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車いすテニス豆知識~車いすテニスを楽しむために~
車いすテニスのはじまり
1976年、アメリカのアクロバットスキーの選手だったブラッド・パークスがスキー事故によって下半身不随となり、車いすに乗ってテニスボールを打ったのが、このスポーツの始まりです。
世界で最も普及している車いすスポーツの一つで、テニスコートやラケット、ボールなどの用具はテニスと変わりません。基本的に国際テニス連盟が定める健常者のテニスと同じルールで行われますが、唯一の違いは、車いすテニスは2バウンドまで返球が認められていることです。1992年パラリンピック大会(バルセロナ)からは大会正式競技となり、2007年以降はテニスの4大大会(全豪オープン、全仏オープン、全英(ウィンブルドン)オープン、全米オープン)でも車いすテニスが開催されています。
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車いすテニスの大会
車いすテニスの大会はグローバルに開催されており、「国際テニス連盟(ITF)車いすテニスツアー」(世界ツアー)は、1992年に11の国内外のトーナメントで始まりました。規模や人気が広がり、今や世界各国で160以上の大会が開催されています。ITFの認可したトーナメントやパラリンピックに出場するには、恒久的な運動機能障がい(下肢のいずれか、又は両方にあり、部分的な機能障がい、あるいは全疾の機能がい)があると診断される必要があります。大会にはグレードがあり、グレード順に、GS (Grand Slam)、SS (Super Series)、ITF1、ITF2、ITF3、Futuresシリーズがあります。これらのツアーの集大成として当該年度の世界チャンピオンを決定する世界選手権大会が「NEC車いすテニスシングルスマスターズ」です。
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車いすテニスのクラス「クアード」とは?
車いすテニスは男子、女子の他に下肢に加え手指に障害を持つ選手が参加する「クアード」というクラスがあります。
クアードは四肢麻痺という意味で、このクラスには男女の区別がなく、ラケットと手をテーピングで固定することや、電動車いすの使用が認められています。
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車いすテニス強豪国 日本
国際テニス連盟が公開している世界ランキングTOP10に男女クアード併せて6名がランクイン(2023年2月現在)するなど、日本は車いすテニスの強豪国として知られています。
その中でも、NECがサポートしている国枝慎吾さんは車いすテニスの第一人者として知られ、パラリンピックでは金メダルをシングルスで3個、ダブルスで1個獲得しました。その他にも、生涯ゴールデンスラムの達成、男子世界歴代最多となる計50回(シングルス28回、ダブルス22回)優勝など、世界的な知名度を誇っています。また、次世代を担う選手も台頭。小田凱人(おだ・ときと)選手が2022年「NEC車いすテニスシングルスマスターズ」シングルス男子で大会史上最年少(16歳)で優勝を果たしています。
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世界ランキング算出方法
男子は最近1年間で最も成績の良かった9試合、女子は8試合、クアードは7試合でランキングを算出されます(直近1年間以前の大会の成績は、切り捨て。)世界ランキングは毎週火曜日、ITFが更新しています。世界ランキングはこちらから