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No.2(4月)映像表示技術特集

Vol.62 No.2 (2009年4月)

映像表示技術特集

プロジェクター

宇都宮 基恭 ・西原 昌彦 ・谷 祐輔 ・山下 栄介

NECでは、液晶プロジェクターの更なる高輝度化・小型化・軽量化・静音化・長寿命化を目指し、従来の一方向から空気を流す空冷方式よりも高い冷却性能が実現できる新空冷技術の開発に成功しました。本技術により、光学パネルの温度上昇を従来よりも10~20%程度抑えることが可能です。


東 秀明 ・村上 雅幸 ・内田 宏 ・大久保 利一

無線技術や種々の色再現性改善技術といった先進技術を搭載した高輝度で小型軽量の1 chip DLPモバイルプロジェクターを開発しました。これらの技術により、パソコンレスプレゼンテーションや高画質化を実現しています。


岩田 康史 ・高橋 太一 ・霜鳥 文紀 ・白崎 真人

インテリジェントプロジェクタiP-40Sはビジネス・文教向けに開発された書画カメラ付きDLPプロジェクタです。内蔵の書画カメラを用いることにより、紙資料やサンプルなどの媒体をそのまま投射できます。

モニタ

小川 光太郎 ・三窪 和幸 ・橋口 毅哉 ・坂本 仁 ・中上 正志

パブリックディスプレイでは、防塵対策として粉塵などの侵入を防ぐ密閉構造が望まれていましたが、バックライトや電源部品などから発生する熱の冷却が課題でした。このため、密閉装置を冷却する新冷却技術「攪(かく)ファン排熱方式」を開発し、その技術を搭載した密閉型パブリックディスプレイを紹介します。


阿部 正敏 ・福島 清道

液晶パネルの高性能化によって、高輝度表示が要求されるX線画像や、カラー表示が要求されるCT・MRなど、様々な医用分野で液晶ディスプレイが使用されるようになってきました。そのような中、視野角特性を重要視した液晶パネルを用い、長期間性能を維持するためにフロントカラーセンサーを採用しました。また、正確な医用画像表示を実現するために外光補正機能を採用し、更に使いやすさを追求したスタンドアローン機能やネットワーク機能を持った医用画像表示液晶ディスプレイを開発しました。

モジュール

羽原 啓史 ・鈴木 浩 ・牧 正人 ・藤本 和志

近年、医療の現場ではコンピュータ画像処理技術の進歩に伴い、1台でモノクロ画像とカラー画像の適正な表示ができるモニタの開発が期待されています。しかし、医用モニタで求められる表示品質をカラーモニタで実現しようとすると、様々な課題と直面します。NEC液晶テクノロジーでは、独自の高画質化技術であるUA-SFT(Ultra-Advanced Super-Fine TFT)技術と新開発の直下型高出力バックライトとを組み合わせることでモノクロモニタと同等の高輝度と高コントラスト比を兼ね備えた高解像度カラーモニタを開発しました。


石田 宏 ・下西 広典

産業用液晶ディスプレイ市場において、白色LED搭載製品へのニーズが高まっています。白色LEDを搭載したバックライトシステムは、その特性と、バックライトの設計要素との関連性を考慮した設計が重要となっています。NEC液晶テクノロジーでは従来のCCFL搭載の製品ラインナップに加え、白色LED搭載のバックライトシステムを適用した製品の展開を進めています。


枦山 一郎 ・伊藤 幸浩

小型情報端末用LCDに求められる外光環境下での視認性向上と低消費電力化に対して、弊社のコア技術であるSR-NLT(Super-Reflective Natural Light TFT)技術を用いた「SR-NLT採用LCD」と、高輝度化技術を用いた「高輝度透過型LCD」の2つのタイプでのアプローチとそれらを適用した製品を紹介します。


上原 伸一 ・重村 幸治

NEC液晶テクノロジーでは、横倍密度構成という独自の画素構造を有した2D/3Dディスプレイモジュールを開発しています。高画質な3D映像を特殊な眼鏡を使用せず視認性高く表示できるだけでなく、従来の2D画像との混在表示も可能です。本稿ではこの技術を説明するとともに、開発した製品プロトタイプを紹介します。


坂本 道昭 ・松嶋 仁 ・佐藤 哲史 ・森 健一

地球温暖化に伴い、環境にやさしく低消費電力の次世代表示媒体が求められています。NEC液晶テクノロジーは、この次世代表示媒体として、電子ペーパーに着目し、「独自の多階調表示技術」と「狭額縁技術」を付加して、マルチタイリング可能な電子ペーパーディスプレイを開発しました。本ディスプレイを複数組み合わせることで電子ペーパーの大画面表示を可能にします。今後、開発した電子ペーパーを用いて、電子掲示板などの中・大型電子ペーパーの市場開拓を行っていきます。


高取 憲一 ・野中 義弘 ・柳瀬 慈郎

低温ポリシリコンTFT技術を用い、四角でない表示エリアの周辺に駆動回路を内蔵することにより、ハート型といった任意形状の液晶ディスプレイを実現しました。従来の液晶ディスプレイとは異なる新しいアプリケーションへの展開を目指します。この技術は液晶ディスプレイにとどまらず、TFTを使う有機ELパネルや電子ペーパーなどのディスプレイにも適用できます。

導入事例

澤田 博昭 氏

立命館大学は、学部として日本で初めて映像学部を設置しました。本格的な映像教育を行う環境を整えるため、大人数で映画鑑賞のできる約500席の以学館2号ホールを改修するとともに基本施設の充光館を新たに建設。以学館2号ホールと充光館地下1階の約190席の中教室には、NECの3チップDLP方式プロジェクターが採用されました。立命館大学映像学部事務室事務長の澤田博昭氏に採用の理由や教育効果についてお伺いしました。


和嶋 豊志 氏 ・渡部 洋 氏

庄内地方の急性期医療、高度医療を担う日本海総合病院では、外来患者さん呼び出しに46型大型液晶ディスプレイを採用し、呼出し番号の表示とともに音声案内を行う患者案内表示システムを導入。プライバシー保護を実現し、電子カルテとの連携によりワンクリックで操作を可能にすることでドクターの負荷を軽減しました。日本海総合病院医事課 医事課長の和嶋豊志氏、医事情報主査の渡部洋氏に導入経緯や導入効果についてお伺いしました。

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