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No.6(11月)BIGLOBE特集
Vol.57 No.6(2004年11月)
BIGLOBE特集
1996 年にBIGLOBE 事業を立ち上げて以来,BIGLOBEはインターネットに関わる様々なサービス領域に事業を拡大してきました。
昨今のインターネット市場におけるユビキタスネットワーク社会の実現へと向かう動きや,企業ユーザでのいっそうのブロードバンドインターネット活用ニーズの高まりに対応し,BIGLOBE はさらなる事業成長に向けて,魅力的なサービスの創造/提供に積極的に取り組んでいます。
本稿では,このようなBIGLOBE 事業の成長戦略の概要を紹介します。
企業向けビジネスソリューション
ブロードバンド環境の普及により,コンシューマの生活時間に占めるインターネットへの接触時間は大幅に増加しています。また,これまでのように単にホームページの閲覧やメールに活用するだけでなく,インターネットは企業のマーケティング活動に不可欠な手段となっています。
BIGLOBE では,マーケティングメディアとしてのインターネットの可能性に着目し,その具現化に取り組んできました。その集大成として2004 年7 月に“BIGLOBE ビジネスサービス”を体系化し販売を開始しました。
本稿ではBIGLOBE が提供するバリューと“BIGLOBE ビジネスサービス”の概要をご紹介します。
ブロードバンド環境の普及は,日常生活におけるブロードバンドユーザの視聴行動に着実な変化をもたらしています。BIGLOBE の独自調査分析やユーザ事例実証によって明らかになった,家庭内でテレビとインターネットを同時に使いこなす新しい行動スタイル「ながら視聴」を紹介します。また,ユーザの「ながら視聴」行動への変化や高画質のリッチ(動画)コンテンツの普及が,今まで以上にテレビとインターネットの関係性を深め,今後のインターネットサービスに大きな影響を与えていくことを示唆しています。
ブロードバンド環境の急激な広がりに伴い,動画や音声を中心とした情報サイトへのニーズが非常に大きくなってきました。「BIGLOBE ストリーム」は,その要望に応えるべく,様々なジャンルの動画を集めて,視聴者が気軽に楽しめるように構築した総合動画ポータルサイトです。
本稿では,この「BIGLOBE ストリーム」のサイト構成と運用・編成基盤技術,ビジネスモデルを中心に紹介します。
インターネット上の情報を探し出すために検索サービスは不可欠なものです。常時接続のブロードバンド環境が広まるにつれ利用者の検索ニーズは高まり,重要度が増しています。
本稿ではBIGLOBE サーチAttayo のビジネスを中心に,検索エンジンの現状と今後について述べます。
ブロードバンド時代の昨今,インターネットを利用したマーケティングはますます重要となってきています。BIGLOBEでも,かねてより日々,数百万のコンシューマに対し,大量のコミュニケーションをとっており,様々な工夫をしてきました。
本稿では,BIGLOBE が実践してきたインターネットでのマーケティング業務を支える「eCRM 基盤」に関し,過去の課題・経緯・システム整備・業務設計などを含めて,具体的に説明します。
ブロードバンド環境の普及によりインターネットが主要な情報媒体メディア(以下メディア)として台頭してきています。単なる情報収集ツールとしてだけでなく,コンシューマ間のコミュニケーションや購買などのツールとしても生活に浸透しつつあります。
そうしたコンシューマの変化に対応すべく,企業のマーケティング活動においても,商品企画,プロモーション,販売など様々なマーケティングシーンで,インターネットを活用したマーケティング活動が活発化しています。
以上のように,コンシューマと企業の行動変化を踏まえ,BIGLOBE では,1996 年のサービス開始時より培ってきたWeb サイト運営やBIGLOBE 会員とのコミュニケーションノウハウをもとに,2004 年7月,企業向け新サービス「BIGLOBE e マーケティングソリューション」の提供を開始しました。本サービスにより,BIGLOBE は,“マーケティングパートナー”として企業の課題解決を支援していきます。
