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ICCプロファイルエミュレーションの設定方法
ICCプロファイルを読み込み、他の表示装置の色味を再現する「ICCプロファイルエミュレーション」機能を使うと、他のディスプレイの色味をPA / Pシリーズ上に再現できます。
ICCプロファイルを入手すれば、PC用の液晶モニター以外にもさまざまな表示装置の色味を再現することができます。
主な使用シーン
- 今まで使用していたディスプレイの色や、マルチモニターで隣のディスプレイの色に合わせたい。
- デジタルサイネージや電子出版を行うが、出力先の表示装置の色が、製作時のディスプレイの色と違うので困っている。
- 離れた場所にあるディスプレイの色を手元に再現して、同じ色を見ながら作業したい。
- 導入台数が多いが、複数台に同じ画質設定をしたい。
■ 表示装置のICCプロファイルは一般にファイルサイズが小さいため、eメールなどで手軽にやり取りすることができます。「ICCプロファイルエミュレーション」の設定は、外部カラーセンサーを使わずに行うことができます。
■ 「ICCプロファイルエミュレーション」は、表示装置のICCプロファイルに記載された内容を正確にディスプレイ上に表示する機能です。そのため、マッチングの精度はICCプロファイルの作成方法や精度に依存します。
ICCプロファイルエミュレーションを設定する
ここでは、NECのデジタルサイネージ向けパブリックディスプレイ MultiSync® LCD-X461Sの色味を、PA / Pシリーズの画面上に再現します。
1. MultiProfilerを起動し、保存したいPicture Modeの場所を選択します。
(ここでは3番目)
2.“カスタム設定”ボタンを押し、カスタマイズ を選択し、”Next”を押します。
3. ICCエミュレーション を選択し、”Next”を押します。
4. 対象となるディスプレイ(ここではLCD-X461S)のICCプロファイルを選択し、”Next”を押します。
この画面にはお使いのOSに設定されているICCプロファイルが表示されます。対象となるディスプレイのドライバーをインストールしていない場合は一覧に表示されないため、参照ボタンを押して任意の場所にあるICCプロファイルを選択します。
表示装置のICCプロファイルを入手する最も簡単な方法は、表示装置に添付のCD-ROMやメーカーのWebサイトなどからダウンロードすることです。
ただし、そうしたプロファイルはその装置の代表的な色が設定されていることが多いため、必ずしも高精度なマッチングが行えない場合があります。その場合は、SpectraView® IIなどのキャリブレーションソフトとカラーセンサーを使用して作成したICCプロファイルを使用することで、より精度の高いマッチングが行えます。
5. ディスプレイ内に設定を保存します。
任意の場所を選び、表示装置の機種名など分かりやすい名前を付けて”Next”を押します。ここで入力した名前は、MultiProfiler®やOSDの表示に使われるため、保存した設定を識別しやすくなります。半角英数字13文字まで設定できます。
■保存は5種類まで可能です。選択した場所に既にカスタム設定が登録されている場合には上書きされます。Picture Modeには、プリセットや保存したカスタム設定の中からお好みの5種類を登録することができます
■SpectraView® Iでキャリブレーションを行う場合、その結果はカスタム設定3に保存されます。そのためMultiProfiler®とSpectraView® IIを併用する場合は、ここではカスタム設定3以外に保存してください
6. ICCプロファイルに記載されているガンマカーブが表示されます。通常はそのまま”NEXT”を押します。
7. 次に、ICCプロファイルに記載されている色域が表示されます。通常はそのまま”NEXT”を押します。
変更が必要な場合、この画面で調節することができます。調節結果はリアルタイムに画面に反映されます。
8. 次に、ICCプロファイルに記載されている白色点が表示されます。通常はそのまま”NEXT”を押します。
変更が必要な場合、この画面で調節することができます。調節結果はリアルタイムに画面に反映されます。
9. 最後にICCプロファイルに記載されている輝度が表示されます。通常はそのまま”完了”を押します。
変更が必要な場合、この画面で調節することができます。調節結果はリアルタイムに画面に反映されます。
10. ICCプロファイルエミュレーションの設定が、Picture Modeの3番目に登録されました。