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NEC、世界No.1の顔認証技術と虹彩認証技術を搭載したマルチモーダル生体認証ソリューションを販売開始

~誤認証率100億分の1の高精度な認証が即時に非接触で可能~

2022年11月8日
日本電気株式会社

NECは、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注1)のフラッグシップとなるマルチモーダル生体認証ソリューションの事業を本格化し、世界的権威のある米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した認証技術のベンチマークテストで世界No.1(注2)となった顔認証技術と虹彩認証技術を組み合わせたマルチモーダル生体認証ソリューション(以下、本ソリューション)を今回新たに製品化しました。日本国内向けには本日から、海外向けには2023年春以降順次販売を開始します。なお、世界No.1の顔認証技術と世界No.1の虹彩認証技術を組み合わせた生体認証ソリューションの製品化は世界初です。

専用認証デバイス「Bio-IDiom Multimodal Device」

近年、経済安全保障を動機とした国家的な攻撃の標的になるリスクが年々高まっています。特に先端技術や機密情報を保有する企業・組織のリスクが増大しており、セキュリティ強化が求められています。また、企業におけるDXが加速し、企業内さらにはお客さまとデジタルで繋がることで、セキュリティ事故の影響範囲や影響度合いがより深刻化することが予想されます。

本ソリューションは、顔を向けるだけで誤認証率(他人を本人と誤って受け入れる確率)100億分の1以下の高精度な認証が即時に可能です。マスクやゴーグル、手袋などを着用していても認証することができ、高いセキュリティと利便性を両立する運用を実現します。これにより従来から生体認証が活用されてきた用途に加え、パスワードなどとの併用が求められる厳格な入退場管理や決済など、幅広い利用シーンに適用可能です。

本ソリューションは、2021年7月から9月に実施したホテルマリナーズコートの従業員を対象とした入退管理(注3)や、本年9月から10月に日本で開催された世界的に有名なバスケットボールイベントの来場者を対象とした決済手段(注4)において先行して実証実験を行いました。イベントの期間中(2022年9月30日~10月2日)に約350人の方に登録いただき、有効性を確認しています。

実証の様子

認証フローのイメージ図

本ソリューションの主な特長

1.誤認証率100億分の1以下の高精度な認証

世界No.1の顔認証技術と世界No.1の虹彩認証技術の組み合わせにより、誤認証率100億分の1以下という高い認証精度を実現。パスワードなどとの併用が求められる重要施設や高セキュリティエリアにおける厳格な入退場管理の他、大人数が利用する決済など、従来生体認証だけでは導入が難しかった幅広い利用シーンに適用可能です。

2. スピーディで利便性の高いマルチモーダル生体認証

一度に顔情報と虹彩情報を取得することにより、スピーディなマルチモーダル生体認証を実現。従来、取得が難しかった虹彩情報を正確に捉えるために、利用者の身長に合わせてカメラを上下に自動で位置調整することや、顔検出を利用して虹彩位置を正確かつスピーディに特定することで、利用者は端末の前に立つだけで、即時に認証することができます。
また、マスクやゴーグル・サングラス・帽子・手袋などの着用時や、両手が荷物で塞がっているようなシーンでも非接触での認証が可能になります。

3.スムーズな導入と運用業務負荷の軽減

本ソリューションは、生体認証ならではのパラメータ設定や撮像環境の最適化検証など複雑な設計が不要なため、スムーズな導入が可能です。また、REST API(注5)に対応しているため、入退などの様々なシステムと容易に連携できます。これにより、導入時のコストの削減や導入期間の短縮が期待できます。
さらに、カードやPINコードなど複数の認証方法との組み合わせが必須となるシーンでの運用を、本ソリューションに置き換えることでシステム管理者の業務負荷を軽減することができます。

本ソリューションを活用することで、生体認証を共通IDとして複数のサービスとのシームレスな連携を加速し、新たな顧客体験・サービスの創出に貢献します。

参考価格および出荷開始時期

製品名 参考価格 出荷開始時期(国内)
マルチモーダル生体認証
ソリューション
300万円~(税抜)※ 2023年2月
  • 専用認証デバイス「Bio-IDiom Multimodal Device」3台によるサーバーレス構成の場合の価格例です。
  • ハードウェア、ソフトウェア、初期設定費用を含みます。
  • 保守費や周辺システムとの連携に関する費用は含みません。
  • ID管理には認証ソリューションの購入が別途必要となります。

販売目標:今後5年間で1万台の販売を目指します。

本ソリューションの活用例

  • 国や社会全体などでの大規模人数を対象としたシステムでの本人確認
    例:大規模スポーツ観戦イベントでの本人確認、入国審査での本人確認など
  • 高いセキュリティを求める入退管理
    例:研究所や機密事項を扱うエリア、政府系の重要施設、データセンターなど
  • マスク・帽子・手袋などの着用が義務付けられた入退管理
    例:衛生面上、服装制限のある食品工場、工場内のクリーンルーム、医療現場など
  • 店舗での決済やATMでの本人確認
    例:店舗での迅速な手ぶら決済、ATMでの高額利用の際の本人確認など

以上

(注1)

「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響などNECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
・NECの生体認証
https://jpn.nec.com/biometrics/

  • (注2)
    ・プレスリリース:米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得
    https://jpn.nec.com/biometrics/face/history.html
    ・プレスリリース:NEC、顔認証に続き虹彩認証でも米国国立機関による精度評価で第1位を獲得し、2冠を達成
    https://jpn.nec.com/press/202109/20210902_01.html
    ※NISTによる評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。
  • (注3)
    プレスリリース: NEC、ホテルマリナーズコート東京にて顔と虹彩を組み合わせたマルチモーダル生体認証による入館管理システムの実証実験を実施
    https://jpn.nec.com/press/202109/20210913_02.html
  • (注4)
    NEC、「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten and NISSAN」においてDX体験ができる「テクノロジーショーケース」を実施
    new windowhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000078149.html
  • (注5)
    REST(REpresentational State Transfer)アーキテクチャスタイルの制約に従い、REST Webサービスとの対話を可能にするAPI。

マルチモーダル生体認証ブランドサイト

製品サイト

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 生体認証・映像分析統括部
E-Mail:dpf-pr@dpf.jp.nec.com

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誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/brand/

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