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WebOTX Application Server - オンライントランザクション管理 ~ マルチプロセス/マルチスレッドでの処理実行 ~


これによって、次に示すようなメリットがあります。
本機能によるメリット |
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多重構成システムの際に、搭載メモリや、サーバの台数を節約できる。 予期せぬ業務ダウンが起きてもシステム全体が停止しない。 業務特性を見据えたきめ細かなシステム運用管理が可能。 |
効率的なサーバリソースの利用が可能
マルチプロセスで動作させた場合、並列で動かすプロセスの数を増やすにつれて、必要となるマシン上のメモリ容量は当然ながら増加します。しかし、WebOTX Application Serverを利用した場合、その増加幅を緩やかにすることができます。
例えば1つプロセス数を増やした場合、新たに必要となるメモリ容量は業務アプリケーション1つ分だけです。APサーバのサービス管理用プログラムが新たにメモリを使用するということがありません。WebOTX Application Serverでは各プロセスの状態を1つの監視プロセスで一手に制御しているためです。
これに対してオンライントランザクション管理機能を備えていないAPサーバ製品には、各プロセスとAPサーバのサービス管理用プログラムが対になって動作するものがあります。このような方式の場合、その分だけ余分にメモリを必要とします。
一方、マルチスレッドで動作させた場合(1つのプロセス上の複数個のスレッドでアプリケーションを実行する場合)、より少ない資源で複数の要求を同時に処理できます。ただしこの場合、スレッド間での排他制御を考慮したプログラミングが必要になります。また、実際のデバッグ作業も大変になります。さらに1つのスレッドで発生した障害がアプリケーション全体に影響を及ぼすケースも考えられます。ただしプログラムの設計いかんでは、最も効率よくアプリケーションを運用することができる形態です。
障害を最小限に押さえ込み、業務継続性を追及
マルチプロセスへの対応により、ある業務・プロセスがダウンしても、他の業務やプロセスは影響なく動作を継続することが出来る、いわゆる「障害の局所化」が可能です。
特に、WebOTX Application Serverのような「マルチプロセス&各プロセスの状態を1つの監視プロセスで制御」方式の場合、しかかり中でダウンした業務を他のプロセスに速やかに振り分けて処理を継続することもできますし、キューイングしていた処理データが消えてしまうことはありません。

それに対して、オンライントランザクション管理機能を備えていないAPサーバ製品では、プロセスがダウンしてしまうと業務を継続することが困難になる上、キューイングしていた処理データも消滅してしまいます。
なお、このようなAPサーバ上でWebOTXのようなことを行うとなると、起動させた各プロセスに処理を振り分けたり、各プロセスの障害を検出するなどの機能を自製する必要があります。自製したプログラムの品質面、およびシステム自体の信頼性の面であまり現実的とは考えられません。

業務アプリケーションの不具合、サーバの予期せぬ負荷向上など、Webシステムでは想定しておかねばならない課題が多く存在します。WebOTX Application Serverはこのような課題を即座に把握し、それに応じた処理を自動的に行います。
アプリケーションを業務特性に応じてグルーピングし、独自運用
WebOTX Application Serverでは「取引業務」「発注業務」「在庫管理業務」など、業務特性に応じてグルーピングし、それぞれで独自の運用を行うことができます。多重度や優先度設定を各グループで行うことができる上、障害が発生しても他の業務グループには影響をおよぼしません。