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パイオニア株式会社様

生産部門が主導となり、短期間でRPAを導入~運用に成功。
社員では対応しきれない業務量を“ロボ子”が解決!

業種:
  • 製造・プロセス
業務:
  • 経営企画
  • 設計・開発・製造
  • 生産管理
  • 営業・販売
  • マーケティング
  • 人事・総務
  • 経理・財務
  • 共通業務
製品:
  • ソフトウェア/その他
ソリューション・サービス:
  • 働き方改革

事例の概要

課題背景

  • 新たに導入する大規模システムのテスト工程で、社員だけでは対応できない膨大な業務が発生することが予想された
  • 全社共通の施策として、単純作業の比率を減らし、付加価値の高い業務のウエイトを高める「働き方改革」を推進。この施策を後押しするしくみが求められていた

成果

資材検品業務をRPAとシミュレータを活用し自動化

テスト工程が迫る中、生産部門のメンバーが主体となり、自動化対象業務の選定からソフトウェアロボット構築、運用に至るプロセスを短期間で実現

ソフトウェアロボットを人事登録することで、セキュリティを確保

RPAの導入に際して、情報システム部の協力を得て人事台帳にロボット専用ID「ロボ子」と命名して登録を行った。ソフトウェアロボットの作業はこのIDに権限を設定することで作業を明確化でき、セキュリティの強化にもつながっている

柔軟なリソースマネジメントが可能に

期間限定の社内プロジェクトや繁忙期など、固定人員だけでは遂行できない業務量への対応策として、ソフトウェアロボットを有効に活用。社員は実行結果のチェックのみ行い、コア業務に専念できるような業務分担の提案が可能。このように多様な働き方への対応が可能になりつつある

  • RPA(Robotic Process Automation):PC操作などで行っている定型的な業務をソフトウェアロボットに代行させ、データ入力や集計を自動化することにより、生産性を高めるツール

導入ソリューション

 NEC Software Robot Solution

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事例の詳細

導入前の背景や課題

パイオニア株式会社
生産統括部
ものづくり革新部
部長
島田 健一 氏

新たに導入する大規模システムのテスト工程で、
社員だけでは対応できない膨大な業務が発生


パイオニア様は、カーエレクトロニクスや音響・映像機器の分野で、「世界初」「業界初」となる製品を数多く世に送り出してきました。近年は、自動運転の実現に不可欠な技術開発に注力しています。

「大手自動車メーカーをはじめ、納入先企業のグローバル展開が加速しており、私たちには高いレベルの製品品質だけでなく、少量・多品種の供給体制が求められています。こうした体制を構築するには、長年運用してきた基幹システムの老朽化がネックになっていました」。生産統括部 ものづくり革新部 部長の島田健一氏は、事業環境の変化と課題をこのように話します。

パイオニア株式会社
生産統括部
ものづくり革新部
生産システム革新室
室長
河野 洋平 氏

この課題に対して同社は、既存の基幹システムを刷新し、新たにグローバルSCM(Supply Chain Management)を導入する大規模なプロジェクトに取り組んでいます。「具体的には、部品調達・生産・出荷に至る全プロセスを統合管理するためにシステムを刷新します。まずは国内工場で稼働させ、続いて海外の生産拠点に展開していく計画です」(同部 生産システム革新室 室長 河野洋平氏)

各システムのアプリケーション構築は完了しており、これから迎える全システムのテスト工程では、社員で対応できる業務量をはるかに超えることが予想されました。「当初はスタッフの増員を検討していました」(島田氏)

また、同社は現在、業務の付加価値を高めながら、多様で柔軟なワークスタイルの実現を目指す「働き方改革」に取り組んでいます。今回のテスト工程には定型的な作業が多く、価値創出につながる時間を確保するためにも、スタッフ増員以外の方法で効率化を図る策が求められていたのです。

選択のポイント

パイオニア株式会社
生産統括部
ものづくり革新部
生産システム革新室
システム開発課
課長
蓼沼 貴之 氏

画面上の画像や値をソフトウェアロボットが識別し、作業を実行していくデモを見た際に、“社内で活用できそうだな”と直感

パイオニア様は、グローバルSCMの導入を支援しているNECに相談を持ちかけました。このテスト工程は、テストを実施するための事前準備として膨大な購入資材の検品、入出荷管理など、ハンディターミナルやPC操作による繰り返し作業がありました。そこでNECからは、単純な事務作業を自動化できるRPA製品「NEC Software Robot Solution」を提案しています。

同部 生産システム革新室 システム開発課 課長 蓼沼貴之氏は、PC画面上に表示された画像や値をソフトウェアロボットが識別し、一連の事務作業を自動的に実行していくデモを見た際に「“こんな良いものがあるのか、社内で活用できそうだな”と直感しました」と話します。続いてRPA製品とBPOサービスとの比較を実施。「外部人材への委託は、教育に時間と工数がかかります。一方、RPAは手軽に設計できて、操作ミスがない高品質な業務を自動で実行してくれる点にメリットを感じました」(島田氏)。こうして同社は2018年2月にNEC Software Robot Solutionのライセンスを購入。社員に新たな負担をかけることなく、テスト工程を遂行できる体制づくりに着手しました。

