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需給最適化プラットフォーム

お客さまの課題

社会課題「食料ロス・廃棄」

地球の人口は現在の70億から2050年には約1.3倍の90億を超えると言われています。
特に都市部の人口は、現在の35億人から63億人と1.8倍に膨れ上がります。極端な都市部への人口集中が様々な影響をもたらします。例えば、2030~2050年までに、モノの移動は2.4倍、食料需給は1.7倍に増えます。国境や業界の垣根を超えて、人・モノ・金・情報の移動がますます活発になる中、持続可能な社会を築いていくために、広い視野と高い柔軟性、そして、ICTを原動力とした社会インフラが求められます。

特に、食料需要については1.7倍になると予測されている一方で、世界では年間約13億トンもの食料が食べられることなく廃棄されています。これは実に生産される食料の3分の1になります。
そして日本でも、年間632万トンの食料が廃棄されています。その半数は事業系と言われる製造から流通までの過程で発生しており、過剰な生産や売れ残りが原因となっています。
この過剰に生産され廃棄される製品を作るためのエネルギーや運ぶための物流コスト、様々な資源を消費しているため、エネルギー問題にも影響を及ぼす社会課題となっています。

約330万トンの事業系廃棄が製造・流通プロセスで発生。無駄な生産・廃棄・物流コスト、リソースを消費

解決策のご提案

食のバリューチェーンにおけるAI活用需要予測

私たちはこの食料ロス廃棄の大きな原因のひとつがバリューチェーン上の需要と供給のミスマッチと考えています。刻一刻と変化する消費環境に十分に対応しきれない結果といえます。
この需要と供給の最適化にAI技術をベースとした需要予測が大きく貢献できると考えています。
また、バリューチェーン上の様々な工程で発生するこの問題は個々の企業や業種だけでは限界があり、バリューチェーン全体で共有・活用できるプラットフォームが必要になります。需要予測結果や在庫情報、販売実績をサプライチェーン上の取引先企業と共有することで、予測精度の向上や情報共有スピード向上が可能になり、適正な生産や発注を実現し、バリューチェーン全体の需給を最適化することで食料ロス・廃棄の解決に貢献する、AIを活用した需給最適化プラットーフォームを提供していきます。

AI(異種混合学習技術)を活用した需要予測による需給バランスの最適化でロス・廃棄の削減に貢献

高解釈な予測を自動構築する異種混合学習エンジン

需要予測に活用するAI技術には、バリューチェーン上で発生する大量データを処理する能力と高い予測精度が求められます。そしてもう一つ、高い解釈性です。
例えば、小売業ではAIによって導き出された需要予測数に応じて実際の発注数を決める際AIが決めた数だから理由はわからないけど、では業務には使われません。
どういった要因が影響して、あるいは影響せずにその値が算出されているのか、そのルール、理由が説明できることが重要です。
「NEC the WISE」の中でもNEC独自AIである異種混合学習技術は高い処理能力、高い精度に加え解釈性の高いAIです。
このAIを今回の需給最適化プラットフォームのコアエンジンとして提供していきます。

NEC独自のアルゴリズム技術

期待される効果

製造・卸・物流・小売のサプライチェーン上で発生する食料ロス・廃棄削減

現在取り組みにご賛同いただいている一部のお客様との実証実験では、小売業での需要予測はもちろんのこと、小売での販売データや気象やイベント情報など、消費に直結する情報をメーカーの需要予測に活用することで予測精度が従来より大幅に改善する結果も得られ始めています。
精度の高い需要予測をもとに生産計画や発注計画の立案や、需要予測の変動をみて、需給バランスを調整ことが可能になりロス廃棄の削減に貢献できると考えます。
更に、この直接的な食料ロス・廃棄の削減に加え、生産や輸配送時に排出されるCO2や、消費エネルギーの削減などのESG観点での価値にもつながると考えています。

この需給最適化プラットフォームにより、社会課題への解決に取組み、そして企業価値の向上や中長期的な企業の成長力にも貢献していきます。

小売、製造、卸、物流、サプライチェーン全体の取組み

新しい価値を創りだす「バリューチェーン・イノベーション」

NECは食料ロス・廃棄など個々の企業では解決困難な社会課題に対し、人やモノ、プロセスをつなぎ新しい価値を提供する「バリューチェーン・イノベーション」の実現により、価値創造を続けて参ります。

小売、製造、卸、物流、サプライチェーン全体の取組み