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Microsoft SQL Server 2014 の継続使用に伴う課題
Microsoft SQL Server 2014 はマイクロソフト社の延長サポートが2024年7月9日をもって終了いたします。この機会にバージョンアップを伴う移行を検討ください。
マイクロソフト社 延長サポート終了時期のご案内

NEC では、Microsoft SQL Serverのバージョンアップ作業を支援する各種サポートサービスを提供しています。
なお、Windows Server 2012 / 2012 R2 は、2023年10月に延長サポートが終了します。Windows Server 2012 / 2012 R2 の延長サポートに関する NEC のサイトはこちらをご覧ください。
以下に、旧製品を使用し続けることにより想定される課題と改善策を記載します。
セキュリティリスク
課題
マイクロソフト社の延長サポート終了後も Microsoft SQL Server 2014 を継続して使用し続ける場合、以下のようにセキュリティリスクが高まります。
- 障害発生時にマイクロソフト社サポートを受けられない。
- マイクロソフト社よりセキュリティパッチが提供されない。
- ※セキュリティパッチ以外の修正モジュールは、メインストリームサポート終了時点で、既に提供が終了しております。
提供されるサポート | メインストリーム サポートフェーズ |
延長サポート フェーズ |
サポート終了 |
---|---|---|---|
セキュリティ更新プログラム | 〇 | 〇 | × |
セキュリティ関連以外の修正プログラム | 〇 | × | × |
有償サポート (インシデントベース、時間ベース、その他) | 〇 | 〇 | × |
仕様変更、新機能のリクエスト | 〇 | × | × |
改善策
最新 Microsoft SQL Server への移行を行います。
最新バージョンである Microsoft SQL Server 2022 は現在マイクロソフト社メインストリームサポート期間であり、メインストリームサポート終了日は 2028年1月11日となっております。(延長サポート終了日は 2033年1月11日です。)
- ※サポート終了日はマイクロソフト社の都合により変更となる可能性があります。最新情報については以下のマイクロソフト社公開情報をご参照ください。
セキュリティ強化の恩恵を受けられない
課題

Microsoft SQL Server では、様々な観点でデータを保護するための機能が強化されています。
例えば、クライアント側で暗号化/複合化を実行することで、SQL 管理者やマシン管理者などの高いアクセス権限を持つユーザーからの不要なアクセスを制御することが可能ため、マシン全体がマルウェアに感染した場合でも、データの保護に役立ちます。
また、ユーザ単位でアクセスできるデータを最小限に制御したり、使用中のデータを保護することも可能です。
しかし、このような機能を利用できない古いバージョンの SQL Server では、新たなセキュリティの脆弱性をついた攻撃に対するセキュリティ強化に対応できません。
以下は、SQ Server 2016 以降で強化されたセキュリティ機能の一例です。
改善策

昨今の高度化するサイバー攻撃等の脅威からデータを保護するには、強化されたセキュリティ機能を兼ね備えた Microsoft SQL Server へのバージョンアップをご検討ください。
非効率なリソース利用
課題
データ利用の複雑化やデータ増加などによるパフォーマンスの低下によって、期待する速度でのレスポンスが得られないことがあります。
Microsoft SQL Server 2016 以降では、新機能の追加やクエリの最適化、実行計画の生成を行うオプティマイザの機能が向上しています。
改善策
最新の Microsoft SQL Server およびハードウェアへ移行することで、データ量やアクセス数などの増加に対応が可能となり、より多くのリソースや新しいテクノロジを利用することによってパフォーマンスの向上が期待できます。
HW保守費
課題
旧型のサーバ複数台を継続使用することによる HW 保守費の負担が大きくなります。
改善策
仮想環境の利用など、最新サーバへの統合を行い HW 台数を削減することで、HW 保守費を大幅に削減可能です。