NECのブロックチェーン

高セキュリティと性能を両立する
NECのブロックチェーン

ブロックチェーンを取り巻く社会環境

今日、サプライチェーンや製品のライフサイクルにおいて、ハードウェアのすり替え・ソフトウェアの改ざんといったセキュリティ上の脅威や、SDGs、サーキュラーエコノミーといった社会的要請の高まりの中、トレーサビリティ情報の管理と、そのトラスト性が重要課題となっています。例えば、農水産物の生産者や食品の流通経路のトレーサビリティの透明性を担保することで、産地偽装を防止し、商品価値を高めることができます。これ以外にも、ブロックチェーンをベースとして国際間金融取引、デジタルID・デジタルワレットサービスや、デジタル地域通貨を活用した経済圏構築による地域活性化、といった様々な取り組みが広がっています。

NECのブロックチェーン

NECはBitcoinが登場したブロックチェーンセキュリティに関する研究に着手しており、現在、ハードウェアのセキュリティ技術(インテル® SGX)を活用した、セキュアで高速な合意形成を実現するNECブロックチェーンを提供しています。
NECのブロックチェーンは、オープンソースであり広く利用されているHyperledgerFabircに、高速合意形成機能をプラグインとして組み込んだオープンなブロックチェーン基盤です。

NECのブロックチェーンソリューションには以下のような特長があり、さまざまなユースケースに対応します。

  • 大規模で多様なエコシステム、ユースケースに対応できる高速・セキュアな合意形成アルゴリズム
  • Hyperledger Fabric ブロックチェーン基盤とのアプリケーションの完全な互換性
  • ブロックチェーンの利用シーンに合わせたレディメイド型のアプリケーションアセット

高速合意形成アルゴリズム

NECプロックチェーンは、大規模環境におけるトランザクション性能と、攻撃耐性(ビザンチン障害耐性)を持つオリジナルの合意形成アルゴリズムに支えられています。
BitcoinやEthereumに代表されるブロックチェーンのトランザクション処理性能は一般に低く、ビジネスユースでの活用において課題があります。一方で、エンタープライズ向けのブロックチェーン技術は、性能を維持するために合意形成を信頼できるノードに限定するといった運用上の制約がしばしば存在しています。
NECが開発した合意形成アルゴリズムは、取引記録に参加する200ノード程度の大規模接続環境下で、毎秒10万件以上のトランザクション性能を達成し、性能でも参加ノード数でも従来を上回る拡張性を持っています。 同時に、悪意のあるノード参加者が仮に紛れ込んだとしても処理とデータ改ざんが不可能な、作為障害を含んだビザンチン障害に対する耐性のある合意形成が可能となっています。
高い性能や大規模環境への拡張性と安全性を実現することで、エンタープライズ領域における活用が可能となります。

プレスリリース

ブロックチェーンとは?
技術の仕組みや種類、ビジネス分野における活用事例などをわかりやすく解説/wisdom

仮想通貨の流行と共に大きな話題となったブロックチェーン。しかし、ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、さまざまな分野で活用されることが期待されている技術です。事実、ブロックチェーンを活用したソリューションは多数登場しており、市場規模が着実に拡大しています。この記事では、今後さらなる活用が期待されているブロックチェーンの特徴や仕組み、活用事例などを解説します。

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