導入後の成果

20日間で初期投資を回収。
人が関与する業務は、実行結果の確認作業のみ


テスト工程が迫る中、社内から選抜された5名がNEC主催のRPAの講習会を受講し、1カ月程度の期間でソフトウェアロボットのサンプルを作成しました。その後、資材検品などのテスト工程をソフトウェアロボットに代替させ、その効果を検証。「購入資材の検品や入出荷管理のテストを実施するには、事前に数十万件ものバーコードをデータ変換し、パッケージシステムに入力する必要があります。そこで、ハンディターミナルとソフトウェアロボットを組み合わせることで、一連のプロセスを自動化することができました」と蓼沼氏は説明します。

このソフトウェアロボットを用いて、1日あたり5~6時間かかるテスト作業を、20日間にわたって実施しています。「3カ月ライセンスと、エミュレータ費用合わせて、この20日間で回収できました。つまり20日目以降の自動化効果は、そのままコスト面でのメリットになります」(蓼沼氏)

ここまでの成果を踏まえて、同年4月には2回目の講習会を実施しました。「システム開発課を中心に、製造部門、調達部門、生産管理部門の教育を受講したメンバーで各部内のプロセスに着目し、現在8種類の事務作業をピックアップしました」 (蓼沼氏)

「最初は各業務部門から、“ロボットに置き換えられるような単純な仕事はない”と言われました。そこで、RPA化した業務のサンプルを見せ、実際に操作してもらうと、“なるほど、こんなこともできるのか”と理解が深まり、導入への機運が高まっていったのです」と島田氏は明かします。RPA化の対象業務についても、島田氏は次のように補足します。「ほとんどの業務には、人が判断するプロセスが存在します。しかしそれらの“判断”は、じつは社内のマニュアルやルールに則って下される“作業”であるケースも多く、RPAで代行できる可能性が高い。まずは試行的にソフトウェアロボット構築に着手できる点も、RPAの長所だと思います」

RPAの導入プロセスでは、既存業務の棚卸と改善効果も得られています。蓼沼氏が次のように説明します。「個々の社員が普段の業務をどのように進めていたかによって、RPA化した際の処理スピードは大きく変わってきます。例えば、マウスではなくショートカットキーを活用することで、同じ業務でも、スピードに差がでることがわかりました。RPAの導入過程では、こうしたさまざまな気づきがあり、結果として業務手順を最適化する副次的な効果も得られました。また、あるワークフローのRPA化を検討したところ、人による判断が不可欠なプロセスがあったため、見合わせたことがあります。しかし、現状の基幹システムに新たなプログラムを導入すれば、業務の処理期間を1日分短縮できることがわかりました。つまりRPAは活用しなかったものの、結果として業務処理のスピード向上につながったのです」(蓼沼氏)。

なお、同社 ものづくり革新部ではソフトウェアロボットを「ロボ子」と名付け、人事登録を行っています。これによって、社員と同じ専用IDが付与され、システム・ログイン権限の付与や、セキュリティの強化が図られています。

今回のRPA導入は、情報システム部門ではなく、製品生産に関わる ものづくり革新部が中心となってソフトウェアを評価し、対象業務の選定やソフトウェアロボット構築まで推進している点が大きな特徴です。河野氏は「最初に分厚いマニュアルを与えられていたら、導入は進まなかったでしょう。デモを見たことで、RPAへの抵抗感が薄まり、私たちでも容易に自動化できると実感できたのです」と語ります。

「RPAは、当社の働き方改革を後押ししてくれるツールでもあります。24時間、休日返上で、しかも低コストで働いてくれるソフトウェアロボットが職場に加わったことで、社員の働き方にも柔軟性をもたらす可能性を感じました」と、島田氏は補足します。

NEC担当スタッフの声

NEC
第一製造ソリューション事業部
第二インテグレーション部
主任
上田 豊治

RPAによって自動化できる業務は、
皆様が想像されているよりもたくさん存在します


パイオニア様のものづくり革新部が、このたびRPAの導入に成功された大きな要因は、SCMの大規模プロジェクトを遂行していく中で、RPA導入の目的を明確にし、現場主導で自分たちの業務改善に取り組まれたからだと認識しています。RPAは人手を補完する一つのツールだからこそ、まずは“全体図”を描いて、業務手順の見直しとソフトウェアロボットの設計を一緒に実施することが大切だということを、パイオニア様の取り組みによって改めて実感しました。

NECでは構築フェーズの技術的なサポート体制や、社員様向けの教育メニューも揃えています。パイオニア様においてもこれらを活用いただき、生産部門の皆様が効率的にRPAを設計できるよう、支援を行いました。

RPAによって業務を自動化できる領域は、じつは皆様が想像されているよりもたくさん存在します。情報システム部門が手掛ける大規模なシステム案件ではなく、各業務部門で実施されている小規模な事務作業を手軽に自動化できるのです。製造業に限らず、さまざまな業界でご活用いただけるはずです。まずは使ってみてください。

また、ソフトウェアロボットに教え込んだ業務は、運用後も改善を行って効率化効果を引き上げ、職場の中で「育てていく」という意識を持っていただければ幸いです。

お客様プロフィール

パイオニア株式会社

本社所在地 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコート
川越事業所 埼玉県川越市山田25-1
創業 1938年1月
資本金 928億8,148万円
従業員数 16,798名(連結ベース:2018年3月末)
事業内容 カーエレクトロニクス事業、有機EL照明、医療・健康機器関連事業、その他
URL new windowhttp://jpn.pioneer/ja/

パイオニア株式会社様

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(2018年9月21日)

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