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レジの種類は何がある?業態別店舗に必要な機能を詳しく解説

飲食店や小売店であれば必ずと言って良いほど設置されているレジですが、世界で最初のレジは、今から100年以上も前に誕生しました。

現在の日本には、会計機能のみのシンプルな物からバーコードを読み取るだけで商品情報がわかる物、自動で釣銭を出してくれる物など、さまざまなレジが存在します。

「お店にレジを導入したいが、どのレジがいいのかわからない」とお困りの事業者様は多いのではないでしょうか?実は、導入したレジの性能は会計業務の効率化だけでなく、売上向上や顧客満足、コスト削減にも関わるのです。

本記事では、レジの種類や業態別に必要な機能を詳しく解説していきます。

最後まで読んで「飲食店で導入するならどのようなレジがいい?」「導入費用の負担を減らす方法はある?」といった疑問を解消しましょう。

レジの種類

レジは、搭載されている機能により3種類に分けられます。

種類 特徴
キャッシュレジスター 従来型レジ。会計処理や取引履歴の記録が可能
POSレジ POSシステムが搭載されたレジ。パソコン型やターミナル型、タブレット型などがある
セルフレジ 商品の読み込みや精算をお客様自身で行っていただくレジ

レジは種類ごとに特徴があり、お店の業態や規模に合ったレジを選べば、業務の効率化に繋がります。

キャッシュレジスター

キャッシュレスレジスターは、「電卓と金銭保管庫が一体型になった機器」です。会計機能と簡易な取引履歴を記録する機能が搭載されており、金銭登録機ともいいます。

キャッシュレジスターのメリットは、比較的コストが安いことです。

レジスターの本体は数万円で購入できる物も多く、構造がシンプルでメンテナンスなどのコストも安く済ませられます。

一方、キャッシュレジスターでは簡単な取引履歴は記録できますが、詳細な売上分析やリアルタイムで店舗同士の売上情報の共有はできません。

キャッシュレジスターのメリット キャッシュレジスターのデメリット
導入やメンテナンスのコストが比較的安い 詳細な売上分析やリアルタイムで店舗同士の売上情報の共有はできない

POSレジ

POSシステムを搭載したPOSレジは、商品のバーコードから情報をスキャナーで読み取るだけでスピーディーに会計できます。POSシステムには会計業務の他に「いつ」「誰が」「何を」購入したかといった情報を収集してマーケティング分析ができるほか、在庫管理や顧客管理なども可能です。

ただし、POSレジは導入する初期費用や運用コストのほかに、システムアップデートや定期メンテナンスの費用がかかる場合があります。

POSレジのメリット POSレジのデメリット
  • 会計がスピーディーに進む
  • マーケティング分析・在庫管理・顧客管理などが可能
システムアップデートや定期メンテナンス費用がかかる恐れがある

パソコン型POSレジ

パソコン型POSレジは、普段お使いのパソコンやノートパソコンにPOSシステムを搭載し、レジ代わりにします。POSシステムの搭載方法は専用アプリをインストールするだけなので、比較的簡単かつ安価で導入できるのが大きな特徴です。

また、パソコン型アプリは、パソコンで操作しやすい仕様となっているため、普段パソコンを利用していれる人ならば、操作を覚えるのが難しいということはないでしょう。

パソコンはPOSレジとして使用するだけでなく、勤怠管理やシフト作成、飲食物の発注、本部とのメールのやりとりなど、店舗経営に必要な事務作業に使うこともできます。

ターミナル型POSレジ

ターミナル型POSレジは、従来型のキャッシュレジスターにPOSシステムを搭載した形のPOSレジです。スーパーやコンビニなどでよく見られるタイプで、必要な機能や周辺機器の機能がレジ1台にまとまっているのが特徴です。

機能がまとまっていて便利である一方、操作するボタンが多いため使い方を習得するまでに時間が必要です。

また、ターミナル型POSレジは機器が大型なので、導入する際の初期費用は高額になる傾向があります。

タブレット型POSレジ

タブレット型POSレジは、タブレット機器にアプリをインストールして使用するPOSレジです。

インストールするアプリは購入ではなく、月額使用料を払って利用するため「サブスクリプション(SaaS)型POSレジ」とも呼ばれています。また、iPadに連携させるケースが多いため「iPadレジ」といわれることも多いです。

