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NEC、米国国立機関による顔認証精度評価で第1位を獲得

~顔認証と分散型アイデンティティを組み合わせ、自らの意思で個人情報を管理する社会の実現に貢献~

2025年4月9日
日本電気株式会社

NECは、世界的権威のある米国国立標準技術研究所(以下 NIST、注1)が実施した直近の顔認証技術のベンチマークテスト(Face Recognition Technology Evaluation (FRTE) 1:N Identification、注2)で世界第1位を獲得しました(注3)。
本ベンチマークテストにおいては、1,200万人分の静止画を用いた「1:N認証」(注4)で認証エラー率0.07%と、参加した世界の企業・団体で第1位の性能評価を獲得しました。また、撮影後10年並びに12年以上経過した画像を用いて評価を行う2つの経年変化のテストでも第1位となるなど、NISTのWebサイトに掲載されたFRTE 1:N Identificationの主要8項目すべてで2位以内に入る高い評価を獲得しました。(注5)。

1位を獲得したテスト項目

NIST主催、顔認証技術ベンチマークテスト概要

NISTが主催する顔認証技術のベンチマークテストは、各組織が開発・提出したプログラムをNISTが同一条件のもとブラインド評価する方式であり、厳格かつ公正性が高いものとなっています。顔認証技術の導入を検討するユーザーにとっても世界中の各組織のアルゴリズム性能を一元的に比較することができる数少ないテストと言われています。
NECは2009年の初参加以来、NISTが主催する顔認証技術のベンチマークテストの中でもより高い精度が求められる「1:N認証」のテストで、世界第1位の評価を複数回獲得しています(注6)。とりわけ、パスポートやマイナンバーカードの有効期限に相当する10年以上経過した画像を用いて評価を行う経年変化のテストにおいては、他組織の追随を許さない圧倒的な精度で第1位を獲得しています。

NECの顔認証の実績

NECはこれまで、コアとなるアルゴリズムの継続的な性能向上を通して、世界約80の空港をはじめとする交通機関、オフィスビル、工場、ホテル、テーマパーク、病院、マンション、店舗、金融機関、自治体など、顔認証技術の適応範囲を拡大し、世界50以上の国と地域で顔認証事業を展開してきました。利用シーンは入退管理に留まらず、おもてなし、見守り、店舗決済、ATMでの諸手続きなど、顧客体験やセキュリティ向上に向けて幅広い用途での活用が広がっています。

今後の展開

今後は、従来から取り組んでいる物理的な本人確認手段の置き換えやフィジカルセキュリティの領域だけでなく、発展を続けるデジタル社会での新たなユースケースにも適応するソリューションの開発・提供を加速していきます。

2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博では、会場内店舗での決済手段と、通期パス・夏パス購入者を対象とした入場管理に顔認証システムを提供(注7)するほか、メディアアーティストの落合陽一氏がプロデュースするシグネチャーパビリオン「null2」に分散型アイデンティティと顔認証技術を組み合わせたDID/VCソリューション「NEC Digital Identity VCs Connect」を提供します(注8)。
DID/VCソリューションは、個人が自身の情報を自らの意思で管理する「自己主権型アイデンティティ」の体験を可能にし、デジタル上のデータ管理におけるサービス事業者やクラウドベンダーへの依存を減らします。これにより個人がデジタルサービスをこれまで以上に安心して活用することが可能です。NECは本ソリューションの提供を通じて分散型社会の発展を促進するとともに、生体認証事業、DID/VC事業のさらなる強化・発展を進めていきます。

生体認証技術を活用したDID/VCソリューション・主なユースケース

NECは、引き続き「NECグループ AIと人権に関するポリシー」(注9)に基づき、プライバシーへの配慮や人権尊重を最優先にAI・生体情報などデータ利活用に取り組んでいきます。

NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなど、End to Endのサービスを提供しています。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar(ブルーステラ)」(注10)として体系整理しました。業種横断の先進的な知見と研ぎ澄まされた最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導きます。

以上

  • (注1)
    NIST: National Institute of Standards and Technology(米国国立標準技術研究所)の略。技術革新や産業競争力を強化するために設立。
  • (注2)
    各国のトップベンダーが参画する世界的なベンチマークテスト。千万人超の大規模データにおける認証の精度の評価が行われた。
    new windowhttps://www.nist.gov/programs-projects/face-technology-evaluations-frtefate
  • (注3)
    NISTにおける評価結果は米国政府による特定のシステム、製品、サービス、企業を推奨するものではありません。“Results shown from NIST do not constitute an endorsement of any particular system, product, service, or company by NIST”
  • (注4)
    認証端末上の顔情報と登録データベース上の複数人の顔情報を照合しユーザーを本人認証する方式。
  • (注5)
    2025年3月18日時点。(出典)Face Recognition Technology Evaluation (FRTE)(NISTIR 8271 DRAFT SUPPLEMENT、2025/3/18)
  • (注6)
    NECの生体認証における第三者評価
    https://jpn.nec.com/biometrics/evaluation/index.html
  • (注7)
    プレスリリース「NEC、大阪・関西万博の店舗決済と入場管理に顔認証システムを導入」
    https://jpn.nec.com/press/202405/20240523_02.html
  • (注8)
    プレスリリース「NEC、2025年大阪・関西万博のテーマ事業「シグネチャーパビリオン」に技術支援」
    https://jpn.nec.com/press/202412/20241225_01.html
  • (注9)
    プレスリリース「「NECグループ AIと人権に関するポリシー」を策定」
    https://jpn.nec.com/press/201904/20190402_01.html
  • (注10)

    「BluStellar(ブルーステラ)」は実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用で研ぎ澄まされたNECの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導き、お客様を未来へ導く価値創造モデルです。
    https://jpn.nec.com/dx/index.html

NECの顔認証について

生体認証導入実績について

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC バイオメトリクス・ビジョンAI統括部
E-Mail:dpf-pr@dpf.jp.nec.com

Orchestrating a brighter world

NECは、安全・安心・公平・効率という
社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる
持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/profile/purpose/

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