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「ボッチャを通じて彼はたくましくなった」ボッチャ甲子園きっかけ NECと生まれた絆

夏は甲子園の季節。パラリンピックの正式種目で、人気急上昇中のボッチャでも、全国ボッチャ選抜甲子園(以下、ボッチャ甲子園)の決勝が8月13日に開かれます。全国から予選を通過した特別支援学校が戦うボッチャ甲子園は今年で7回目。大会スポンサーはNECです。障がいの有無にかかわらず、誰もが同じフィールドで挑戦できる社会へ──。今回NEC Storiesで紹介するのは、ボッチャを通じて出会った、少年とNECボッチャ部の物語です。

初めてのボッチャ甲子園で敗退 そこから彼は立ち上がった

彼には、人生を変えてくれた出会いがあります。

一つ目はボッチャ。埼玉県立蓮田特別支援学校に通っていた大藤龍之助さん(20)は、中3のときにボッチャ甲子園に出場しました。先輩に率いられて出たところ、2回戦であっさり敗退。「悔しい、うまくなりたい」。もっと練習して、経験を積まないと。

皮膚の病気で支援学校に通っていた大藤さんは人見知りが強く、自分から話しかけるのも苦手でした。そこで、学校でボッチャを指導していた先生が、別の大会を通じて面識があった企業チームの練習に、大藤さんを連れていきます。大藤さんが高1のときのことでした。

そのとき出会ったのが、NECボッチャ部のメンバーです。

今や日本代表を破るなど、全国的な強豪として名をはせる会社公認の部活動のNECボッチャ部。多くの選手と交流があるものの、高校生が「武者修行」に来るのは、珍しいことでした。

荻野智史部長は「最初は、ずいぶんおとなしい子だなと思いました」。大藤さん自身も、初対面のときは、ただただ緊張して、まったく話せなかったと振り返ります。ただ、「とにかく明るい人たちだな」と、どこか安心できたことは覚えています。話はできなくても、戦略を学ぶために、一球一球を食い入るように観察し続けました。

2019年ボッチャ甲子園でNECボッチャ部も応援した

会えるのが嬉しい 縮まる距離 そして彼は「見違えるようになった」

NECボッチャ部への練習参加も重ね、大会で顔を合わせることも増えました。最初は自分からは声をかけられなかったけど、NECボッチャ部がどこにいるか探すのは習慣に。「大藤くん元気?」と声をかけられるのが嬉しかった。そのうち、空き時間に、対戦形式の練習を自分から申し込むように。試合前の緊張も、みんなの顔をみると、やわらぎました。

2019年、高2の大藤さんは主将としてボッチャ甲子園に出場しました。
「あのときの大藤くんは、出会った頃と比べて見違えるようでした」とボッチャ部の荻野部長。メンバーに声をかけ、励ましながら、リードする大藤さん。蓮田特別支援学校は、この大会で準優勝に輝きました。NECボッチャ部の声援は、大藤さんにしっかり届いていました。

「ボッチャ甲子園は全国から同世代が集まる、特別な大会。勝ちたかった」。でも、自分が率いて準優勝したことは、大藤さんにとって大きな自信になりました。

2021年春、学校を卒業する大藤さんにNECボッチャ部から寄せ書きが届きました。「チームを引っ張る姿に勇気をもらった」「ボッチャ友達として、これからも一緒に練習しましょう」。大藤さんは言葉にならないほどの気持ちを言葉にしたくて、手紙を書きました。

大会でみんなに会えることが嬉しかった。新型コロナウイルス感染症の拡大で会えなくなって寂しい。そして、「将来、障害を持っている人と社会との橋渡しとして活躍できるように頑張ります」

大藤さんは今、自ら声をかけたチームで大会に出場することもあります。「僕が変われたのはボッチャがあったから。出会いがあったからです」

NECボッチャ部からの寄せ書きの表紙

共生社会 パラスポーツの応援を通じて実現をめざす

NECボッチャ部のメンバーは、今年のボッチャ甲子園に出場するほかの学校とも地域の活動を通して交流があります。荻野部長は「障がい者の方には、まずサポートというイメージから入ってしまいがちだけど、競技をしているときは、とてもたくましく見える。ボッチャがいろんな垣根をなくしてくれます。僕たちの方が、いつも力をもらっています」と話しています。

NECは、国籍や性別、障がいの有無などに関わらず、誰もが夢を抱き挑戦できる環境づくりに貢献し、NECグループの存在意義(Purpose)である、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。2017年から続けているボッチャ甲子園の協賛を通して、挑戦する選手たちをNECは応援していきます。

8月13日に東京で行われるボッチャ甲子園の決勝大会は、予選会を通過した上位校が東京都港区スポーツセンターに集い、熱い夏が今年も繰り広げられます。

練習するNECボッチャ部メンバー

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