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日東電工株式会社様
スムーズで正確な入退場管理を実現
安心・安全なものづくりの体制を強化する
- 業種:
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- 製造・プロセス
- 業務:
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- ICT管理・運用
- 製品:
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- その他
- ソリューション・サービス:
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- 生体認証/顔認証
事例の概要
課題背景
- 工事業者の工場内への入場手続きに時間がかかっていた。
- 防災などの観点から、工場内にいる工事業者の人数を正確に把握する必要があった。
成果
顔認証によるスムーズな入退場が実現
従来は書面で入場者の名前などを確認し、人数分の腕章を渡していた。顔認証システムの導入により、腕章が必要なくなり、入場手続きの時間も短縮された。
工事入場者の正確な把握が可能に
顔認証ですべての入場者の正確な確認が実現し、工場内にいる工事業者の名前や人数を正確に把握することが可能になった。
導入ソリューション
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事例の詳細
導入前の背景や課題
入場手続きを簡略化し
工事入場者を正確に把握したい
1918年に創立し、現在は世界の拠点でものづくりを行っている日東電工様(以下、Nitto)。2017年からはATP(男子プロテニス協会)ファイナルズに協賛するなど、ブランディング活動にも熱心に取り組んでいらっしゃいます。
現在稼働する工場で最も長い歴史をもつ豊橋事業所では、工業用テープを始めとするさまざまなテープ製品の生産を主に手掛けています。従業員数はおよそ2000人。それ以外に、建物や機械の修繕、メンテナンス、交換などを手掛ける協力会社のスタッフが常時工場敷地内に出入りしています。
「定期的に訪れる協力会社は50社くらい、ピンポイントで入場する協力会社を入れると300社ほどにご協力いただいています。外部の協力会社の皆さんが入場する場合、これまでは入場門で書面をチェックし、人数分の腕章を手渡ししていました。しかし、朝の時間帯に入場手続きが集中するので、長い列ができてお待たせすることが少なくありませんでした」
そう話すのは、基盤機能材料事業部門副部門長の中根 清氏です。さらに、書面での確認だけでは入場者の名前や人数を正確に把握できないケースもあったといいます。
「例えば防災の観点で見ると、工場内に誰がいるのかが正確にわからないと、火災などが起こった場合の対処が難しくなります。正確な把握は書面では限界があると感じていました」
同じく基盤機能材料事業部門の鈴木 良太郎氏はそう話します。
選択のポイント
導入時にコストや時間が
かからない点が大きな魅力
中根氏らが顔認証システムを知ったのは、展示会でNECの建築業界向けソリューションに出会ったときでした。「協力会社の人員を把握するソリューションで、この仕組みが私たちの工場でもそのまま使えると思いました」と中根氏はいいます。
Nitto様は、関連会社を含めると国内に10カ所以上の生産拠点を展開しています。それぞれの拠点で工事入場者の人員把握の課題を抱えていますが、多くは独自のシステムを一から構築しています。
「システム構築にはコストと時間がかかるだけでなく、システム管理者が必要になり、改修にもそのつどお金がかかります。パッケージソリューションとして導入できる顔認証システムなら、それらの問題をほとんど考慮する必要がないと考えました」(鈴木氏)
そうして、2019年9月に顔認証システムの導入がスタートしました。このシステムを運用するには、入場者の顔写真データの登録が必要となります。事業者に協力してもらいながら登録作業を進め、登録が完了したところから運用を始めるというスタイルでシステムを使い始めました。3カ月ほどで定期的な取引のある事業者の登録はすべて完了し、新規事業者に関しては、工事入場者教育の際に登録を行う仕組みをつくることでスムーズな登録作業が実現しているといいます。
導入後の成果
「受付渋滞」が大幅緩和
コロナ禍での思わぬ成果も
導入後の最大の成果は、朝の「受付渋滞」が大幅に緩和されたことでした。
「タブレット端末の前に立つとものの数秒で確認が終わり、腕章を受け取る手間もありません。一人当たりの短縮時間はわずかかもしれませんが、それが累積されることで相当な時間短縮になっています」(鈴木氏)
もちろん、受付担当者の作業負荷も下がっています。工事入場者と社員、その双方の作業が簡略化されたということです。誤認証が発生するケースはゼロで、人員の正確な把握も実現しています。
さらに、コロナ禍の過程で思わぬ成果もあったといいます。
「タブレット端末を受付スペースの外に設置することで、協力会社の皆さんと受付担当者、あるいは協力会社の皆さんの間のソーシャルディスタンスが実現しました」(中根氏)
顔写真データの登録は現在7割強まで進んでいます。年度内にはすべての登録を完了させ、100%顔認証による入退場を実現したいと鈴木氏は話します。
「各生産拠点にもこの取り組みを知らせています。低コストでの導入が可能なので、とくに規模の小さな生産拠点にとってこの仕組みを使うメリットは大きいと思います。すでにシステムを構築している生産拠点でも、システム更新の際に切り替えを検討するケースが出てくるのではないでしょうか」(中根氏)
安心・安全なものづくりに外部事業者の協力は欠かせません。Nitto様は協力会社とのパートナーシップのもとで、今日も高品質なものづくりを続けています。
お客様プロフィール
日東電工株式会社(Nitto) 豊橋事業所
所在地 | 愛知県豊橋市中原町字平山18番地 |
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概要 | Nittoの創立は1918年。豊橋事業所の設立は1962年で、現存する工場では最も長い歴史をもつ。工業用テープなどの生産を主に手掛ける。 |
URL | https://www.nitto.com/jp/ja/ |
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