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川端 正憲のコラム
花火大会をAIで「安心・安全」かつチョー楽しく!
NEC データドリブンDX事業部
川端 正憲
2018年8月9日

概要
皆さんは日常生活においてどの程度「AI」という言葉を聞くようになったでしょうか?
最近は私達の生活の至るところでAI技術が使われており、私達の生活を豊かにしてくれています。そんなAIですが、いざAIを活用しようとしたとき、敷居が高いと感じておられる方が多いように思います。そこでAIをどう活用していこうかということにフォーカスしたいと思います。
本文
今年の夏も、日本各地で花火大会が開催されています。花火は日本の夏を感じることができる風物詩だと思います。今回は、そんな花火大会でのAI活用を「妄想」してみようと思います。
まず妄想の前に、AI活用の基本的なステップを以下に示します。
これは、スマート交通システムの例になりますが、渋滞の状況を把握し(見える化)、その結果から未来の情報を予測し(分析)、信号機を自動制御する(対処)というステップで進めます。どのAI活用においても、基本的にはこのステップを踏みます。

また、AI活用の最終的な目的としては、以下の様な切り口があります。
- 新たな価値を提供したい→「価値創造」
- 現在困っていることを解決したい。→「課題解決」
今回は上記の「課題解決」を思考の視点として「妄想」したいと思います。
課題設定
花火大会において感じる課題を、登場人物別に想像してみたいと思います。
登場人物1:「主催者」
- 花火大会後のゴミが路上に散乱している
花火大会開催後のゴミは想像を絶する量があるそうで、主催者の方が主導し、地域住民の方総出で片付けに当たるそうです。このゴミをなんとかできないでしょうか。 - 人混みでの犯罪を防止したい
花火大会当日は路上から交通機関から全てが人で溢れかえります。このような状況下での犯罪発生も大きな課題です。
登場人物2:「観客」
- 人混みで花火が見られない
せっかく花火大会に恋人と出掛けたのに、人の渋滞で会場まで辿り着けなかった。
もしくは人混みで落ち着いて花火が見られなかったということはないでしょうか?
せっかくなら空いた場所で落ち着いて花火をみたいですよね。 - 人混みで帰れない
いざ来てみたはいいが、帰るときも一騒動です。バスに乗れない。電車に乗れない。歩いてなんて帰れない。一息つこうにもお店は同じように考えた人でいっぱい。こんな経験ありますよね?
登場人物3:「花火職人」
- 資金難で花火をつくれない
昨今の花火大会は、資金難にて開催が難しくなっているものもあるそうです。
毎年開催している花火大会がなくなったらなんだか物悲しいですね。
他にもあるかも知れませんがこの辺にしておきましょう。
解決施策
次に、それぞれの課題についてAIを活用した解決施策を検討していきます。
登場人物1:「主催者」
- 花火大会後のゴミが路上に散乱 → ゴミ箱配置の工夫によるクリーンアップ!
例年のゴミ分布状況をデータ化します。聞き取り調査でも良いです。
集めたデータをAIで分析し、適切なゴミ箱の設置位置をリコメンドします。
どういった条件でゴミが捨てられやすいかの分析をしてもよいでしょう。
後はアナウンスによってゴミをゴミ箱に捨てることを意識付けしていけばよいわけです。
イベント後でもゴミの無い綺麗な街を実現したいですね。 - 人混みでの犯罪を防止したい → 犯罪者を自動検知して安全な花火大会!
監視カメラと犯罪者リストから顔認証し、犯罪履歴がある者を見つける、または群衆監視により異常状態を発見し、近くの警察官に通知して対処を促すといったことが考えられそうです。安全に花火が見られるとよいですね。
登場人物2:「観客」
- 人混みで花火が見られない → 人混みリアルタイム分析による人混みコントロール!
SNSの情報をもとに空いている箇所をリアルタイムに分析し、人混み情報を配信します。
併せて、例年の空いた場所実績をもとに、混雑情報、その場所の残りキャパシティ情報を予測配信します。観客はこれを見ながら空いていそうな場所を各自で選んでいただきます。
これにより人混み状況の均一化が図れるでしょう。 - 帰宅客が帰れない → みんなで効率的に帰宅!
帰宅経路検索のデータを活用できると道が開けそうです。
花火会場最寄り駅からの検索状況を分析し、交通機関別、経路別、及び時間帯別に帰宅情報を配信します。これにより人が一挙に集中することを避けることができます。
併せて、近隣の娯楽施設の利用可能情報もリコメンドできるとよいでしょう。
登場人物3:「花火職人」
- 資金難で花火をつくれない → 花火受注サービスによるWin-Win関係の構築!
花火は打ち上げてみないと出来の良し悪しがわからないそうです。そこで「星」と呼ばれる火薬の玉の並べ方から、打ち上げ後の花火の出来栄えをAIで予測します。これにより打ち上げ前に花火の出来を把握することができるようになります。さらにこれに花火の受注サービスを合わせて、お客様情報や要望をもとにAI技術によりお客様専用の花火の設計図を自動生成するのです。
花火職人はその設計図をもとに花火を作成します。花火そのものを使った愛の告白や、企業CMに利用するなど需要はありそうです。
まとめ
今回は、花火大会でのAI活用を「妄想」してみましたが、いかがでしたでしょうか?
AI活用により、ちょっといいことがありそうですね。
近年、AIが注目を集めていますが、AIといっても課題解決や価値創造のツールの一つでしかありません。言い換えると、皆様が普段考えていることの延長線上の候補の一つとして、AIがあるとお考えいただいてもよいです。
そう考えるとAIというものが少し身近に感じることができるのではないでしょうか。
近い将来、皆さんと一緒に様々なアイデアの化学反応をもって花火大会、ひいては社会をイノベーションできる日を心待ちにしております。
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