昨今,企業でインターネットを活用したメール配信やWeb コミュニティを利用したビジネス展開が急増しています。一方,個人情報セキュリティの重要性がますます高まっており,法改正が行われるなど企業のセキュリティ対策が急務となっています。
個人情報セキュリティを考慮した企業のWeb ビジネスを支えるBIGLOBE の基盤サービス(以下,Web ビジネス基盤)を利用いただくことにより,企業ユーザは安心してインターネットを活用した顧客リレーションの強化を実現することができます。
また,戦略策定から販売に至るまで一貫したサービスを提供する“BIGLOBEビジネスサービス”の一環であることから,Webビジネスのトータルソリューションが提供可能です。
昨今,コンシューマの視聴環境のブロードバンド化が急速に進み,コンテンツ制作も自由度を増し,よりリッチなコンテンツ配信が可能となってきました。
「BIGLOBE ストリーミングサービス」では,企業広告配信のリッチコンテンツ化に伴い,Flash ストリーミング,最適コンテンツ配信(Auto Movie Selector),視聴モニタリングなど豊富なサービスメニューを取り揃えました。
NEC では,長年培ってきた運用実績と強固なネットワークバックボーンに裏付けられた信頼性の高いWeb 基盤をもとに,プロモーション誘導やコンテンツ制作まで一貫して提供する,企業のビジネス拡大に直結したトータルソリューションを提供していきます。
ブロードバンド接続の急速な拡大は,大企業だけではなく中小規模の企業やSOHO のワークスタイルの変革を実現する大きな要因となっています。
BIGLOBE では,ブロードバンド・ネットワークを活用した企業向けビジネスソリューション「BIGLOBE ビジネスサービス」のWeb ビジネス基盤を,法人向けにサービスとして提供しています。
本稿では,法人向けサービスのうちで,特に中小規模の企業,またはSOHO における企業内および企業間のビジネスコラボレーションを支援する2 つのサービス「BIGLOBEオフィスサービス」と「SSL リモートアクセスサービス」について紹介します。
最近,携帯電話を取り巻く環境は変革期にあります。それに伴い,BIGLOBE のケータイサービスの提供も変革の時期にあります。
本稿では,携帯電話の加入者鈍化,第三世代(3G)化,定額制開始などのケータイサービスの事業環境を踏まえ,NECの取り組みと,今後の展開を紹介します。
急速な普及と高機能化により,携帯電話は単なる移動体電話としてだけでなく,モバイルコミュニケーションツールとして,あるいは,メディアとして活用チャンスが拡大しています。このような環境を背景に,“ケータイ”を活用したプロモーションが注目を浴びています。
本稿では,ケータイを活用したプロモーションについて,様々な企業によるサービスの現状の紹介に加え,BIGLOBEの取り組みについて紹介します。
携帯電話市場は,今や普及期を過ぎ,機能の進化,用途の多様化とともに新たな成長期へ突入し,新しい市場を開拓するといった役割を望まれるようになってきています。
BIGLOBE では,携帯電話をパーソナルかつマスなメディア&ツールとしてとらえ,様々なメディアやイベントと連携させたモバイルサービスを提供しています。
本稿では,2003 年11 月に実施した㈱テレビ朝日様の「テスト・ザ・ネイション」を事例に,大量集中アクセスがあるミッションクリティカルなテレビの生放送番組と携帯電話の連携を実現させた,メディア連携モバイルサービスの考え方,構成などを紹介します。
BIGLOBE はこれまで国内で展開してきたネットワークサービスやコンテンツビジネスのノウハウと海外におけるNEC グループのネットワークを活用して,国内のネットサービスプロバイダおよびコンテンツプロバイダの海外展開を支援する海外展開パートナーサービスを展開中です。
そのサービスの第1 弾として,現在,台湾,中国および欧州のキャリアや現地の有力なサービス事業者と連携し,国内のサービス・コンテンツプロバイダの海外進出をバックアップしています。
