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お客様導入事例:学校法人 早稲田大学様
バックアップデータの遠隔地保管
万が一のデータ損失を防ぎ、業務の後戻りを最小にするために、
バックアップデータを安全・確実に毎日遠隔保存
しかし、テープメディアの外部保管運用に事業継続上の課題を感じた早稲田大学様は、共通IT基盤化に伴いバックアップデータを遠隔転送する運用に変更し、課題の解決を図りました。
導入前の課題
テープ搬送によるバックアップデータの外部保管運用に課題
早稲田大学様では、以前は学内に設置されたサーバのバックアップデータをテープメディアに複製し、災害発生等の万一に備え外部の保管倉庫に定期的に搬出・保管する運用が行われていました。しかしテープの複製・搬出は半年に1回のみだったため、「学内の金庫に保管されているテープが焼失してしまうといった事態が発生すると、遠隔地に保管したテープから復旧可能なデータは場合によっては半年前のものとなり、業務が大きく後戻りする」状態でした。早稲田大学様は、このことを事業継続のRPO・RTO(※)の観点から大きな問題と捉え、テープ搬送によるバックアップデータの外部保管運用に課題があるとし、改善を検討しました。
- ※RPO:Recovery Point Objective (目標復旧時点)
RTO:Recovery Time Objective (目標復旧時間)
導入の経緯
万一の際の業務の後戻りを少なくするために、NetBackupのAIR機能を採用
早稲田大学様の共通IT基盤では、NetBackupが使用されています。NetBackupには、クライアント重複排除機能と組み合わせることで、 バックアップデータの遠隔地複製を可能にする、AIR(Auto Image Replication)機能が搭載されています。早稲田大学様は、この二機能によって課題解決を図りました。
まず、クライアント重複排除機能を使用するバックアップでは業務サーバ側で重複排除処理が行われるため、NetBackupサーバへの転送データが少なくなります。そのため従来のバックアップ方法に比べバックアップ時間を大幅に短縮し、しかもバックアップストレージの消費を抑制することが可能になります。そしてAIR機能で遠隔地のNetBackupサーバに転送されるデータも、重複排除した最小のバックアップデータの転送で、非常に少なく済むため、WAN回線越しのバックアップデータ転送を毎日行うことができます。
また、AIR機能は、バックアップデータだけでなくリストア時に必要な管理情報もあわせて送信します。データリストアが必要になった場合も、バックアップデータのインポート処理などが不要で、すぐにリストアし、必要なデータを使うことができます。
早稲田大学様では、大学の授業映像を無償で一般公開するWaseda Course Channelを開設し、2032年までに全授業の公開を目指して取り組んでいますが、授業のコンテンツデータが今後増加する影響から、バックアップ対象データは更に増える見込みであり、AIR機能を使用するために導入するライセンスで、このクライアント重複排除機能が使用可能になることもポイントでした。
導入後の成果
AIR機能により万一の際のRPO、RTOの短縮を実現。
手間のかかるテープ運用が不要となり、さらにバックアップ時間も改善
現在の共通IT基盤のデータ量は、合計約8TBです。従来のバックアップ方法ではWANの転送性能がボトルネックとなり、時間がかかりすぎるなどの問題から、ネットワークを経由したバックアップデータの転送ができませんでした。
しかし、AIR機能を使用することによって、遠隔地のデータセンターへのバックアップデータの転送が、毎日約30分でできるようになりました。日々バックアップデータを転送しているので、万一の際にも、最新に近い状態のデータを復旧できます。業務が大きく後戻りすることなく、事業継続が可能です。
また、従来は約8TBのバックアップを行うため、運用スケジュールに工夫が必要でしたが、AIR機能の導入に伴いクライアント重複排除機能を利用できるようになり、各システムでは約10分、全体でも約30分で、NetBackupによる日々のバックアップが完了するようになりました。今後データ量が増加してきても、クライアント重複排除機能の利用によって、バックアップ運用が破綻しないシステムが整ったと言えます。
更に、従来のシステムではフルバックアップ7世代分のバックアップ保存運用のために、66TB以上(データ量約8TB時)のストレージを必要としていましたが、これも重複排除によって、約10TB程度に収まっています。
お客様プロフィール:学校法人 早稲田大学様
所在地 | 東京都新宿区戸塚町1丁目104番 |
創立 | 明治15年(1882年) |
URL | ![]() |
早稲田大学創立150周年(2032年)へ向けたビジョンは、学生がどのような教育・研究環境の中で何を身に付け、世界へはばたくのか、その学窓と早稲田の研究のあるべき様態、そして、卒業生がどのような姿で世界のリーダーとして、あるいは地域社会を支える市民として、世のため人のために活躍しているのか、その姿を示したものです。
そして、これらのビジョン実現のための大学経営を執行する大学の姿を示しました。それぞれのVision実現の柱となる基軸を示し、13の核心戦略を実行していきます。
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