タブレット型POSレジは、タブレット端末さえあれば会計可能なので、低コストで導入できます。さらに、コンパクトで持ち運びが簡単なため、小スペースの店舗でも使用しやすいでしょう。

セルフレジ

セルフレジは、お客様自身で会計を行っていただくので、人員削減の効果が大きいレジです。自動精算機が付いているため、現金の支払いがあった場合でも、金額の受け取り間違いや釣銭間違いといったミスを防げます。

ただし、セルフレジに不慣れなお客様のサポートをするため、スタッフを配置し操作を習得しておかなければいけません。

また、スタッフとお客様のコミュニケーションが減ってしまうため、冷たい印象を与えないよう配慮も必要でしょう。

セルフレジのメリット セルフレジのデメリット
  • 人員削減の効果が大きい
  • 精算時の金銭ミスを防げる
  • お客様をサポートするスタッフ配置、操作を習得する必要がある
  • お客様に冷たい印象を与えないよう配慮が必要

フルセルフレジ

フルセルフレジは、従来スタッフが対応していた商品の読み取りから精算まで、すべてお客様に行っていただくスタイルのセルフレジです。

フルセルフレジを導入すれば、レジ業務の負担を軽減できるだけでなく、人材不足の解消を期待できます。

ただし、お客様が操作に不慣れだったり操作を誤ったりする場合や、年齢確認などのお客様自身ではできない操作が発生した場合に、サポートするスタッフを配置する必要があります。

セミセルフレジ

セミセルフレジは、商品の読み取りまではスタッフが行い、支払いはお客様にセルフで行っていただくレジです。

フルセルフレジの場合、操作に不慣れなお客様がいらっしゃると、商品登録や正しい操作方法がわからず、お客様が困ってしまい時間がかかってしまうため混雑の原因になります。

セミセルフレジでは、バーコードの読み取りをレジ担当のスタッフが行うためレジの進みがスムーズです。また、バーコード読み取り後、お客様は個別の精算機で会計できるので、後ろに並ぶ人を気にすることなくゆっくり会計できます。

スマホレジ

スマホレジとは、お客様のスマホに専用アプリをインストールして決済します。一部の飲食店やコンビニ各社や大手スーパーでも徐々に導入されるようになり、急速に普及しつつあるタイプのレジです。

決済までの簡単な流れは以下のとおりです。

  1. お客様のスマホに専用アプリをインストールする(インストールするのは初回のみ)
  2. アプリとクレジットカードなどの決済方法を紐づける
  3. 商品を選びながらお客様自身でアプリを使ってバーコードを読み取る
  4. アプリ内で精算を済ませ、レジを通ることなく退店ができる

各社細かい手順は異なりますが、スマホレジはレジ会計という業務そのものが必要ないため、レジ業務の負担軽減やレジの混雑回避を期待できます。ただし、スマホレジは専用アプリの開発や端末の導入など、初期費用が大きいです。

また、スタッフがレジかごに入っている商品をチェックする機会が減るため、万引きなど犯罪の悪化が懸念されます。

スマホレジのメリット スマホレジのデメリット
  • レジ業務の軽減
  • レジの混雑回避
  • 初期費用が大きい
  • 万引きなどの犯罪が悪化する恐れがある

POSレジの機能

POSレジには、基本的なレジ会計のシステムだけではなく、売上データ収集・分析や在庫管理、受注管理、セルフオーダーなど、お店の運営や利益を支えるさまざまな機能が搭載されています。

ここでは、特に主要な5つの機能をご紹介しましょう。

  • 顧客の管理機能
  • 売上集計や分析
  • キャッシュレス決済やポイント決済
  • 在庫管理
  • 複数店舗管理

顧客の管理機能

顧客管理機能は、マーケティングを効率よく行うのに大変有用です。お客様の年齢や性別、来店時間、購入金額、利用回数などを抽出し、客層ごとの売上分析や顧客データから店舗の主力客層の分析ができます。

さらに、顧客管理のデータは会員情報や購入履歴などと連携することで、さらにターゲットを正確に絞ったマーケティング施策を打ち出すことにも役立ちます。

たとえば、ネイルサロンやエステといった個別対応が必要な業態の場合、詳細な顧客情報があれば、担当スタッフが休みでもお客様に満足のいくサービスが提供可能になったり、購入履歴をもとにお客様好みの新商品の入荷情報やキャンペーン情報を提供したりすることができ、売上向上も期待できます。

