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母子保健をテーマとした「グローバルヘルス・アカデミー」にNEC室岡が登壇

~ガーナでの問診サポートアプリを活用した母子の保健・栄養改善プロジェクト~

グローバルヘルス・アカデミーは、グローバルヘルスに寄与するサービスや企業活動への理解促進・関心向上を目的としたプログラムです。同アカデミーは当社も参画する「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同(以下、有志一同)」が主催しています。

グローバルヘルスとは、地球上の連鎖的な健康リスクの低減に向け、国境を越え、あらゆる場所の保健医療水準を高めることです。昨今、新型コロナウイルス感染症やサル痘の感染拡大を筆頭に、グローバルヘルスに関する国際的な枠組みへの関心が高まっています。各国で政府のみならず、国際機関や官民パートナーシップなど様々な団体によって、課題解決に向けたアプローチがなされています。

2023年9月6日、有志一同は、アカデミー第4回を「官民・民間連携がもたらす『母子保健』支援の成果と最新の予防・診断アプローチ」と題して開催しました。有志一同から、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社の渋澤健氏と、サラヤ株式会社、塩野義製薬株式会社、NECが登壇し、ゲストに世界銀行 国際保健・栄養・人口部門代表のモニーク・フレッダー氏を招き、母子保健とグローバルヘルスについて発表・セッションしました。
当社からは、Corporate SVP室岡が登壇し「ガーナでの問診サポートアプリを活用した母子の保健・栄養改善プロジェクト」と題して講演を行いました。

NEC Corporate SVP 兼Chief Global Commercial Officer 室岡 光浩

「ガーナでの問診サポートアプリを活用した母子の保健・栄養改善プロジェクト」

NECはガーナで妊婦や母子の栄養状態改善を目指し、問診サポートアプリケーションを提供しています。味の素ファンデーション・シスメックス・NECの異業種3者が連携し、WFP(世界食糧計画, World Food Programme)とともに進めているプロジェクトです。味の素ファンデーションの栄養サプリメントと、シスメックスの病院に設置されている貧血やマラリア感染有無を検査できる機器と、トータルで連携しながら母子の行動変容を促し、保健栄養改善に取り組んでいます。

事前に実施したガーナ保健省へのヒアリングにより、母子保健の現状に関する課題が判明しました。母親への栄養教育が十分でなく、子どもの栄養状態にばらつきがあること、母子の検診、指導レベルに差があり、適切かつ継続的なフォローができていないこと、政府が健康に関する情報不足からデータドリブンな意思決定が難しいことなどが挙げられます。

そこでNECは、母子の健康状態の把握や栄養状態への指導を可能にする問診サポートアプリを開発し、保健所スタッフに本アプリを活用してもらうことで、母子の行動変容および栄養改善を目指しています。問診アプリでは検診結果を見える化し、自分自身の健康状態とあるべき姿とのギャップを伝えること、検診後にフォローアップが必要な母子のリスト化、適切なアセスメントの提示等をタブレット上で行うことができます。またアプリの活用がスタッフのスキルアップにもつながるなど、母子保健における課題解決に貢献できると確信しています。

この問診アプリでは身長体重、アセスメント項目の入力のほか、BMI値を自動で計算することや、体重のグラフ化、子どもの成長具合や栄養教育ビデオなどを見ることが可能です。インド ビハール州で糖尿病の予防・早期発見のために開発され、政府のデータドリブンな意思決定にも貢献していたところ、母子の栄養改善へ転用できないかということで、実際にスタッフへヒアリングを行いながら、開発しました。先月には現地スタッフへのトレーニングを実施し、今月から実証実験を開始します。

NECは「No one left behind」というメッセージを掲げて活動を行っています。今後もデジタル・ICT技術を使い、いかに早く的確なサポートや教育サービスを提供し、検査やワクチン接種が受けられる環境を実現できるかということに焦点を当て、グローバルヘルスに取り組んでまいります。

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