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特集 現場業務のデジタル化から経営判断支援へ

DXの目的は現場の効率化? それとも経営判断のデジタル活用?


配送計画や生産計画などに量子アニーリング技術を活用する取組みが始まっています。NECではグループ会社において、いち早くこれらの業務に活用し、業務効率向上・生産性向上など、様々な効果が得られています。
また、最近ではシフト計画立案や将来の配送拠点統廃合に向けた計画立案など、様々な条件で計画を見比べるシミュレーションツールとしての活用ニーズが高まっていると実感しています。

配送集中時間の偏りを解消し更なるコスト削減が可能に?

例えば、できるだけ効率よく荷物を積み込み、効率の良い配送ルートで品物を運ぶ配送計画システムを導入しても、注文の偏りにより配送車を効率よく稼働できない場合があります。

こちらのように午前中には配送が集中し、午後はトラックなど輸送手段に余裕が出ているケースの場合、経営者としてはなるべく配送量を平準化し、配送コストを削減したいと考えるでしょう。

では、この課題に対する解決策の1つとして、例えば配送時間を少し遅らせる代わりに料金を割安するサービスを検討する場合、新サービス導入を判断するためには、配送に影響はでないのか、コスト効率はどうなるのかといった試算が必要です。
そこで、疑似量子アニーリングを用いた配送計画立案システムを活用し、様々な条件で計画立案し、結果を見比べることで、判断材料に活用することが期待されています。

現状の無駄を減らしコストダウンを図るだけでなく、新しい配送料金体系をシミュレーションで検証し事業拡大!

様々な条件でシミュレーションし、経営判断材料を得る

量子コンピューティングの導入で、複雑な条件を満たす配送計画の立案をわずかな時間で求めることができるようになりました。
これにより、将来の事業計画に基づき、実際に運びきれるのか、配送車を何台増やす必要があるのかなど、デジタル上でシミュレーションすることが可能になります。

荷量やサービスが拡大・変更しても、配送業務が遂行できるのか、コスト効率を上げることができるのか、倉庫や拠点の統廃合などによりもっとも効率的な運用を考えるなど、シミュレーション結果をもとに検討し、経営ツールとして活用したいとのご要望が実際増えています。

ヒトモノカネ 経営リソースの見直しを精緻なシミュレーション結果をもとに検討できる経営ツールとしての価値

工場に急ぎのオーダー依頼が入ったが受注できるかどうかすぐに判断したい

こちらのケースでは、急ぎのオーダーが入った時に即時納期回答したいという課題の例です。現在は、熟練工の方がその日の生産計画を練っています。そして、オーダーに対応できるかの納期回答に数日要しています。そこで、量子アニーリングを活用した、生産計画最適化により数秒で再スケジュールできれば即時納期回答が可能となり、機会損失を減らすことが期待されています。

熟練工の人件費削減(cost cut)のみならず、機会損失の削減(make money)という価値を生み出す

現場業務デジタル化だけではない。経営判断支援への活用を

ご紹介したケースのように、量子アニーリングは、現場の負担軽減のみならず、リアルの状況変化に追随して最適なアクションを選択するための経営支援ツールとして活用できると考えます。バリューチェーン上の現場業務の最適化のみならず、経営判断に活用いただくことで、お客様の更なる事業拡大に繋がるとNECでは考えています。

経営判断支援 荷量が増えたら?トラック業者を変えても大丈夫?ヒトモノカネ、経営リソース配分の仮説検証が可能に

国際物流展に出展

ご紹介したソリューションは【9/13~9/15】東京ビッグサイトにて開催される国際物流展に【量子コンピューティング・配送計画システム運用実例】に出展します。

国際物流総合展 Logis-Tech Tokyo 2023 INNOVATION EXPO

みどころ

御社の配送計画は熟練者の手腕によって支えられていませんか?従来の配送計画立案システムでは積付要件や配送要件等の、複雑な業務ルールにはどうしても対応できず、人手に頼っていませんか?
量子コンピューティング技術を活用することでこういった課題を解決する実例が出てきました。本ブースでは現場業務効率化にとどまらず、経営シミュレーションとしても有用な事例をご紹介します

お問い合わせ

NEC 量子コンピューティング統括部
quantumcom@info.jp.nec.com