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N3636-11A~16A/-11B~16B
仮想テープ装置
特長・機能概要
既存資産で利用可能
オートチェンジャ型カートリッジ磁気テープサブシステムをエミュレートする装置です。既存のカートリッジ磁気テープ用ソフトウェアで運用可能です。
高速データアクセス
ディスクアレイ上に仮想化されたテープイメージのデータを保存するため、機械的な媒体のマウント/デマウント動作がなく、磁気テープのロード/アンロード時間やファイルサーチ時間を大幅に短縮でき、高速なデータアクセスが可能です。
高い信頼性、稼働率
記憶ディレクタを2台搭載することで、主要なハードウェアが二重化され、稼働率の向上が可能です。データを保存するディスクアレイはRAID-1/TripleMirror構成を採用し、高い信頼性を確保しました。
独立筐体型とACOS筐体搭載型の2種類を提供
独立筐体型は各構成機器を一筐体に搭載しており、設置スペースが低減され、フロアを有効に活用することができます。
ACOS筐体搭載型はi-PX9800モデルS200のCPU筐体に搭載することにより、磁気テープサブシステムを含むオールインワンモデルを実現可能です。また、オプションを選択することにより、19型サーバラックへ搭載することもできます。
LTOテープでの仮想テープの入出力が可能
LTOテープドライブ機構を搭載することにより、仮想テープをLTOテープに書き出して外部保管することができます。(注1)
さらに、LTO暗号化管理機構により、LTOテープに記録されたデータの暗号化/復号化が可能です。テープにはLTO-5/-6テープカートリッジを採用し、大容量化を実現。従来装置で書き込まれたLTO-4テープカートリッジの読み込みも可能です。
iStorage HSへの仮想テープの入出力が可能
ネットワーク入出力機構の搭載により、仮想テープをiStorage HSにファイルとして入出力することができます。LTOテープドライブ機構搭載時にはLTOテープへの同時出力も可能です。(注2)
iStorage HSの機能と組み合わせることで、テープの遠隔地保管と同様な災害対策を実現できます。
従来装置より高圧縮な新データ圧縮形式が選択可能
データ圧縮機構の搭載により、N3631-1xA/-1xBでは従来比でさらなる高圧縮が期待できる新たなデータ圧縮形式が選択できます。(注3)
互換性を考慮した従来と同じデータ圧縮形式も継続サポートし、従来装置とのデータ交換にご利用いただけます。
機能概要
N3636仮想テープ装置は、ACOS-4系システムに接続され、オートチェンジャ型カートリッジ磁気テープサブシステムをエミュレートする装置です。
仮想化した36トラック仕様の磁気テープドライブを最大16台(下位モデルは8台)まで搭載することが可能です。仮想テープコントローラは1台構成と2台構成を選択可能です。記憶ディレクタを2台搭載することで、仮想テープコントローラも二重化することができ、高いアベイラビリティを実現できます。仮想化した36トラック仕様の仮想テープは、最大約8100巻まで定義することができます。(注4)
仮想テープは36トラック型磁気テープのイメージでディスクアレイ上に格納されます。記憶容量0.2TB~4.2TBの6モデルが用意されています。記憶容量や仮想ドライブ等のフィールドアップグレードも容易に行うことができます。
- (注1)LTOテープの出力形式は、他社とのデータ交換用フォーマットと複数の仮想テープを出力可能な独自フォーマットがあります。
独自フォーマットは他システムでは読み出しできません。 - (注2)ファイルの入出力形式は、独自フォーマットとJEITA IT-1003規格に準拠した2種類のフォーマットをサポート。
- (注3)従来のデータ圧縮形式とは互換性がありません。
- (注4)格納可能な仮想テープ数は、各モデルの記憶容量と仮想テープの容量で制限することもできます。
機能イメージ

装置仕様
規格・性能
項目 | 仕様(N3636-11A~16A/11B~16B) | |
---|---|---|
記憶容量[TB] | 0.2~4.2(0.6~12.6)(注1) | |
仮想テープ数[巻] | 最大約8,100(注2) | |
仮想テープ容量 | 0.8×N [GB](Nは1~255の整数)(注3) | |
仮想ドライブタイプ | 36トラックドライブ | |
接続可能チャネル | 高速光ループチャネル C/D | |
チャネルデータ転送速度 | 800[MB/s](注4,5) | |
マウント/デマウント時間 | 3秒以内 | |
ロード/アンロード時間 | 3秒以内 | |
記憶ディレクタ数 | 1~2 | |
入出力ポート数 | 標準2、最大4(記憶ディレクタ当たり) | |
チャネルケーブル長[m] | 最大150(注5) | |
仮想ドライブ数 | 最大 | 16(注6) |
標準 | 1 | |
ネットワーク ポート |
数 | 1~2 |
規格 | 10/100/1000 BASE-T |
- (注1)非圧縮時。カッコ内はデータ圧縮機構を搭載し、圧縮率3:1とした場合の値。
圧縮率はデータ内容によって異なる。1TB=1,000,000,000,000バイトとして計算した値。 - (注2)定義可能な最大仮想テープ数。
装置の記憶容量および書き込まれるデータ量により異なる。 - (注3)ソフトウェアにテープの終端(EOT)を報告する容量。
あらかじめ仮想テープに割り当てられる記憶容量ではない。
仮想テープ毎に設定可能。データ圧縮機構搭載時は圧縮後のデータ容量。
1GB=1,000,000,000バイトとして計算した値。 - (注4)瞬時最大値であり、システム構成、システム動作条件等に依存する。
- (注5)高速光ループチャネルD接続時。
- (注6)N3636-11A~13A、11B~13Bは最大8台。
構造規格
項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|
装置タイプ | 独立筐体型 (N3636-11A~16A) |
ACOS筐体搭載型 (N3636-11B~16B) | |
寸法[mm] | 幅 | 600 | ACOS筐体の9U のスペースを占有 (1Uは44.45mm) |
奥行き | 1,265 | ||
高さ | 1,020 | ||
質量[kg] | 280(注7) | 100(注7) | |
電圧[V] | AC200-240単相 | ||
周波数[Hz] | 50/60 | ||
消費電力[kVA] | 1.15以下(注7) | ||
発熱量[kJ/h] | 3,890以下(注7) | ||
温度条件[℃] | 15 ~ 32 | ||
湿度条件[%] | 20 ~ 80 |
- (注7)最大構成時の値。(LTOテープドライブ機構を含む)
LTOテープドライブの性能規格
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
タイプ | テープドライブ機構 | |
使用カートリッジ | LTO-6 LTO-5 LTO-4(入力のみ) | |
カートリッジ容量[GB] | LTO Ultrium6:2500 (6000 (注8)) LTO Ultrium5:1500 (3000 (注8)) LTO Ultrium4:800 (1600 (注8)) |
- (注8)データ圧縮率を2:1とした場合の値。(LTO-6は2.5:1)
圧縮率はデータ内容によって異なる。