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NEC、ホテルマリナーズコート東京にて顔と虹彩を組み合わせたマルチモーダル生体認証による入館管理システムの実証実験を実施
~ホテル従業員向けにマスク着用のまま非接触による厳格な本人確認を実施~2021年9月13日
日本電気株式会社
NECは、ホテルマリナーズコート東京(所在地:東京都中央区晴海)において、ホテル従業員向けに顔認証と虹彩認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証(注1)による入館管理システムの実証実験を本年7月13日から9月10日まで実施しました。
顔認証と虹彩認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証による入館管理は、ホテル業界で初の取り組みです。

ホテルマリナーズコート東京は、実証実験期間中に実施された国際的な大規模スポーツイベントの主要拠点の近隣に位置しており、関係者区域内への不正入館を防ぐ高度なセキュリティ対策と、従業員の本人確認業務の効率化が必要とされていました。
そのため、今回の実証実験では従業員通用口に、顔認証と虹彩認証を活用した、マルチモーダル生体認証による入館システムを設置し、この通用口を利用する従業員の厳格な本人確認を行うとともに、入館管理システムとの連携による履歴管理を行い、安全・安心かつ効率的な運用を実現しました。
また、今回提供した顔・虹彩のマルチモーダル生体認証は、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注2)の中核技術であり、高い利便性によりさまざまな用途で導入が加速している世界No.1 (注3)の顔認証技術と、左右の目で異なる虹彩情報を用いて高度な個人識別が可能な世界No.1(注4)の虹彩認証技術を統合し、認証を行います。これにより厳格な本人確認が必要な利用環境において、他人受入率(注5)100億分の1以下(注6)を実現する高精度かつ高速な認証が可能です。さらに、マスク着用のまま非接触で本人確認ができるため、新型コロナウィルス感染症などの感染リスクの低減に貢献します。
顔・虹彩のマルチモーダル生体認証は、入館パスなどの紛失・盗難によるなりすましを防止するとともに、厳格な本人確認と高い利便性の両立を実現しました。
なお、顔・虹彩のマルチモーダル生体認証は2022年春の製品化を目指し、開発を進めています。
今回の実証実験は、「NEC Safer Cities」(注7)実現に向けたソリューションやサービスの開発を加速・強化するものであり、安全・安心・公平・効率な社会の実現に貢献していきます。
以上
- (注1)NEC、世界最高水準の精度を有する非接触によるマルチモーダル生体認証端末を開発
https://jpn.nec.com/press/202005/20200514_01.html - (注2)
「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
https://jpn.nec.com/biometrics/index.html - (注3)2009年以来、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストで第1位を獲得
https://jpn.nec.com/press/202108/20210823_01.html - (注4)NEC、顔認証に続き虹彩認証でも米国国立機関による精度評価で第1位を獲得し、2冠を達成
https://jpn.nec.com/press/202109/20210902_01.html - (注5)他人受入率は、他人が認証を行った場合に本人であると誤認してしまう割合
- (注6)各個人で、左右の虹彩と顔の3つの特徴が独立であると仮定して認証精度を算出
- (注7)NEC Safer Cities:
生体認証や映像解析を含むAI、IoT関連の先端技術を活用して、安全・安心・効率・公平な都市の実現を支えるNECの事業領域。人々がより自由に、個人の能力を最大限に発揮して豊かな生活を送ることのできる社会の実現に貢献。
https://jpn.nec.com/safercities/index.html
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC デジタルプラットフォーム事業部
E-Mail:dpf-pr@dpf.jp.nec.com

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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