売上集計や分析

POSレジの多くは、売上日報などのレポート作成機能やデータ分析機能を備えています。

POSレジを導入していない場合、キャッシュレジスターの取引履歴のデータをもとに、エクセルなどで表やグラフを作成し直し、データ集計や分析を行わなければいけません。

しかし、POSレジは、会計をするだけで売上データを自動的に収集し、商品、月・週・時間・曜日などあらゆる切り口から、売上を分析できます。過去のデータが蓄積されているため、前年のデータとの比較も可能です。

キャッシュレス決済やポイント決済

POSレジはクレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済との連動やポイントの自動付与が可能です。

キャッシュレス決済はスタッフが金銭を扱う機会が減るため、金銭授受のミス削減やレジ締め業務の効率化、衛生管理の強化が見込めます。

また最近では、ポイント還元や各キャッシュレス決済のキャンペーンを目的に、キャッシュレス決済を利用するお客様が年々増加傾向です。

キャッシュレス決済に対応し、自店の決済方法を多様化させることは、新規顧客の獲得にも繋がるでしょう。

在庫管理

POSレジは、販売数をリアルタイムで自動集計し更新するため、常に最新の在庫情報を確認可能です。

在庫が少なくなると、自動的に商品を発注したり多店舗の在庫を取り寄せたりする機能と連携できる場合もあります。常に正確な在庫を把握ができたり在庫切れを防げたりすれば、売上を上げるチャンスを逃さなくなります。

また、過剰に在庫を抱えることもなくなるため、食材ロスや廃棄にかかる処分費といったコストが削減できるでしょう。

複数店舗管理

POSレジでは、1つのアカウントで複数の店舗のレジ情報を一元管理できます。POSレジはインターネットを通して店舗の情報を共有できるため、複数店舗の情報をまとめて確認することが可能です。

たとえば、ほかの店舗にわざわざ出向いたり電話で確認したりしなくても、POSレジからデータを呼び出すだけで、リアルタイムの在庫状況や売上、売れ筋商品など、あらゆる情報を確認できます。

また、各店舗での滞留在庫を把握して値下げをするなど、本部の素早い経営判断にも有効です。

良いレジを選ぶポイント

自分のお店にとって「良いレジ」とはどのようなレジなのでしょうか?選ぶポイントは3つです。

  • POSシステムと連携している
  • レジの大きさ
  • 店舗数に応じた機能がある

まずは、POSシステムと連携していることが大前提です。POSレジは、会計機能以外にお店の運営や経営に必要な機能を兼ね備えています。

ただし、どんなに高機能なレジでも、店舗の大きさに合っていないレジを選んでしまうと、かえって不便です。

さらに、店舗数に応じた機能を兼ね備えているレジを選びましょう。店舗数が多い店舗ほど、複数店舗を一元管理できる機能は必須です。

POSシステムと連携しているレジであること

これからレジを導入するのなら、POSシステムは必須です。POSシステムには、4つのメリットがあります。

  • バーコード読み込みなので、会計の手入力が不要
  • 売上データ収集や分析の時間短縮
  • キャッシュレス決済に対応
  • 税率改正にも柔軟に対応

POSは、商品情報の読み込みはバーコードなので、レジ会計の業務負担や打ちミスが減るのが大きなメリットです。

レジの種類で紹介したセルフレジやスマホレジにも、POSシステムの機能が搭載されているものが多く、レジ会計や売上データの収集・分析、在庫管理などの自動化を可能にしています。また、税率改正や法改正があっても、システムアップデートのみで対応できるため、店舗単位での複雑な作業は必要ありません。

