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田尻町教育委員会様

NeoFace Monitorで校務PCに顔認証を導入
現場教職員の負担を増やすことなく、セキュリティを強化

業種:
  • 文教・科学
業務:
  • その他業務
製品:
  • PCサーバ
ソリューション・サービス:
  • セキュリティ

事例の概要

課題背景

  • 文部科学省 教育情報セキュリティのための緊急提言で「認証の強化」が求められた
  • 現場教職員の負担を極力増やさずに、情報漏えい対策を強化したかった
  • 限られた予算内で、最大限にセキュリティを強化できる認証システムが必要だった

成果

堅牢なセキュリティ環境を実現

校務PCに顔認証を導入。ID/パスワードと組み合わせた二要素認証によりセキュリティを強化。

現場教職員の負担を軽減

ID/パスワードの入力後、瞬時にログオンできるため、顔認証についてほとんど意識せずに利用できる。

最小限の機器コストで導入

PC内蔵カメラで認証を行うため、カードリーダ、専用スキャナといった専用機器が不要。他の生体認証に比べ安価に導入が可能で、導入コストを最小限に抑えることができた。

導入ソリューション

小中学校の職員室に設置された校務PCに、NeoFace Monitorによる顔認証を導入。ログオン時にはID/パスワードと顔認証の二要素認証が行われます。小学校には仮想化された校務用統合サーバが設置されており、この上で顔認証サーバ等が稼働しています。

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事例の詳細

導入前の背景や課題

田尻町長
栗山 美政 氏

セキュリティ強化と校務負担軽減の両立が重要課題に

いかに教職員の校務負担を増やすことなく、セキュリティを強化するか。これはほぼすべての教育現場に共通した課題となっています。この課題解決に向けた取り組みを、NECグループと共に推進しているのが大阪府田尻町です。

「田尻町には保育所、幼稚園、小中学校がそれぞれ1校ずつで、『たじり8,000人の大家族』という考えのもと、町中で子どもたちを見守っています。子どもたちが将来社会に出て活躍するためにも、教育ICTの充実は欠かせません」と語るのは田尻町長の栗山 美政氏です。

こうした学校教育を支える役割を担うのが田尻町教育委員会です。同委員会の教育長を務める和田 弘之氏は、校務の負担を軽減し、教職員の働き方改革を実現することも教育ICTの重要な役割と指摘します。「これまで先生方は教材や通知表を手書きで作成しており、大きな負担になっていました。これらに加え、教職員の利便性を損なわないセキュリティ確保も大きな課題でした」(和田氏)

これまでは、児童・生徒の個人情報を厳格に管理するため、学校のPCで作成した様々なファイルは専用のUSBメモリに保管し、それを学校の金庫に預けてから帰ることが義務付けられていました。こうした運用が、教職員同士の情報共有を妨げると同時に大きな負担となっていたのです。

さらに、当時、多くの企業・団体・学校等でサイバー攻撃や不正アクセス事案が発生していたことを受け、2016年7月に文部科学省が「教育情報セキュリティのための緊急提言」を通達。「認証の強化」や「ネットワーク分離」などが求められました。「サイバー攻撃や情報漏えい事案が複数の団体・学校で発生しており、他人事ではないという危機感を持っていました。もちろん、セキュリティには十分配慮するようにしていましたが、各教職員による運用に頼っていた部分も多く、全体像を把握したり、統制を効かせたりすることが難しい状況でした」と和田氏は振り返ります。

このような複数の課題を同時に解決するため、田尻町は「田尻町立小・中学校ICT環境整備事業」を計画。2017年1月にプロポーザル方式で、NECグループを業者に選定し、2017年2月から本格的にこの事業をスタートしました。

選択のポイント

田尻町教育委員会
教育長
和田 弘之 氏

認証デバイスの追加導入コストが不要で、ストレスなく利用可能

今回の事業では、多岐にわたる取り組みが行われています。まず文部科学省の緊急提言に対応するため、ネットワークはインターネットに接続する学習系と接続しない校務系に完全分離。学習系ネットワークではPC教室の整備や、教室への電子黒板やタブレット利用環境等の導入が行われています。また校務系ネットワークにはクラウドで提供される統合型校務支援システムと共に、仮想化された統合サーバや教職員が使う約60台の校務PCを導入。そしてさらなるセキュリティ強化のため、校務PCには顔認証を採用しています。