本稿では,海外における流通チャネルの提供,ローカライズ,現地でのプロモーションなど海外進出に伴う様々な課題に対するソリューションを提供するBIGLOBE の海外展開パートナーサービスの概要について紹介します。
個人向けサービス
様々な機器,デジタル家電が,インターネットへの接続機能を持つようになっています。これらの機器に対する情報サービスを簡単で分かりやすく提供するためのポータルサイトとして,NEC は「ユビキタスポータル」の開発を進めています。通常のポータルサイトが主としてパソコンから利用されるのに対し,ユビキタスポータルはパソコン,テレビ,電話など画面サイズも入出力機器も多様な端末から利用されることを想定しています。
本稿では,ユビキタスポータルのアーキテクチャ,およびその1 つのサービス事例である「@UP(アットユーピー)」について紹介するとともに,今後のユビキタスポータルの発展方向について述べます。
インターネットの常時接続の普及とインターネット上のアプリケーション技術の進化により,ブログという個人が簡単に情報発信できるホームページが普及しつつあります。
BIGLOBE では,既存のブログの問題点を分析して,ウェブリブログを自社開発し,サービスを開始しました。ウェブリブログは,簡単に使える,利用者間のつながりの促進を特長としており,誰にでも使えるコミュニケーションの場として利用されています。
本稿では,このウェブリブログについて紹介します。
ブロードバンド&ユビキタス時代の到来で時と場所を選ばずに快適に利用できるWeb コミュニケーションサービスのニーズが高まりつつあります。BIGLOBE では,「ウェブリ」シリーズとして,Web メールを中心としたコミュニケーションサービスの整備および拡充を行いました。 本稿では,メールソフトと同様な使い勝手とユーザインタフェースを提供するWeb メール「ウェブリメール」と,スタイリッシュで操作性に優れたオンラインアルバム「ウェブリアルバム」について,その開発背景,コンセプトおよび特長を紹介します。
BIGLOBE は,電子マネー“Edy”で決済するコンテンツ認証課金システムを開発しました。これにより,(1)BIGLOBE 会員が電子マネー“Edy”で有料コンテンツの支払いができるようになるとともに,(2)これまで支払手段の登録がないため有料コンテンツを利用できなかったBIGLOBEカフェ(無料)会員でも,有料コンテンツを利用できるようになりました。
2004 年4 月,「ブロードバンドコンソーシアムジャパン」(略称: BB ジャパン)(URL : http://bb-japan.jp/)が産声を上げました。これはこれまでISP 連合として活動をしてきた「メガコンソーシアム」と,ノンPC 機器を中心とするインターネットサービスについて検討を重ねてきたNonPCインターネットコンソーシアム(NPCIC)が発展的に統合して生まれたブロードバンド関連事業者の集合体からなるコンソーシアムです。
このコンソーシアムでは,光(FTTH)通信環境をベースとする,ブロードバンドネットワークおよびブロードバンドサービスの市場拡大を最終的な目的としています。本稿では,BB ジャパンの設立からその活動内容についての概要を紹介します。
BIGLOBE では,au(KDDI)携帯電話端末のアプリケーション形式がJava からBREW へ移行発表されると同時にBREW アプリの企画・開発に着手しました。
早期に対応することで,たくさんのお客様にお楽しみいただけるBIGLOBE オリジナルのBREW アプリを提供しており,「ゲーム」「占い」の2 ジャンルにおいてBREW アプリメニューの上位を確保しています。
今回は,このau 携帯電話端末に向けたBREW アプリ提供への取り組みについて紹介します。
BIGLOBE のインフラストラクチャ
