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NEC、米国国立機関による顔認証精度評価で第1位を獲得

~FinTech、Digital IDなど高精度顔認証の利用シーン拡大へ~

2021年8月23日
日本電気株式会社

NECは、世界的権威のある米国国立標準技術研究所(以下 NIST、注1)が実施した直近の顔認証技術のベンチマークテスト(FRVT Ongoing、注2)で世界第1位を獲得しました(注3)。特に、キャッシュレス決済をはじめとするFinTech領域や公共交通機関、Digital IDなどで主に活用され、より高精度が求められる大規模な「1:N認証」(注4)では、1,200万人分の静止画の認証エラー率0.22%と性能評価されました(注5)。
NISTのベンチマークテストでは、2018年の顔認証ベンチマーク(FRVT2018、注6)に続く第1位獲得となります。

NECは、新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて、マスク着用時でも高い精度を実現する顔認証エンジンを世界に先駆けて開発し、製品化しました(注7)。このように、顕在化する新たな社会ニーズに即応するため、コアとなる顔認証アルゴリズムのさらなる性能向上を図るとともに、シナジーを生み出す関連技術の開発と社会実装を一層推進していきます。また、「NECグループ AIと人権に関するポリシー」(注8)に基づき、AI・生体情報などデータ利活用時において、引き続きプライバシーへの配慮・人権尊重に最優先で取り組んでいきます。

今後、顔認証技術をはじめとするNECの生体認証「Bio-IDiom」(注9)と、NECが強みをもつ映像分析などの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注10)とを組み合わせることで、キャッシュレス決済をはじめとするFinTech領域や公共サービス・公共交通機関、Digital IDとしての利用をはじめ、空港やホテルなどでのスマートな旅行体験、大規模施設・イベントにおける本人認証など、高い信頼性が求められる利用シーンの拡大を目指します。

図:高精度顔認証の利用シーン拡大

以上

  • (注1)
    NIST: National Institute of Standards and Technology(米国国立標準技術研究所)の略。技術革新や産業競争力を強化するために設立。
  • (注2)
    Face Recognition Vendor Test Ongoingの略。数千万人規模の大規模データにおける認証の精度の評価が行われた。各国のトップベンダーが参画する世界的なベンチマークテスト。
    new windowhttps://www.nist.gov/programs-projects/face-recognition-vendor-test-frvt-ongoing
  • (注3)
    NISTにおける評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。“Results shown from NIST do not constitute an endorsement of any particular system, product, service, or company by NIST”
  • (注4)
    認証端末上の顔情報を登録データベース上の複数人の顔情報を照合しユーザーを本人認証する方式
  • (注5)
    2021年8月5日時点。登録人数1200万人の法執行機関用データベース(Mugshot)に対する認証エラー率(誤受入識別率0.3%における誤拒否識別率より算定)。このほか、撮影後10年以上経過した画像と現在の画像を照合したテスト(出入国管理用データベースBorder 10+YRS)でも第1位の精度評価を獲得している。(出典)Face Recognition Vendor Test (FRVT) Part 2: Identification(NISTIR 8271 DRAFT SUPPLEMENT、2021/08/05)
  • (注6)
    プレスリリース 米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で5回目の第1位を獲得
    https://jpn.nec.com/press/201910/20191003_01.html
  • (注7)
    プレスリリース NEC、マスク着用時でも高い精度を実現する顔認証製品を販売開始
    ~感染症への水際対策支援を強化~
    https://jpn.nec.com/press/202009/20200924_01.html
  • (注8)
    プレスリリース「NECグループ AIと人権に関するポリシー」を策定
    https://jpn.nec.com/press/201904/20190402_01.html
  • (注9)

    「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
    NECの生体認証
    https://jpn.nec.com/biometrics/index.html
  • (注10)

    「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)は NEC の先端 AI 技術群の名称です。"The WISE"には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会課題に対し、人と AI が協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めています。
    プレスリリース NEC、AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定
    https://jpn.nec.com/press/201607/20160719_01.html
    NECのAI
    https://jpn.nec.com/ai/

NECの顔認証について

生体認証導入実績について

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC グローバルイノベーション戦略本部

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NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/profile/vision/

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