さらに、キャッシュレス決済は多様化しており、利用率は年々増えてきています。キャッシュレス決済に対応していれば、現金以外を利用する新規顧客の獲得に繋がるでしょう。

POSシステムに連携できるレジは、業務の効率化や手間の削減、売上向上を実現させます。

レジの大きさを考慮する

使用する場所とレジの大きさが合っているかを考慮しましょう。POSレジには、ターミナル型やパソコン型、タブレット型の3つの形があります。

たとえば、ターミナル型POSレジは、必要な機能や周辺機器の機能がレジ1台にまとまっているのが特徴です。

しかし、店舗が小さく周囲にあまりスペースがないところでの使用を想定すると、大きなターミナル型POSレジは「最適な大きさ」とはいえません。

小スペースで使用する場合には、コンパクトなパソコン型やタブレット型にすると、会計スペースがすっきりとし、お客様にも好印象を与えられるはずです。

また、屋外に持ち出したりキッチンカーで使用したりする場合には、持ち運び移動に便利なタブレット型POSレジを選びましょう。

店舗数に応じた機能があること

複数店舗を経営している場合、商品やスタッフ、お客様のデータが一元化管理できる機能が充実しているPOSレジを選びましょう。

店舗数が多いほど、各店舗の情報やデータをまとめるのに時間と労力がかかります。たとえば、顧客データや売上データをまとめて管理できれば、各店舗だけではなく、ブランドごとや会社全体のマーケティングが可能です。

また、在庫情報をリアルタイムで把握できることで、店舗間の在庫移動や滞留在庫のマークダウンなどが素早く行えます。

さらに、POS上で複数店舗の勤怠をまとめて管理ができれば、別の勤怠管理ソフトやタイムカードを用意する必要がなく、コストや人事総務の業務を軽減可能です。

複数店舗管理は、複数の店舗を運営している会社が情報を素早くキャッチし、利益を最大化させるのに不可欠な機能といえるでしょう

業態別おすすめレジ機能

業態が変わると運営方法や接客方法が変わるため、必要な機能は異なるのは当然です。しかし、「こんな機能があるとうれしい」と漠然とイメージできても、具体的に説明するのは難しいという事業者様も多いのではないでしょうか?

ここでは「飲食店」「小売店」「美容関連業界の店舗」それぞれで、ぜひ取り入れていただきたいレジ機能をご紹介します。

飲食店で必要なレジ機能

飲食店で重宝される機能は、以下の5つです。

  • ランチメニュー、ディナーメニューの切り替え
  • グルメサイトと連携した予約機能
  • 多様な支払い方法に対応
  • テーブル毎の注文把握機能
  • セルフレジ、自動釣り銭機能

飲食店で重要なのは、ホールスタッフの業務や厨房へ伝達の効率化です。また、多様な注文スタイルや決済方法に対応することで、サービスや売上の向上に繋げられます。

ランチメニュー、ディナーメニューの切り替え

飲食店のなかには、ランチとディナーで異なるメニューを提供する店舗も多いです。

ランチメニューとディナーメニューが混在していては、打ち間違いが発生する恐れがあります。しかし、ランチメニューとディナーメニューが切り替わる機能があれば、ディナータイムにランチメニューを打ってしまうといった間違いは起きません。

また、メニューボタン整理されていれば、お客様の注文された商品を探しやすく、注文業務の効率化を図れます。

グルメサイトと連携した予約機能

グルメサイトと連携した予約機能とは、各種グルメサイトや自社ホームページからの予約を自動集約する機能のことです。

複数のグルメサイトに掲載している場合、予約抜けやダブルブッキングをしないように確認して予約表を作成しなくてはいけません。POSレジの予約機能があれば、各グルメサイトの予約情報を自動で集約して管理するので、ダブルブッキングや予約抜けを防げます。

また、営業時間外に予約の連絡があった場合、次の営業時間まで予約確定は難しいです。予約確定までに時間がかかってしまうと、お客様は他のお店を予約してしまうかもしれません。しかし、POSレジならば営業時間外でも関係なく、24時間いつでもスムーズに予約確定できます。

多様な支払い方法に対応

決済方法の多様化にともない、POSレジは外部システムと連携することによってさまざまな支払い方法に対応可能です。

近頃は、様々なキャッシュレス決済が普及しており、財布がなくてもスマホ一つで決済できるサービスも多くの方が日常的に使っています。キャッシュレス決済ができるかどうかは「売上が上がるかどうか」を大きく左右する要素になりつつあります。

また、現金以外の支払い方法に対応すると現金を扱う機会が減るため、金銭授受のミスを防止できます。レジ会計業務の負担が減るため、人材不足の解消や店内でのサービス向上にも繋がるでしょう。

