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CLUSTERPRO MCシリーズ - 特長/機能
CLUSTERPRO MC ApplicationMonitor 特長/機能
概要
ApplicationMonitorは、Oracleの障害(停止障害、無応答障害)をインスタンス、リスナーレベルで監視するソフトウェアです。障害発生時には、Oracleプロセスの再起動やHAクラスタリングソフトウェア連携によるフェールオーバー(*1)、可用性向上ソフトウェアとの連携による再起動(*2)で業務停止時間を短縮します。
また、Oracle RAC環境で全ノードハングアップが発生した場合にも障害発生箇所を特定し、障害ノードを再起動することで障害からの円滑な復旧が可能です。
- *1現用待機構成の場合
- *2Oracle RAC構成の場合

機能
インスタンス、リスナーの障害監視
- 一定時間ごとにデータベースの参照/更新などの処理を行い、Oracleバックグラウンドプロセス単位で監視することでインスタンス障害を検知します。
また、時間帯によってシステムが高負荷になる状況において、負荷に応じた最適な監視設定をスケジュールすることも可能です。 - インスタンス監視の対象となる表名を指定することにより、特定の表で発生する障害を監視します。
- 一定時間ごとにリスナーの障害を監視します。
- リスナー再起動による障害復旧後の短時間で再度障害状態となるような状況を繰り返す、リスナーが不安定な状態を障害として検知することが可能です。
- マルチテナント構成では、PDB(プラガブル・データベース)の参照/更新を行い、特定のPDBで発生する障害を監視します。

データベース領域不足の監視
- 表領域を監視することにより、サービス停止につながる重大な問題を未然に防ぐことができます。*1
- 監視しきい値を二段階にすることで、容量不足検知前の、ワーニング通知を可能としました。
- *1ローカル管理による一時表領域の監視には使用できません。
- *1
ローカルディスク容量不足の監視
- Oracleが使用するローカルディスク領域、ASMディスク領域を監視します。これにより、ディスク容量不足により発生する可能性のあるOracleハングアップの予兆を事前に検知することができます。
- 監視しきい値を二段階にすることで、容量不足検知前の、ワーニング通知を可能としました。
スタンバイ・データベースの健全性の監視
- Oracle Data Guardによるディザスター・リカバリ構成のプライマリ・サイトとスタンバイ・サイトのデータベースの同期状態と、Oracle Data Guard Brokerプロセスの状態を監視します。これにより、スタンバイ・データベースとしての健全性を監視することができます。*1
- *1Oracle Data Guard Broker構成で使用可能です。
- *1
Oracle Clusterware/Oracle Restartの障害監視
- 一定時間ごとに指定されたコマンドにより、Oracle Clusterware/Oracle Restartの状態を監視します。障害検知時、指定された回数のリトライを試みますが、指定回数内に状態が回復しない場合、指定されたコマンドを実行します。現用待機構成の場合は、HAクラスタリングソフトウェアと連携して業務をフェールオーバーすることも可能です。*1
- クラスター内のOracle Clusterwareの状態を統合的に判断し、複数ノードで障害検出したときでも全ノードダウンを回避できます。
- *1Oracle Clusterware/Oracle Restart環境で使用可能です。
- *1
Oracle Automatic Storage Management(ASM)の障害監視
- 一定時間ごとにASMインスタンスの参照を行い、ASMインスタンスの障害を監視します。 障害検知時にはASMインスタンスを強制停止し、Oracle Clusterware/Oracle Restartによる再起動を促します。HAクラスタリングソフトウェアと連携して業務をフェールオーバーすることも可能です。
障害時フェールオーバー
- HAクラスタリングソフトウェアと連携することにより、インスタンス/リスナー障害発生時にフェールオーバーすることができるため、システムの可用性が向上します。
- 障害種別(DOWN/STALL)によるフェールオーバー動作の切り分けを行うことが可能です。
障害情報の採取
- 設定により、インスタンス、リスナー障害検知時に定義済みアクション(システムステートダンプの採取、リスナーの再起動、障害解析情報の採取)を自動的に実行することができます。
- 障害検知時の定義済みアクション(障害解析情報の採取)はシェルスクリプトにより実現されているため、容易にシステムごとのカスタマイズを行うことができます。また、インスタンスの状態を引数として渡すことにより、障害の内容により処理を切り替えることができます。

Oracle Clusterware/Oracle Restartによるインスタンス/リスナー/ASMインスタンス再起動処理の待ち合わせ
- 設定により、障害検知後の動作として、Oracle Clusterware/Oracle Restartによるインスタンス/リスナー/ASMインスタンスの再起動処理の状況を待ち合わせるかどうかの選択が可能です。*1
- *1Oracle Clusterware/Oracle Restart環境で使用可能です。
- *1
無応答障害の誤認識の防止
- ノード間通信により、クラスター全体を1つのシステムとして監視を行うことで、あるノードで障害が発生した場合、他ノードでの再構成による無応答障害の誤認識を防止します。また、複数ノードで障害が発生した場合、優先順位設定による停止ノードの選択を行います。*1
- *1Oracle RAC構成の環境で使用可能です。
- *1
監視の中断による運用性/保守性の向上
- 業務を継続したままの状態でインスタンス、リスナーの監視を一時的に中断/再開することができるため、システムの保守性/運用性が向上します。
統計情報の採取
- インスタンス/リスナー監視の監視応答時間(監視TAT)、データベース領域の空き情報、システム・グローバル領域(SGA)の空き情報を定期的に採取することができます。これにより、Oracleの状態を統計的に判断することができます。
Oracle DBA 監査機能への対応
- 監視のために使用するOracle接続ユーザーを指定できます。これにより、ApplicationMonitorでの監視のための接続を監視対象から除外することができます。
インメモリデータベース対応
- Oracle Databaseのインメモリデータベース構成に対しても、通常のデータベースと同等の監視を実現します。
SCANリスナーの監視
- SCANリスナーの停止障害、およびハングアップ障害を検知します。
ASMリスナーの監視
- ASMリスナーの停止障害、およびハングアップ障害を検知します。
障害時動作検証機能
- ユーザーによる障害時動作の確認を容易にするために、障害時の動作を検証する機能を実装しました。