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ビジネスアナリティクス(BA)とは?データをもとにビジネスの意思決定を行うために必要なこと

先行きが見通せないVUCA時代だからこそ、個人の経験と勘に頼らないデータに基づいた判断・意思決定を行うことが求められています。しかし、データ活用で思ったような効果を得られない、どう進めればよいか分からないなど課題も多いのが現状です。そこで注目されているのが「ビジネスアナリティクス(BA)」です。これからの時代に不可欠と言えるBAについて、具体例を挙げながら詳しく解説します。
ビジネスアナリティクス(BA)とは?
ビジネスアナリティクス(Business Analytics、以下BA)とは、業務上の課題に対して、データからその要因などを導き、その結果をもとに施策の検討・実行まで行う考え方・スキルを指します。例えば、データから「製品Aを7個以上購入した顧客は、製品Bを購入する確率が高くなる」 といった要因を導き出せれば、製品Aを7個以上購入した顧客に、製品Bのクーポンを配布するといった施策に落とし込むことが可能になります。
ほかのデータアナリティクス(BI/PA)との違いは?
ビジネスインテリジェンス(BI)との違い
BAと似た概念として挙げられるBIですが、BIは過去のデータを可視化するものであり、グラフなどでビジュアル化する、対象データを一覧化するなど、状況を把握しやすい形に整えることを目的としています。「花粉症対策」を例に考えると、BIでは各地域での飛散している花粉数の推移などを可視化するのに対し、BAでは「各データからどのような条件の場合に花粉が多く飛散するのか」のように要因を法則化する部分を行います。
BIはツールを導入している企業は多いものの、「可視化したデータを業務にどう活かすかが分からない」など、業務において次の一手につながらないというケースも少なくありません。このようなシーンでも有効なのがBAによる考え方です。課題をデータから紐解き、どのデータが大きな要因かを見極めることで、BIで可視化すべきデータも明らかになります。
プレディクティブアナリティクス(PA)との違い
PAでは「Predictive(予測的)」という名のとおり、現状のデータに基づいた要因分析にとどまらず、より高度な予測分析や業務最適化につながる分析を行います。例えば、サービス・製品の売上アップのケースでは「現状維持と、何らかの施策を実施した場合の売上を予測」「購入する確率の高い顧客を予測」などを分析し、施策実施の判断や営業活動方針策定の参考にすることなどが可能です。

ビジネスアナリティクス(BA)の重要性
昨今のデータを活用したビジネス変革が必須となる環境において、企業競争力を高めるためにもデータに基づいた判断がますます重要になっています。また、少子高齢化にともなう慢性的な人手不足も問題となっており、データ活用による圧倒的な業務効率化が求められています。しかし、多くの企業がデータを効果的に活用できておらず、ビジネス成果を十分に得られていないのではないでしょうか。
業務とデータを結び付けるBAは、まさにここで中核となる役割を担います。BAを身に付け、データ分析の結果を読み解くことで、ビジネスに役立つインサイト(洞察)を得られ、分析結果をもとに仮説立案・検証ができるようになります。また、ビジネス課題からデータ分析のテーマ(ユースケース)を設定したり、分析結果の解釈といった「データをもとにビジネスを分析する能力」を得ることができます。
「データの可視化をしても、次のアクションにつながらない」「分析結果をどう読み解けばいいのかわからない」「分析ツールを導入してもビジネス成果につながらない」といったような課題に対し、データに基づいたビジネス分析を定着させ、戦略・施策立案ができるようになります。BAは企業内のデータドリブンな文化を根付かせるためにも重要です。これからの時代、ビジネスパーソンにとって必須のスキルと言えるでしょう。
ビジネスアナリティクス(BA)のユースケース
顧客の離反要因を探索する
購入状況や利用状況、問い合わせ履歴などの情報から、サービス・商品を使わなくなる(購入しなくなる・解約する)理由を探ります。要因にあわせて、価格の見直しやキャンペーンの実施、製品自体の改善、サービスを解約しそうな顧客へのフォローなど打つべき対策が明確になります。
失注要因を分析する
営業活動のデータなどから、失注した要因を分析します。重点的に営業する顧客の絞り込みや、提案内容の改善などに活かします
従業員のパフォーマンスを分析する
従業員がパフォーマンスを発揮できているか、環境や成果などから、「パフォーマンスを発揮しやすい環境」「パフォーマンスを発揮しきれない要因」などを探ります。環境の整備や人事施策へ活かし、生産性向上を目指します。
dotDataビジネスアナリティクス(BA)人材育成サービス
データを活用したビジネス変革が必須となる中、業務部門におけるデータ利活用にはデータを基点とした業務分析によって戦略や施策を立案できる人材の育成が不可欠です。
BAを身につけていただくために、NECでは「dotDataビジネスアナリティクス人材育成サービス」を提供しています。「可視化や予測といったデータを分析するスキル」よりも、「可視化されたデータや予測結果の裏にある洞察(インサイト)を探索し、それを基に戦略や施策立案できる能力」をビジネスアナリティクス(BA)の体験と実践を通じて、習得いただきます。
先行きが見通せないVUCA時代の今、データ活用は企業の競争力に直結しています。そのため、データに基づいた意思決定がますます重要になっています。日々の業務において、データ分析から具体的な施策実行に繋げるビジネスアナリティクス(BA)は、企業におけるデータ活用の鍵となるスキルと言えます。
これまでのように限られた人材だけではなく、すべてのビジネスパーソンがデータ分析基本的なスキルを持つことが求められます。dotDataビジネスアナリティクス人材育成サービスにより、従業員のデータリテラシーを向上させ、データドリブンな企業文化の醸成を支援します。
dotData×生成AIで、インサイト探索と施策立案を支援
dotDataビジネスアナリティクス人材育成サービスでは、「dotData Insight」を活用し、データからビジネス課題・分析テーマと関連性の高いデータのパターン・傾向を見つけ出すことができる最先端AIを体感いただきます。また、dotDataがデータから導き出したパターン(特徴量)を生成AIが解釈・仮説を立案し、自然言語でやり取りしながら、戦略立案を支援する一連の流れを学ぶことができます。