テーブル毎の注文把握機能

オーダーエントリーシステムをPOSレジと連携させれば、注文状況や会計金額、滞在時間をテーブルごとに把握可能です。オーダーエントリーシステムとは、「ハンディ端末から商品を注文できるシステム」を指します。

従来は、現場での「情報の伝達の効率化」と「注文状況の把握」に特化したシステムでしたが、POSレジとの連携によってどこにいてもテーブルごとの注文状況を把握できるようになりました。

また、テーブルごとの注文状況をリアルタイムでまとめて見られるので、テーブル回転率や混雑状況、売上予測なども確認できます。

セルフレジ、自動釣り銭機能

飲食店でも、セルフオーダー方式を取り入れた飲食店は徐々に広まってきています。セルフオーダー方式はいわゆるフルセルフレジで、店頭のタッチパネルからお客様自身で商品選択から支払いまで済ませてもらうシステムです。

現金支払いの場合でも自動釣銭機能があれば、お金の受け取り間違いやおつりの渡し間違いを防げます。セルフレジ・自動釣銭機能があれば、レジ会計の時間と人員を削減だけでなく、金銭ミス発生防止の効果も大きいでしょう。

小売店で必要なレジ機能

小売店で役立つ機能は3つあります。

  • 在庫管理機能
  • 複数店舗での在庫移動機能
  • ECサイトとの連携機能

小売店では、適正在庫を保つことが、コスト削減に大きく関わります。また、店舗数が多いほど、店舗ごとはもちろん会社全体としての売上意識が必要です。

店舗ごとの在庫や売れ筋をリアルタイムでまとめて把握でき、「店舗間でいかに在庫を効率よく回せるか」が、会社全体の売上を上げるカギとなるでしょう。

在庫管理機能

在庫管理機能は、常にバランスのよい在庫を維持するための機能です。

店頭やバックヤードの在庫数を確認しなくても、商品入荷や会計でバーコードを読み取るだけで、自動的に在庫数が登録されます。在庫管理機能を取り入れて在庫を補充しておけば、在庫切れすることなく、お客様のニーズにあった商品をいつでも提供可能です。お客様への商品提供は、機会損失防止になるのはもちろん、顧客満足度の向上にも繋がります。

また、アパレルなどの小売商品は長期在庫になるほど、品質が劣化して価値の下がる物が多いです。しかし、在庫管理機能があれば、過剰在庫を防げるため、保管料や保管スペース、廃棄料などのコストを削減できます。

複数店舗での在庫移動機能

在庫管理機能とともに、複数店舗の在庫移動機能も非常に有用です。在庫移動機能とは、複数店舗のリアルタイムの在庫を確認し、店舗間での在庫移動を指示するシステムをいいます。

新商品を入荷する際、店舗規模などに応じて各店に在庫を振り分けますが、予測どおりの売れ行きにならなかったりほかの店舗と違うタイミングで売れだしたりすることがあるはずです。

複数店舗での在庫移動機能では、各店の在庫をすべて確認でき、運営元指示で在庫の多い店舗から少ない店舗へ在庫移動できます。また、各店舗から他店舗の在庫を確認できるで、取り寄せの際に在庫の多い店舗から優先的に在庫を移動させるなど、在庫切れへの配慮も可能です。

ECサイトとの連携機能

実店舗と同時にECサイトを運営している場合、実店舗とECサイトの在庫数や販売数などを一元的に管理する必要があります。実店舗とECサイトは、売れ筋や販売数が異なるケースが多いため、連携していないと適切な仕入れや在庫管理ができません。

たとえば、実店舗の在庫が少ないので、ECサイトから移動させた商品Aが50個あったとします。ところが、実店舗では1週間で50個売れるところ、ECサイトでは1日で50個売れるとしたら、大きな機会損失になるでしょう。

