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【2周年記念】エンジニアにとって「伝える」ということ

NECセキュリティブログ

2021年12月3日

みなさん、こんにちは。NECサイバーセキュリティ戦略本部の淵上です。
このNECセキュリティブログもおかげさまで2周年を迎えることが出来ました。比較的ニッチなテーマを中心に取りあげていますが、多くの方に読んでいいただけていることに本当に感謝しています。
今回は、2周年の節目と言うことで私の考える、“エンジニアにとって「伝える」ということ”について、書いて見たいと思います。

エンジニアの価値

エンジニアの価値を決めるのは、その専門性や技術力であることは間違いありません。
特定の領域について深い知識と多様な経験をもち、その知識と経験からうまれる“技”でさまざまな課題を解決する、新たな価値を創造する。
その価値(技術力)は、解決された課題や、解決プロセス、創造された“もの”から、はかることもできるでしょう。
でもそれだけで十分に、その“技”の価値を表現することは難しいのではないでしょうか。

その価値を表現する、伝えるということを積極的に行うことで、はじめてその価値を伝えることができると考えています。そういう意味でエンジニアにとって「伝える」というスキルは重要だと考えています。

それだけでなく、そもそも「伝える」というスキルは知識や経験を使う場面でも重要なファクタといえるのではないでしょうか。
課題を解決したり、何かを産み出したりするとき、必ずそこにはコミュニケーションが存在するでしょう。そしてそのコミュニケーションが円滑にできなければ、折角の技術を発揮することができない、ということになってしまいます。

「伝える」スキルがつくる技術力

「伝える」ためには、伝えたい内容を完全に理解している必要があります。
理解しているつもりでも、伝えようとすると上手く言語化できない。それは詳細に、本質的にその内容を理解できていないからといえるでしょう。
「伝える」ために自身の理解を徹底的に深める。そのことで自身の知見を深め本質的なものにすることができます。

「伝える」ためには、状況によってわかりやすく例えることが必要になります。
わかりやすく例えるためには、伝えようとすることの本質を削り出し、モデル化する必要があります。
わかりやすく例えるということを模索、追求することで、モデル化するというスキルを身につけることができます。

「伝える」ためには、伝える相手の背景やレベルに応じて伝える必要があります。
これには、同じことをさまざまな表現で言い換える力、語彙力が必要になります。
さまざまな背景の人達に伝えるということを追求することで、語彙力を広げることができます。

こんな風に、「伝える」というスキルを追求することで、エンジニアとして必要なスキルを広げ深めることができるのでは無いでしょうか。
技術そのものだけでなく「伝える」というスキルを意識することが、エンジニアとしての成長につながるのではないか、そんな風に考えています。


これからもこのブログを通して、いろいろなことをお伝えしていきたいと思います。
これからも宜しくお願いいたします。

執筆者プロフィール

淵上 真一(ふちがみ しんいち)
サイバーセキュリティ戦略本部 本部長

ベンチャー系システムインテグレータで ネットワークエンジニアを経て、 専門学校グループを運営する学校法人に転職。
組織のセキュリティコントロールを担当する傍ら、 司法、防衛関連のセキュリティトレーニングを手掛ける。2018年よりNEC。
(ISC)2 認定主任講師、Cisco Networking Academy Instructor Trainer、情報処理安全確保支援士 集合講習認定講師、沖縄オープンラボラトリ Professional育成プログラム アドバイザー、Hardening Project 実行委員

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