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イスラエル研究センター

インバウンド型イノベーションの加速

2025年6月3日

価値あるイノベーションの共創

イスラエル研究センター(IRC)のミッションは、NECの事業に適した革新的な外部技術を特定し、採用を加速することです。
シリコンバレーと並ぶスタートアップ大国であるイスラエルに拠点を構え、国内外の事業部門と密に連携しながら、イスラエル発の革新的・先進的な外部技術を検証し、NECの技術や製品に統合します。さらに、事業ニーズに合わせた独自の研究開発を組み合わせてラピッドプロトタイピングを実施し、先端のイノベーションを取り入れた製品・サービスの早期商用化をサポートしています。

21世紀の技術は前世紀とは比較にならない速度で進歩しており、生成AI(ジェネレーティブAI)のような破壊的技術革新がわずか数年の間で世界中に広まっています。

競争が激化し続けるグローバル市場において、多くの大手企業は独自の発明のみに頼らず、外部技術を迅速に統合してイノベーションを進めることで、自社製品・サービスの差別化を狙っています。

新しい技術が安定し、有名になり、ありふれたものになる前にシーズを見つけ出して、チャンスをものにすることが重要です。有名で安定した技術では、差別化を図ることはできません。すべてが理解され、説明され、テストされ、検証されるまで待っていると、市場に出遅れることは確実です。一方で、未熟な技術や製品を市場に投入することは許容できるものではありません。

IRCは応用研究所であり、現地で先端技術を生み出すスタートアップを「コーチング」し、それらの技術を活用して新しいアプリケーションを創出します。このことから、IRCに所属する研究者は「イノベーションコーチ」と呼ばれています。

コーチングにはさまざまな形式があります。

  • スタートアップが、NECのビジネスユニットに共感してもらえるような論理的な価値を生み出すことを支援する
  • スタートアップのコア技術と主張を検証する
  • NECの現在および将来の事業との潜在的かつ実用的なつながりを特定する
  • ギャップを埋める(多くの場合、外部技術そのものだけでは不十分であり、お客様にとって有益な製品にするためにはNEC側で補完的な機能を開発することが必要)
  • 迅速かつ低コストに概念実証を実施することにより、リアルな顧客検証を行う(通常はイスラエル国内で実施)

取組み領域:AIサイバーディフェンス

サイバーセキュリティをめぐる状況は変化を続けており、世界はいま、AIを活用した攻撃と防御の高度化、ゼロトラストセキュリティモデルの広範な採用、そしてプライバシー保護規制の強化へと向かっています。また、リモートワークとデジタルトランスフォーメーションの加速により、組織におけるサイバーセキュリティ対策の重要性はますます強調されています。このような世界のなかで、イスラエルはサイバーセキュリティ・エコシステムの中心に位置しています。企業や政府機関がサイバーセキュリティの支援を求める場所として非常に有望です。GAFA等、多国籍企業も注目するグローバルなイノベーションハブとしての役割を強化しています。

IRCの役割は、まずは複雑なサイバーセキュリティ分野の「地図」を作製することです。一般的なサイバーセキュリティ製品は、ドキュメントから理解するのが非常に難しいものです。また、四半期が過ぎる頃には大きく進化して様変わりしてしまいます。加えて、各製品にはそれぞれ弱点があり、異なる企業の製品間の相互作用を予測することは極めて困難です。

IRCは、NECセキュリティをはじめとするNECの他部門と緊密に連携し、該当製品の調査と、機能と動作の評価をしています。
さらに、IRCのイノベーションコーチは、お客様のご要望に基づいてAIセキュリティ技術の研究開発を強化。国内の事業部門や研究所との連携を通じて、技術の迅速な検証と商業化を支援しています。

所在地

2 Maskit Street, Herzliya Pituach, Israel

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