯を選べる”指定日お届けコープ”という、3つの業態がありましたが、それぞれ別のECサイトで受注していました。これを1つのサイトに統合することがリニューアルの最大の目的でした」
「特にウイークリーコープは長い歴史があり、週あたりの利用者は約150万人。その内、ECサイト利用者は約40万人でした。デイリーコープや指定日お届けコープは、比較的新しいサービスですが、これからの伸びが期待できます。この3つのサイトを一体化することは、会員の利便性が向上するばかりでなく、事業展開の観点からは相乗効果が期待できます。特に先行オープンしているチケットやくらしのサービスを販売する”ライフなびネットショッピング”サイトなどと統合すれば、コープデリ宅配事業の取扱商品の枠を超えたサービスの提供にも便利な画期的ECサイトになります」と、情報システム ECシステム部 部長の富樫真一氏は述べます。
選択のポイント
フレームワークにより自由度が高く
短期間に構築できること、
豊富なECサイト構築経験を高く評価
情報システム ECシステム部企画担当の大貫美恵子氏は、一連のサイトリニューアルについて次のように経緯を述べます。
「新ECサイトの構築に関しては、2013年から検討を開始しました。実現したいことをまとめてRFPを作成し、4社に提示しました。他社がパッケージベースの提案をしてきたのに対し、NECの提案するNeoSarf/DMはフレームワークや部品を活用するので自由度が高く、しかも短期間でECサイト構築ができるという説明でした。最終的なプレゼンテーションには2社が残りましたが、実際にプレゼンテーションを見た上でフレームワークの良さを確認し、開発パートナーにNECを選びました」
「NeoSarf/DMがフレームワークや部品活用によりサイトを構築すること以外にも、生協の事業についてよく理解していることや、これまで店舗事業の分野のプロジェクトにおいて、NECと一緒に取り組み、プロマネ力を評価していたことなどが選定理由としてあげられます。さらに、今回の開発では、生協のECサイト構築の経験のあるSEをアサインしてくれるということも、大きなポイントになりました」(富樫氏)
導入後の成果
オープンサイトにECサイトを置き
商品やサービスの魅力を伝えて会員加入を促進。
今後はOne to Oneマーケティングやオムニチャネルを推進
コープデリ連合会様は、総合ECサイトのオープン前の2014年に、NeoSarf/DM を利用し2つのサイトをオープン。特に「ライフなびネットショッピング」は、販売枚数の少ないチケットをECサイト限定で扱うなど、従来の月1回のカタログ販売では取り扱いが難しかったものも扱えるようになり、会員にも好評です。堀氏は「コープデリeフレンズには、食品・非食品を問わず、コープデリ連合会の提供するサービスを1つに集めています。このサイトがスタート地点の役割を果たし、サービスの認知、加入資料の請求、職員の訪問、加入申込み、宅配の利用登録、利用、リピートという、一連のサイクルがうまく回ることを期待しています」と語ります。
「このサイクルを効果的に回すため、コープデリeフレンズをあえてオープンサイトにして、商品やサービスにどのようなものがあるか見せるようにしています。また会員組織だけに、特に重要なセキュリティに関してはNECに相談しながら、できるだけスムーズにログインして利用できる方法について工夫しています」と大貫氏。
さらに今後の運営については各々が次のように述べます。
「コープデリeフレンズの利用者に対しては、その方の特性、ニーズや嗜好に合わせたOne to One マーケティングを推進していく予定です」(富樫氏)、「例えば、デイリーを利用されるのは70代の後半の方が中心ですが、ネットだけでなく店舗での買い物を楽しんでいただくことも含め、上手に使い分けて利用していただけるオムニチャネルを目指していこうと思っています」(大貫氏)、「オムニチャネルでは、例えば、ECサイトで注文を受けて、店舗で商品を受け取るなどを検討中です。今後も、組合員の要望のできるだけ早い実現に向けNeoSarf/DMを利用して、たゆまざる改革を進めていきます」(富樫氏)
最後に堀氏が「現在、二次開発が始まりましたが、より使いやすいECサイトの実現は、これからが本番だと考えています。今後もNECには、どんどん良い提案をしてくれることを期待しています」と締めくくりました。
NEC担当者の声
提案からサイト構築まで、経験とノウハウを存分に活かす
フレームワークによるECサイト構築には絶対の自信を持っていました。そこで、フロントとバック双方のモックアップを作成し、デモでご覧いただきました。これによって、フレームワークの生産性の高さへのご理解を深めていただき、最終的にNECの提案を選んでいただけたのではないかと思います。
また、コープデリ連合会様は、当時基幹システムの改修も並行して進められていました。並行作業ではいろいろな課題も予想されましたが、NECのスタッフは、豊富なECサイト構築の経験を活かした適切な提案や助言を行いながら、コープデリ連合会様と共同でサイト構築を進めていきました。
そして、納期や品質など、コープデリ連合会様の期待どおりの総合ECサイトを構築できたと自負しております。現在、オムニチャネル実現に向けての二次開発も始まりました。ここでも、NECの強みを活かした提案を行っていきたいと考えています。
開発の経験を活かし、コープデリ連合会様の希望を実現する
私自身は、かつての経験から”ウイークリーコープ”についての知識は持っていました。今回の開発でポイントになったのは、新しい基幹システムとどう連携を取っていくかという点でした。
ですから、開発の各フェーズでは、コープデリ連合会様のメンバーの方々といかに緊密に打ち合わせを行うかに、特に気を配りました。ピーク時には、70名ほどのSEがプロジェクトに加わる大規模開発でしたが、ウイークリーについての知識を活かし、できるだけ効率的に開発を進めていくことに注力しました。オープン後、在庫限定のタイムセールでは、399PV/秒というPVを記録していますが、この高い負荷も余裕でこなしています。
これからも、ノウハウを存分に活かした開発を行い、コープデリ連合会様の事業展開を支えていきたいと考えています。
- ※コープネット事業連合は、2017年6月にコープデリ連合会に名称を変更しました。
お客様プロフィール
コープデリ生活協同組合連合会
所在地 | 〒336-8526 埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13 |
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設立 | 1992年7月 |
事業内容 |
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URL | https://www.coopdeli.jp/ |
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(2016年9月21日)