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LTOテープによるデータ交換検証結果について
背景
従来より、各システムベンダーのメインフレーム装置間で、18トラック/36トラック・カートリッジ磁気テープによるデータ交換が行われてきました。しかし各社共、既にこれらのカートリッジ磁気テープ装置の販売を中止しており、これに代わるデータ交換用媒体が必要とされています。
新たな互換用テープ
データ交換を目的とした36トラックカートリッジ磁気テープの後継媒体としてLTOテープを推奨することが、2007年のJEITA(注)テープストレージ専門委員会にて確認されました。 これに基づき、ACOS-4システムではN3636仮想テープ装置に搭載したLTOテープを介して他社システムとのデータ交換を可能にしています。
ACOSと他社システム間のLTOテープによるデータ交換は、従来のカートリッジ磁気テープによるデータ交換と同様の形態で行えます。(図1参照)
(注) JEITA : 社団法人 電子情報技術産業協会
ご参考URL:
LTOカートリッジテープによるデータ交換

互換性を確認した各社のシステム
NECと他メインフレームベンダー間でLTOテープによるデータ交換の検証を行いました。参加ベンダーのOS環境と検証条件は以下の通りです。なお、他社の検証条件については、表中に示す各社情報公開ホームページを参照下さい。
システム環境
参加ベンダー | OS名 | システムレベル | 対象LTO装置 |
---|---|---|---|
NEC | ACOS-4 | MX、VX | N3636 (LTOテープドライブ 機構搭載) |
日本IBM | z/OS | 日本IBMの情報公開ページ | |
日立製作所 | VOS3 | 日立製作所の情報公開ページ | |
富士通 | MSP XSP |
富士通の情報公開ページ |
検証条件
項目 | 条件 |
---|---|
カートリッジテープ | LTO Ultrium3 (注1) |
ラベル形式 および レコード形式 (注2) |
標準ラベル ; 固定長、可変長 ラベル無し ; 固定長、可変長 JISラベル ; 固定長 |
ボリューム構成 | シングルボリューム |
- 注1)検証は、LTO Ultrium3 テープで実施しましたが、LTO Ultrium4以降の世代のLTOテープを使用しても互換性に変わりはなく、データ交換が可能です。
ただし、以下の点についてはデータ交換を行う当事者間で事前に整合しておくことが必要です。
・LTO Ultrium4以降にLTO規格で新たに採用された暗号化、パーティションなどの新規機能の使用可否(暗号化、パーティションなどの機能は使用しないことを前提)
・どの世代のLTOテープでデータ交換を行うか - 注2)各社がサポートしているラベル形式の範囲に則って検証しました。