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NEC Vector Annealing サービス

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2024/11/29  NEC Vector Annealing サービス 4.0をリリースしました

多様化するビジネスの課題を組合せ最適化問題として解決に導く

NEC Vector Annealing サービス

 配送距離、時間、コストを最小にする配送計画の立案、役職やスキル、労働条件を満たす勤務シフトの計画立案など、実社会のさまざまな場面に組合せ最適化問題は存在します。組合せ最適化問題は、その組合せ数の多さから従来のコンピューティング技術では実用的な時間や経済性で解くことが困難でした。量子コンピューティングは組合せ最適化問題の解決手段として、その活用に期待が高まっています。
 NECは、実業務への適用ニーズの増加を受け、大規模かつ高速な疑似量子アニーリングプラットフォーム「NEC Vector Annealing サービス」を更に強化しました。求解性能向上と自社環境で運用されるお客様の利便性向上を実現いたします。


Vector Annealing 4.0 機能強化概要NEW

NECの独自アニーリングアルゴリズムにより、複雑な実業務の課題により柔軟に対応できるようになり、さらにインフラ環境を強化することで利便性を向上いたしました。

◆様々な問題に柔軟に対応可能:指定可能な制約条件の拡充
V3.0にて強化した高次項対応や制約優先モードに加え、ある条件を満たせば制約条件が有効になる、という複雑な制約にも対応しました。

◆インフラ環境実用性強化/利便性向上:CPUコアのリソース管理機能
V3.0にて強化したオートチューニング機能や仮想化/クラウド環境対応に加え、ジョブのCPUコア毎のライセンス制御によって、複数ジョブの同時実行が可能になりました。

※特許出願中(2024/11/29時点)


課題

絶えず変化し多様化するビジネス現場においてはデータに基づく最適な計画立案が不可欠です。

 少量多品種生産における段取り替えや製造設備の急な故障による計画変更は効率的な生産の妨げとなります。これらの業務は複雑かつノウハウを要するため、熟練者が必要です。 熟練者であっても計画の変更には相応の時間が必要となります。属人化することも将来的には大きな課題となります。

荷積み業務では、どの順番で貨物を配送すべきか、いつ、どのような経路で配るか、配送手段、人員をどう充てるか、といった条件を考慮して計画することが求められます。
複合的な条件であるほか、重みづけは熟練者の経験に基づくため、難易度が高く、将来に渡って事業のリスクとなってしまいます。

消費者ニーズの多様化で多品種少量生産に伴うSKUの増加と、ポストコロナ時代のEC利用拡大で多頻度小口配送が加速しています。貨物の輸配送にかかる物流コスト(人件費、傭車費、燃料費、CO2 etc.)の効率化は取り扱う規模が大きくなるほど顕著な課題となります。ドライバーの減少・高齢化、長時間労働も喫緊の課題です。

「NEC Vector Annealing サービス」で課題を効率的に解決することが可能です。


ユースケース ~解決事例~

■解決その1:生産計画最適化

生産計画の最適化を自動化して、生産計画の立案時間を短縮。また、熟練作業者に集中していた生産計画立案の業務をスキルフリー化して属人化を解消。

■解決その2:積み付けの最適化

配送順やトラックの積載場所の制約を考慮した積み付けを最適化。
条件の異なるトラックに宛先の異なる荷物を混載して配送コストを最適化。

■解決その3:配送経路の最適化

配送時刻やエリア、手段など膨大な組み合わせから最適な配送計画を自動で立案。
複合的な制約条件下における配送経路の最適化を実施。


ご提供価値

■豊田自動織機様向けに量子コンピューティング技術を活用した出荷時の荷積みと配車を最適化するシステムを構築し、計画立案時間を6分の1以下に短縮し積載効率も向上しています。

■NECグループ会社 NECプラットフォームズにおける生産順序計画最適化へ適用し、複雑な生産計画立案の自動化に成功。設備稼働率15%向上、計画立案工数90%削減を実現しています。

■NECグループ会社 NECフィールディングにおける配送計画最適化へ適用し、ベテラン社員が2時間かけていた業務を12分に短縮しています。

■フリップオプションという見込みのない探索を省いて計算する技術を取り入れたNEC独自アルゴリズムにより探索を効率化します。

■パブリッククラウド環境が利用可能となり、自社環境での運用性を向上します。
また、仮想化基盤の利用により、可用性の向上が可能です。

量子コンピュータの基礎・応用を学べる教育サービスも提供(オプション)
■基礎編
アニーリング処理で解決される最適化問題とは?また、実際にどのような社会問題に適用可能かを事例を踏まえて分かりやすく解説します。
■実践編
実際のアニーリング処理に必要な、モデル化、定式化およびコード作成によるアニーリング処理といった一連の作業に必要なスキルを実際のアニーリングマシンに触れながら実践形式で習得いただけます。

ご提供方法

2種のクラウド型サービスとオンプレミス型ライセンスの提供

クラウド型の「NEC Vector Annealing サービス」は、NEC Vector Annealing 3.0相当の機能を提供します。1契約あたりCPU16コアでご提供します。
また、情報の持ち出しが難しいなど自社内で利用したいお客様向けに、オンプレミス型のソフトウェアライセンスもNEC Vector Annealing 4.0として継続して提供いたします。



サービスメニュー・価格

*VAベース:1つ以上の CPU 、メモリ、ネットワークなどの入出力装置を備えた、計算機として動作する1つの単位(例えばサーバ)を指します。アニーリングの実行に16論理コアまで使用できます。
*オプション:アニーリングを実行する論理コア数を、8個追加できるオプションになります。
*PP:Program Productの略で、ソフトウェア製品になります。
*PPSP:Program Product Support Packの略で、ソフトウェア製品の保守サポートパックになります。



本サービスに関連する情報はこちら

■量子コンピュータへの取り組み
NECの量子コンピュータ全般への取り組みの情報はこちらのサイトをご覧ください。

量子コンピュータへの取り組み

 

■事例:NECプラットフォームズ
導入事例:量子コンピューティング技術による生産計画最適化の情報はこちらのサイトをご覧ください。

事例:NECプラットフォームズ

■事例:NECフィールディング
導入事例:保守部品の配送効率向上に向けて量子コンピューティング技術を活用した実証実験の情報はこちらのサイトをご覧ください。

 

事例:NECフィールディング


新着情報

2024年11月
アップデート
NEC Vector Annealing サービス 4.0 の情報を掲載しました。
2024年4月
アップデート
NEC Vector Annealing サービス 3.0 の情報を掲載しました。
2022年8月
アップデート
NEC Vector Annealing サービス 2.0 の情報を掲載しました。
2021年9月1日
アップデート
WEBサイトを公開しました。

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