サイト内の現在位置

POSレジ導入とともに検討したい「自動釣銭機」の導入

NECがゼロからつくり直したサブスク型POS

2018年2⽉ 公開

実店舗の運営では、レジでの会計や閉店後の売上集計といった業務の効率化が課題となります。最近では、会計額の計算だけではなく、売上の自動集計や分析、オーダー端末との連携といった機能を持つPOS(Point Of Sales)レジを導入して、こうした業務の効率化を目指している店舗もあります。

そして、店舗業務のさらなる効率化を目指す上で検討していただきたいのが自動釣銭機の導入です。このコラムでは、自動釣銭機の導入によって得られるメリットを紹介します。

大手コンビニチェーンも自動釣銭機を導入、その背景は?

今日では、クレジットカードやICカードのような電子決済を日常的に利用する人も増えました。一方で、国内では現金は今なお日常的に利用される決済手段の1つです。

現金決済では、会計時に預かり金の確認と打ち込みや、釣銭の確認を行う必要があります。そのため、レジスタッフからすると、電子決済よりも手間がかかります。また、預かり金の誤打や釣銭のミスといったトラブルが発生することもあります。営業時間中や閉店後のレジ締め作業で、レジ内の金額と売上集計額に不一致が生じることも珍しくありません。そして、こうした現金決済に関わる作業が、店舗業務の効率化を妨げ、長時間労働の原因となっている可能性があります。

また、下表のように、このところ外国人労働者が増加傾向にあります。コンビニや飲食店といった実店舗のレジカウンターに立つ外国人を見かけることも多いのでは?滞在期間によっては日本の貨幣に不慣れな場合もあります。外国人だけではなく、日本人であってもレジ業務の経験がなかったり、経験が浅かったりといった場合、会計処理で誤りが生じてしまうことも珍しくありません。店舗業務を効率化していく上で、現金決済時の会計処理での誤りを防ぐことは重要な課題の1つと言えるでしょう。

  平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年
外国人労働者総数(人) 682,450 707,504 787,627 907,896 1,083,769
出典:厚生労働省 「外国人雇用状況の届出状況 (平成28年10月末現在) 」

日本国内の外国人労働者数の推移

このような状況の中で、迅速かつ正確に釣銭を受け渡しできる自動釣銭機導入の必要性が増してきました。実際に、2017年には大手コンビニチェーンが自動釣銭機の導入を発表しています。今後は、コンビニや飲食店での自動釣銭機導入がさらに進んでいくものと予想されます。

では、自動釣銭機の導入にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

自動釣銭機導入のメリットとは?

  1. 会計処理のスピードアップ
    預かり金の計算や打ち込み、釣銭の取り出しといった作業を自動化できます。そのため、紙幣と硬貨の枚数が多い場合でも、迅速かつ正確に会計を行うことが可能です。仮に、1日の会計処理回数が平均100回の場合、自動釣銭機の導入によって1回あたりの処理時間を平均10秒短縮できれば、1日1,000秒短縮することができ、月間8.3時間(30,000秒)短縮できることになります(※)。さらに、年間では100時間もの時間短縮につながります。
    • 月間30日営業する場合を想定。
  2. キャッシュカウント業務の効率化
    開店時と閉店時の2回行うキャッシュカウント業務も、自動釣銭機であればキャッシュドロア内の現金残高を自動で計測できるため、紙幣と硬貨の枚数を手作業で数える必要がなくなり、簡単に完了できます。

    営業時間中であってもレジスタッフ交代時にキャッシュカウントを行っている店舗もあります。そういった場合にも、現金計数処理機能や、残高のディスプレイ表示機能を持つ自動釣銭機であれば確認時間が短時間で済み、スムーズにスタッフ交代を行えます。

    また、閉店時のレジ締め処理の際に翌日の釣銭を釣銭機に残すことにより、翌日の開店時に釣銭準備作業を省略できます。毎日新たな釣銭を用意する必要がありません。

  3. レジスタッフの負担軽減
    キャッシュカウント時に違算などの過不足が発生すると、レジスタッフは大きな責任を感じます。一方で、オーナーにはどうしてもレジスタッフを疑う気持ちが生じてしまいます。過不足の発生は、レジスタッフとオーナーの双方に大きな精神的負担を生じさせる事態です。

    しかし、自動釣銭機を導入すれば預かり金や釣銭の計算を自動化できるので、過不足は発生しません。そのため、レジスタッフとオーナー、双方の精神的な負担を大幅に軽減できます。また、ATMの操作と同じような形で入出金できるので、日本の紙幣と硬貨に不慣れな外国人でも負担なく会計処理を行えます。

  4. セキュリティの向上
    キャッシュドロアのように、自由に現金を取り出すことができません。そのため、レジスタッフのちょっとした出来心による不正を防ぐことができます。また、出金ログが記録されるため、不正抑止にもつながります。

このように、自動釣銭機の導入には店舗業務の効率化や顧客満足度の向上などにつながるメリットがあります。そして、この度NECモバイルPOSは、自動釣銭機連携機能をリリース。自動釣銭機と連動したタブレットPOSレジの導入をご検討中の方は、ぜひNECまでお気軽にお問い合わせ下さい。


関連コラム/関連事例


お問い合わせ