ユビキタス社会を実現する技術として注目されているのがInternet Protocol version 6(IPv6)です。1995 年の標準化確立以降「今年こそ来る」と言われ続け,なかなか市場が爆発するまでに至っていません。しかし,BIGLOBEではユビキタスサービスの実現に向けて,これまで着々と準備を進めてきました。IPv6 バックボーンの構築,データセンタのIPv6 対応,運用ポリシーの策定,試験サービスの提供などを行ってきました。BIGLOBE ならではの工夫を凝らし,かつ標準から逸脱することがないネットワークを構築し,ユーザに満足いただけるユビキタスサービスを提供する準備が整いました。
インターネットサービスの激しく変動するトラヒックの制御を実現し,サービスの可用性を向上するため,BIGLOBEでは「コンテンツ同期」と「トラヒック制御」の2 つの技術を使用してデータセンタレベルまで仮想化したバーチャルデータセンタを構成しています。
本稿では,BizMAP フレームワークによるBIGLOBE での業務システム開発を紹介します。
BizMAP は,上流工程から下流工程までをトータルにサポートする独自フレームワークであり,標準アーキテクチャ,ビジネスルールエンジン,標準プロセス,標準設計書,および汎用コンポーネント/汎用サブシステムで構成されています。
このビジネスルールエンジンは,標準アーキテクチャで規定しているコンポーネントを,データマッピング定義をするだけで,プログラミングすることなく業務システムを実現します。
BIGLOBE では,このフレームワークに基づき工場のような分業体制を構築し,多種多様な業務システムを早く,低コスト,高品質で提供しています。
IT の急速な進歩によりサーバ&ネットワークが高性能で低コストなものに進化していくなかで,BIGLOBE の基幹システムも旧来の重厚長大で高価なサーバを利用した構成から脱却し,コストパフォーマンスに優れたサーバを組み合わせることでミッションクリティカルシステムを実現することが課題となっていました。
この課題を解決するために,NEC は,独自の分散協調型アーキテクチャとトランザクション制御機構を新たに確立し,従来では高価なサーバでしか構築できなかったミッションクリティカル領域も最新のLinux ブレードサーバを多用できるようにすることで大幅なコストダウンを図るとともに,アプリケーションに依存しない一律なアーキテクチャによって品質,信頼性,保守性を向上させました。
本稿では,NEC として推進しているIT/NW 統合基盤を実践するBIGLOBE の監視およびそれに関連する運用の概要を紹介します。監視の目的は,異常検出時にサービスまたはシステムの障害として即時対応を実施することにより速やかに機能を復旧させること,ならびに監視データを蓄積分析してプロビジョニング管理に活用することの2 種類です。いずれも「サービスの継続,効率的な維持」をめざした取り組みであり,サービスを快適な状態に保ち24 時間運営するためにBIGLOBE が実践している,監視対象や方法の工夫,監視スタートまでのフロー,システム提供部門やサービス提供部門との連携対応,各種の変更管理など,重要な運用ポイントの一部を紹介します。
個人情報保護とセキュリティ
BIGLOBE では,お客様に安心してサービスをご利用していただくために,個人情報保護およびセキュリティの重要性を早くから認識し,維持・向上に努めてきました。
BIGLOBE の個人情報保護および情報セキュリティ管理の特徴は,データセンターおよびオフィスのセキュリティ区画を明確に区別した上でオフィスにおいては個人情報および企業情報のセキュリティ対策を同じ枠組みで実施し,個人情報については全サービスに対する漏れのない個人情報の特定の仕組みや業務委託先の管理を行うことなどにあります。さらにこれらの活動に対し,事故訓練や監査を定期的に実施することにより,継続的改善を図っています。
便利で安全なインターネット利用を実現するセキュリティサービスは,BIGLOBE にとって最も重要なサービスの1つです。BIGLOBE では,メールサーバやHTTP プロキシサーバでセキュリティ対策を行うことで初心者にも利用しやすいサービスを提供するとともに,パソコン上でのより強固なセキュリティ対策サービスを提供することで,インターネット利用の利便性と安全性との両立を図っています。