連携機能を利用すれば、実店舗とECサイト両方を分析し、それぞれに適したマーケティング施策を行えます。

美容関連の店舗で必要なレジ機能

美容関連のお店で重要な機能は2つあります。

  • 電子カルテに対応した顧客管理機能
  • 予約サイトとの連動

美容室やネイルサロン、エステなど美容関連のお店では、個別の対応が求められます。

また、完全予約制や予約優先制にしているお店も多いので、予約情報の管理も必須となるでしょう。

電子カルテに対応した顧客管理機能

美容室など美容関連のお店は、リピーターが多く個別の対応を求められます。そのため、お客様情報は非常に重要です。

POSレジの顧客管理機能では、お客様のプロフィールや施術の履歴や好み、来店履歴といった幅広い情報を登録できます。また施術前と後の画像を残しておくことも可能です。

持ち運びしやすいタブレット型POSレジを導入しておけば、仕上がりイメージ等の画像を見せながら、わかりやすく施術内容の提案もできます。

また、電子カルテがあればお客様の好みの傾向を把握できるので、担当スタッフが不在のときでもお客様に満足いただけるサービスを提供できるでしょう。

予約サイトとの連動

POSレジは、受け付けた予約内容がすぐにデータ上に反映されます。複数の端末を使用している場合でもインターネット接続しているので、リアルタイムで情報共有可能です。

また、POSレジは予約サイトと連動して予約を受け付けられます。店頭での予約受付可能時間はお店の営業時間に限られますが、予約サイトと連携していれば、24時間いつでも受付可能です。

複数の予約サイトを利用していても、POSレジが自動で順番に予約可否を判断するので、ダブルブッキングや受付漏れを防げます。

予約が重視される美容関連のお店には必須の機能といえるでしょう。

レジ導入の際に使える補助金・助成金

POSレジの導入をすれば、お会計業務だけでなく業務の効率化や顧客満足の向上、売上向上などが実現できます。

しかし、導入や運用には費用がかかります。「導入したくてもコストが痛い」とお考えの事業者様もいらっしゃるでしょう。

飲食店もIT化(DX化)が進んでおり、IT機器やツールの導入を目指す企業や事業者に対して、国や自治体からさまざまな補助金・助成金制度を受けられます。

ここでは、代表的な補助金・助成金制度についてご紹介します。

IT導入補助金2024

IT導入補助金2024とは、「中小規模の企業・事業者が単独または連携してITツールを購入する際の費用の一部が補助される制度」です。

補助金は返済不要で、少ない投資額でも申請できます。また、申請が通る可能性が高いのも大きなメリットで、2023年度は申請のうち採択率は75%を超えました。

導入にかかった費用や条件にもよりますが、申請が通れば補助率は1/2~4/5、最大450万円の補助が受けられます。

参考元:new windowIT導入補助金2024

働き方改革推進支援助成金

働き方改革推進支援助成金は、「長時間労働を見直し、労働時間の縮減に取り組む中小企業事業主向けの助成金」です。

働き方改革推進支援助成金には4つのコースがあります。

  • 業種別課題対応コース
  • 労働時間短縮・年休促進支援コース
  • 勤務間インターバル導入コース
  • 団体推進コース

POSレジ導入によって業務を効率化し、労働時間の縮減に取り組んだ場合、どのコースでも助成金を受ける対象になり得ます。

成果目標の設定や支給額が異なるので、どのコースをするか検討したうえで申請するようにしましょう。

参考元:new window働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース) |厚生労働省

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、「小規模事業者が経営を見直し、持続的な経営に向けた経営計画を作成したうえで行う販路開拓や生産性向上の取組を支援する制度」です。

POSレジの導入や新商品の開発、店舗改装など幅広い経費が対象で、補助金は最大100万円まで受けられます。

ただし、対象者は従業員の人数によって限定されているので注意が必要です。

業種 常時使用する従業員の数
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 5人以下
宿泊業・娯楽業 20人以下
製造業その他 20人以下

レジを導入するならPOSレジがおすすめ(まとめ)

キャッシュレス決済への対応や業務効率化、人材不足の解消に有効なレジはPOSシステムを搭載・連携しているレジです。

また、POSレジであっても、タブレット型のようなコンパクトな物やお客様に商品読み取りから会計までお任せするセルフレジなど、仕様は様々あります。業態やレジを設置する場所、店舗規模などを考慮し、自社にあったPOSレジを導入しましょう。

NECが提供するサブスクリプション型POSシステム「NECモバイルPOS」は、飲食業に特化したサブスクリプション型POSです。

50を越える他社サービスと連携しているので、予約機能や決済サービス機能、セルフオーダー機能、自動発注機能など、飲食業には欠かせない多彩な機能をカスタマイズなしで利用できます。

POSシステム導入をお考えなら、まずはお気軽にお問い合わせください。

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