この顔認証として採用されたのが、NECのNeoFace Monitorです。NeoFace Monitorは米国政府機関主催の顔認証技術ベンチマーク(NIST-FIVE(※))の評価で精度No.1を獲得したNECの顔認証エンジンNeoFaceを搭載しています。導入されたPCは、ユーザーがID/パスワードを入力し、PC内蔵カメラに顔を向けるだけでログオンできます。また、未登録ユーザーがPCを使用しようとし認証に失敗した場合には、その顔画像が自動的にログ保存されるようになっています。

「導入前にデモを見せていただきましたが、認証スピード・精度とも、申し分がなく、これなら先生方の負担にならないと感じました。運用の容易さも重要なポイントでした」と和田氏。またPC内蔵のカメラで認証でき、カードリーダ、専用スキャナといった追加の認証デバイスが不要なので、他の生体認証に比べ安価に導入が可能です。追加コストが最小限で済むこと、また、外付けのハードウェアが不要であることは破損や紛失の心配もなく、それだけ運用管理が楽になるということ。限られたメンバーでの運用なので、その点も評価したと語ります。「この技術は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン™の『顔パス入場』でも使われていると聞きました。最先端かつ最高の提案をしていただいたと考えています」(和田氏)

2017年3月には、この顔認証を含めた新たなICT環境の整備を完了。2017年度の新学期から本格的な活用が始まっています。

導入後の成果

認証スピード、不正利用を抑制する心理的効果を高く評価

NeoFace Monitorの導入とネットワーク分離によって、校務系システムのセキュリティは飛躍的に向上しました。教職員が離席し、校務PCがロックされた後は、再度顔認証でログオンするまで他の人が使うことはできません。さらに、統合的なユーザー認証基盤「Active Directory」との連携により、それぞれの教職員が権限に応じて適切な情報にアクセスできる仕組みを実現。もちろん文部科学省の通達にも準拠しています。

「顔認証が完了するまでの時間は1秒以内で、ID/パスワードを入れた瞬間にログオンできるといった感覚です」とある現場教職員は評価します。新しいICTシステムの導入では利用者の不安が広がりやすいものですが、顔認証はそのようなハードルもなく、すぐに使いこなせたと語ります。

また「ログオン失敗時の顔画像や認証日時などがログとして記録される点も評価しています」と和田氏は話します。これによって不正利用に対する抑止効果が期待でき、不正利用を試みた人物を目視で確認することができるからです。

現場負担のないセキュリティを確保した同町では、今後ICTシステムをさらに活用し、教員同士の情報共有や保護者とのコミュニケーションの円滑化、さらには教職員の働き方改革に役立てていく考えです。

  • 米国国立標準技術研究所 Face In Video Evaluation (2017年報告)
NeoFace Monitor活用イメージ
写真前列左より、田尻町長 栗山 美政氏、田尻町教育委員会 教育長 和田 弘之氏。後列左より、NECフィールディング 赤土 卓郎、田尻町教育委員会 村下 直樹氏、辻 雅之氏、水上 健生氏、雙田 茂樹氏、NECフィールディング 土井 和弘

お客様プロフィール

田尻町教育委員会

所在地 大阪府泉南郡田尻町大字嘉祥寺375-1
職員数 127人(平成29年4月1日現在)
概要 田尻町は大阪府南部の泉南郡に位置し、大阪湾に面した自治体です。沖合い5kmには関西国際空港が立地し、その中央部が本町に属しています。2006年には日本一面積の小さい町となりましたが、その後の埋め立てによって面積が増加。人口は8,539人(2017年10月1日現在)であり、三世代で暮らすまちづくり「たじり8,000人の大家族プロジェクト」を推進しています。
URL new windowhttp://www.town.tajiri.osaka.jp/
  • 注:
    NECは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン™のオフィシャル・マーケティング・パートナーです。
    TM Universal Studios. CR18-0140-A

この事例の製品・ソリューション


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(2018年2月13日)

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