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株式会社ワークスアプリケーションズ様
顧客企業の中核システムをサポートするため、
テレワーク環境から安全にアクセスできるしくみを構築
- 業種:
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- 情報サービス業
- 業務:
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- 設計・開発・製造
- ICT管理・運用
- 製品:
-
- ソフトウェア/運用管理
- ソリューション・サービス:
-
- セキュリティ/セーフティ
事例の概要
課題背景
- 高いセキュリティレベルが求められるコンサルタント職やエンジニア職は、通常業務を行う社員よりも、テレワークへの移行が遅れていた
- PCをお客様のネットワーク環境に接続するにあたり、他人に操作されないように、高いセキュリティレベルを確保できる手段が必要だった
成果
顔認証によるセキュリティソフトの適用で、テレワークを実施
NECの顔認証PCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」をコンサルタントおよびエンジニアのPCに適用することで、テレワークへの移行を実施した。
ルールや手続きではなく、常時監視の「しくみ」によって不正利用を防止
ルールや手続きに基づくセキュリティではなく、OSログオン時に人の顔の動きを検知したり、PC利用中には常時チェックをするセキュリティ対策が実施できた。
導入ソリューション
現在「NeoFace Monitor 」を100ユーザ分導入、将来的には300ユーザ分まで拡充して、コンサル/エンジニア全員にテレワーク環境を整備。社内では、フリーアドレスオフィスの拡大も検討しています。
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事例の詳細
導入前の背景や課題
顧客システムのサポートを担うコンサルタント職やエンジニア職は
業務の性質上、テレワークへの移行が後手に回っていた
ワークスアプリケーションズ様は、大手企業向けERPパッケージソフト「HUEシリーズ」の開発・販売を手掛ける企業です。販売管理と会計領域を中心に、日本の商習慣・法改正に対応した細かな機能が評価されています。
顧客企業の要件を整理し、パッケージの適合性評価を実施する上流工程、製品導入のプロセス、および運用・保守の各フェーズでは、社内のコンサルタント職が顧客オフィスに出向き、導入効果を最大化するためのサポートを実施しています。近年は「リモートルーム」と名付けた専用スペースを本社と各事業所に設け、主にVPNを介して顧客の業務システムにアクセスできる体制も整備しています。このリモートルームには、社員証IDによる認証によって、あらかじめ承認・許可された人物だけが入室でき、加えて室内の映像をビデオカメラで記録することで、高いセキュリティレベルを維持しています。
2020年初頭、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が懸念される中で、同社はまず上海の開発拠点で働くメンバー向けにテレワークの環境を整備。続いてシンガポールと日本を含む全社的なテレワーク環境を2~3月に構築し、通常の社内業務なら自宅からでも遂行できる体制を整えました。
同年4月、日本政府が緊急事態宣言を発令。「顧客システムをサポートするために、公共交通機関などを使って各事業所のリモートルームに出勤していたコンサルタント職やエンジニア職からも、”テレワークの環境を用意してほしい”という切実な声が寄せられるようになったのです」。IT・インフラDept. マネジャー 遠藤 博樹氏は、当時の状況をこのように話します。
選択のポイント
常時監視機能*1など、登録ユーザだけがPCにアクセス
できる環境を、仕組みとして担保できることが決め手に
コロナ禍における社員の安全・健康を重視し、同社ではテレワークを主体にした新たな業務スタイルの確立を目指しました。「そのために不可欠なのは、リモートルームで実現しているお客様システムへのセキュアな接続環境を、社員の自宅にも用意することです。そこで、まずはVPN接続によるリモートアクセス環境を構築しました。続いて、自宅で使うPCを他人に操作されないように、高いセキュリティレベルを確保できる対策ツールを探したのです」(遠藤氏)。
リサーチの結果、同社が採用したのはNECの「NeoFace Monitor」でした。「ログイン時だけでなく、業務の遂行中も、Webカメラで顔のチェックを継続してくれる常時監視機能*1が、当社の求める要件を満たしていると判断しました。事前に製品の有効性を検証した際は、顔認証の精度がきわめて高いこともわかり、導入を決定しました」。遠藤氏は選択のポイントを、このように語ります。
ワークスアプリケーションズ様の、NeoFace Monitorを用いたテレワーク環境の構築案件は、トライアル版による製品デモの環境を含めた導入支援を、NECネクサソリューションズが実施しています。「利用者の顔画像の登録作業は、管理用の端末に各自の顔を映してもらい、ボタンを押すだけでしたから、とてもスムーズに進みました」と、遠藤氏は振り返ります。
- *1:利用者の顔を一定間隔で顔認証し、利用者の離席時や未登録ユーザ着席時は認証NGとなり、自動的に画面をロックする機能。
導入後の成果
在宅での、高いセキュリティが確保された業務環境が、
社員と顧客企業から広く支持される
2020年4月下旬、ワークスアプリケーションズ様では、緊急事態宣言下で各事業所に出社し、リモートルームで業務を行っていたコンサルタント約100名のPCに、NeoFace Monitorを導入。
テレワークに移行したコンサルタント/エンジニアからは、「カメラに顔を向けるだけで簡単にログオンできる*2」、「事業所内のリモートルームに出勤しなくても、自宅でお客様の保守サポート業務が継続できるのはとてもありがたい」など、ポジティブな評価が寄せられています。在宅時のセキュアな環境が確保された、テレワークによるシステムサポート体制は、同社の顧客企業からも広く支持されています。
ワークスアプリケーションズ様では今後、NeoFace Monitorの対象者を増やし、300台規模への拡大を計画しています。
「コンサルタント/エンジニアのほぼ全員に、テレワークができる環境を用意します。また、現状はスタンドアロン構成ですが、近いうちにサーバ版のライセンスを購入する考えを持っています。ログインできる人全員の顔情報をサーバ側に登録し、個々のPCを操作できる人を、業務の状況に応じて管理者側で入れ替えることも可能になります。最終的には社内のリモートルームを無くしてフリーアドレスのオフィススペースを拡大し、より働きやすい環境を作っていきたいですね」。
遠藤氏は、このように将来を構想します。
- *2:パスワードを入力しなくても、カメラに顔を向ける動作で端末へログオン、ロック解除が可能です。(待機状態から認証可能状態に切り替えるためにはキーボードまたはマウスの操作が必要です。)
お客様プロフィール
株式会社ワークスアプリケーションズ
本社所在地 | 東京都千代田区麹町 2-5-1 半蔵門 PREX South 2F |
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設立 | 1996年7月 |
代表者 | 井上 直樹(代表取締役最高経営責任者) 秦 修(代表取締役最高執行責任者) |
従業員数(連結) | 2,353名(2020年9月末時点) |
事業概要 | 大手企業向けERPパッケージソフト「HUE」、グループウェア「ArielAirOne」の開発・販売・サポート |
URL | https://www.worksap.co.jp/ |
この事例の製品・ソリューション
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(2021年3月29日)