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フルカスタムの設定方法

外部カラーセンサーを用いずに、輝度、色域、白色点、ガンマなどを目標の設定に合わせる

カラーマネージメントを行う目的でディスプレイを目標の輝度、色、ガンマ値などに合わせるためには、外部のカラーセンサーなどを使ってキャリブレーションを行うのが一般的な方法です。この方法は、精度の高いセンサーを使用してある程度の頻度で行うことで表示の品質を保つことができる優れた方法ですが、センサーが高価であったり、キャリブレーションを行うのにある程度の手間が必要となるため、必ずしも色を扱う作業を行うすべての環境で実施できるとはいえません。
ここでは従来の方法に代えて、PA / Pシリーズの「SpectraView®エンジン」を活かし、外部カラーセンサーを用いずに目標の設定に合わせる方法をご紹介します。

主な使用シーン

  • 色域はAdobe® RGBで色温度を5000Kとするなど、プリセットにはない独自の設定をしたい。
  • 外部カラーセンサーは持っていないが、好みの設定をして、カラーマネージメント対応アプリケーションなどで利用したい。
  • 導入台数が多いなどの理由でカラーセンサーを用いたキャリブレーションが現実的でない。

Tips! 設定後は、設定内容に応じたICCプロファイルが生成されOSに設定されるため、従来のキャリブレーション実施後と同様に、カラーマネージメント対応アプリケーションなどで使用することができます。

フルカスタムを設定する

ここでは、色域はsRGB、色温度を5000Kとした設定をPicture Modeの3番目に登録してみましょう。

1. MultiProfilerを起動し、保存したいPicture Modeの場所を選択します。
(ここでは3番目)

2.“カスタム設定”ボタンを押し、カスタマイズ を選択し、”Next”を押します。

3.フルカスタムを選択し、”Next”を押します。

4. ディスプレイ内に設定を保存するため、任意の場所を選び、分かりやすい名前を付けて”Next”を押します。
ここで入力した名前は、MultiProfiler®やOSDの表示に使われるため、保存した設定を識別しやすくなります。半角英数字13文字まで設定できます。

Tips!保存は5種類まで可能です。選択した場所に既にカスタム設定が登録されている場合には上書きされます。Picture Modeには、プリセットや保存したカスタム設定の中からお好みの5種類を登録することができます。

5. まず、ガンマ値を設定し、”Next”を押します。
2.2などの数値で設定するほか、sRGBなどのプリセットされたガンマカーブを選択することもできます。

Tips!通常のキャリブレーション作業では、外部カラーセンサーによる測定を行うまで正確には反映されませんが、MultiProfiler®によるフルカスタムではリアルタイムに表示に反映するため、実際の画面で確認しながら設定作業を行うことができます。以降の色域などの設定も同様です。

6. 次に色域を設定し、”Next”を押します。
sRGBなどよく使われる色域はプルダウンから選択するだけで設定できます。微調節を行う場合は、青いハンドルを動かします。目標となる値が分かる場合は数値入力もできます。

7. 次に白色点を設定し、”Next”を押します。
よく使われる白色点はプルダウンから選択できます。微調節を行う場合は、青いハンドルを動かします。目標となる値が分かる場合は数値入力もできます。

8. 最後に輝度を設定し、”完了”を押します。
輝度は白色の明るさを表し、黒レベルは黒色の明るさを表し、それぞれ個別に設定することができます。

9. カスタマイズした設定が、Picture Modeの3番目に登録されました。

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