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先端AI

2022年6月30日

自動化で、働く人が無理をしない社会をつくる

NECの制御AI研究では「働く人が無理をしない社会」の実現をめざしています。機械化や自動化を通じて危険な仕事や煩雑な業務を軽減し、私たち人間が安心して快適に働ける環境をつくることが目標です。ただし、これは全ての業務を人から機械に置き換えるということではありません。あくまでも機械が良き協力者となって人間の作業や判断をサポートし、より効率的で豊かな生活を送ることができる。そのような社会を思い描いて研究をつづけています。
このようなビジョンのもとで、NECが本領域で注力しているのはロボットへの指示を簡略化できる技術です。従来、エンジニアが長時間かけて設定してきた細かい指示やプログラミングをなくし、「ロボットを持ってきたらすぐ使える」ような世界を実現する技術の研究を進めています。

逐一指示しなくても自分で考えて動く制御技術

ロボティクスの技術は進化を遂げ、いまや細かな指示さえ設定すればロボットは精緻に動くようになっています。だからこそ、いまNECが注目しているのはロボットそのものではなく、指示の手間を削減できる技術です。大量データによる学習を繰り返すことで自動操作を実現しようとするアプローチもありますが、これでは現場で仕様変更が発生した際に、素早く柔軟に対応することができません。NECでは、データドリブンアプローチに数理モデリングと最適化の考え方を取り入れた実用的な制御技術を開発しつづけています。

主な研究技術

リスクセンシティブ確率制御

ロボット制御において安全性と効率を高レベルで両立させることのできる技術です。安全のため慎重になりすぎると、停止して効率が損なわれてしまうという従来の自動制御技術における欠点を改善。リアルタイムに状況を見ながらリスクを計算し、危険回避指示を逐一出さなくても安全かつ効率的に動くことが可能です。倉庫のAGVや建機の自動運転などでの実用化に向けて、現在準備を進めています。

搬送ロボットの安全性と効率を両立 リスクセンシティブ確率制御技術

目標指向型タスクプランニング

「Aという商品をBという棚に置く」というような目標さえセットすれば、途中の障害物を避ける、届かなければ持ち替えるなどの動作ステップを自動で計画して動くことができるようになる制御技術です。仕様変更にも柔軟に対応可能。これまでロボットの専門家が長時間かけて行っていたティーチング作業を自動化できるため、誰でも簡単にロボットを扱うことが可能です。現在、ロボットアームのピック&プレイスにおける実証実験を進めています。

作業目標を指示するだけでロボットを自動制御可能目標指向タスクプランニング技術

求める人材像
二つ以上の強みをあわせ持つ研究者へ


NEC
分析AI領域 / 制御AI領域
データサイエンス研究所 所長
酒井 淳嗣

分析AIと制御AI領域で求められるスキルは、大きく分けて3つあると考えています。一つ目は、独創的なアプローチで効果的なアルゴリズムを構想できること。二つ目は、その発想を誰でもすぐに使える実用的なかたちに実装できること。三つ目は、その技術をお客様の課題や要望と結び付けて価値に変えていく発想ができることです。
もちろん、三つすべてを兼ね備えている人なんて、ほとんどいないと思います。だから、一つでも良い。欲を言えば、二つあるともっと良い(笑) おそらく、二つであればこれらのスキルをあわせ持つ人はいると思います。そんな人と一緒に仕事をしていけたらと思っています。

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