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レジ締めとは?効率よくミスなく作業するための手順とやり方を解説!
レジ締めは、売り上げを管理する上で大変重要な業務です。しかしながら、飲食店舗の経営者または責任者の方は、レジ締めで頭を悩ましている方も多いのではないでしょうか。
「金額が合わなかったときの確認作業に時間がかかる」「スタッフの業務負担が心配」など、レジ締めに関する課題は少なくありません。
この記事では、下記の2点について詳しく解説しています。
- レジ締めの必要性と具体的な手順
- レジ締め業務の効率化やミスを防ぐ方法
また、レジ締め業務を飛躍的に効率化させ、これからの店舗運営や経営に活かせる情報管理が可能になる「タブレットPOSレジ」についてもご紹介しています。
レジ締めの業務の見直しと改善を図り、店舗運営と経営の向上に役立てましょう。
レジ締めとは
レジ締めとは、店舗の1日の売り上げを集計し、伝票上の売り上げとレジ内にある現金やクレジットカードの売り上げの合計金額が一致しているかを確認する作業です。
レジ締めをすることで、その日の売り上げが分かり、現在レジ内にある現金の状況が把握できます。地道な作業ですが、かなり重要度の高い業務です。
レジ締めはなぜ必要なのか
そもそもレジ締めはなぜ必要なのでしょうか?レジ締めが必要な理由は主に以下の2点です。
- 伝票上の売上データとレジ内の金額の誤差を確認するため
- 売上データを確認して店舗経営に活かすため
順に説明します。
伝票上の売上データとレジ内の金額の誤差を確認するため
なぜレジ締め作業が必要かというと、伝票上のデータとレジ内の金額との誤差について早期発見することができるからです。
レジ打ちや釣り銭の受け渡しのミスがあった場合や、スタッフによる不正があった場合も、レジ締めをすることでどのタイミングで誤差が生まれたのか気付くことができます。
こまめにレジ締めや確認をすることで、スタッフのミスや不正、その他のトラブルが発覚した場合でも、素早く原因の把握と対処をすることができるようになります。
また昨今はキャッシュレス決済の普及により、現金以外での支払いが増えたため、伝票上の売上とレジ内の現金の整合性が分かりづらく、日々のレジ締めの重要性が増していると言えるでしょう。
売上データを確認して店舗経営に活かすため
レジ締めは、売り上げの詳細情報を確認し、データを活かして店舗運営を改善していくためにも欠かせない作業です。レジ締めをすることにより、売上伝票に記載されている売上額以外にも、売れ筋の商品、顧客の性別や年齢層、季節や時間帯などの細かなデータを収集することができます。
これらのデータを活かして、シフトの調整や発注量をコントロールすることで売上や利益が最大になるように計画を立てることが出来るようになります。
レジ締めの手順
ここからは、レジ締めの基本的なやり方と手順をわかりやすく解説します。下記の手順は、伝票上の売上とレジ内に残っている現金が合っているかを確認するためのシンプルな手順です。
①前日にレジ内に残した現金の金額を確認する
最初に、前日にレジ締めしたとき、翌日の釣り銭準備金としてレジ内に残しておいた金額を確認します。釣り銭準備金としてレジ締め後に残す金額は、日々の確認・管理が簡単になるため、毎日一定に決めておくことがおすすめです。
たとえば、毎日釣り銭準備金として残す金額を5万円と決めておけば、レジ締めをする際に5万円を残して、残りを売上金として回収するサイクルになります。
毎日、釣り銭準備金の金額が変動しているとミスが起こる原因の一つになるため、一定の金額にすることで管理がしやすくなります。
②1日の売り上げを伝票やレシートを使い計算する
レジ内にある釣り銭の金額を確認後、その日1日の合計の売上金額を出力します。伝票上の売上を合計することで計算上の売り上げを出す目的があります。
この計算は、現金での売り上げ以外に、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどで決済したレシートも含みます。また、クーポンなどで割引になったものなどの計算も忘れないように気をつけましょう。
③レジ内の現金を数える
伝票上の売上の計算をしたら、レジ内にある現金を数えます。その際に、現金以外のクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済の金額も忘れずに計算し、現金にプラスした金額を計上します。
セキュリティの面から、一万円札や五千円札などの紙幣をレジ内ではなく、金庫などに移して保管している場合には、これらの現金も忘れずに計上してください。
同じ硬貨や紙幣を10枚、50枚単位でまとめておくと、レジ締め自体の時間短縮につながります。
④レジ内の現金の合計から前日に残した現金の金額を引く
③で計算した金額は、開店時から入っている釣り銭準備金の現金が含まれています。その日の純粋な売り上げを把握するために、③で計算した金額から前日に残した釣り銭準備金を引きます。
この金額が、その日1日の売り上げになります。
⑤レジ内の売上金額と実際の売上金額に誤差がないか確認する
②で計算した伝票上の金額と、④で計算した1日の売上額が一致しているかを確認します。特別値引きなど何か特別な対応がない限り必ず一致するようになっています。
金額が一致しない場合は、②の伝票上の計算間違い、もしくは④の売上額の計算間違いのどちらかが当てはまる可能性が高いです。
金額の誤差が発生したときによくあるミスが下記になります。もう一度各項目を確認して見ましょう。
- 伝票上の計算間違い
- レジの二度打ちをしている
- 無くしてしまった伝票がある
- 現金の数え間違い
- 硬貨が落ちている
誤差の原因が判明したら、取り消し処理や会計処理を行い、レジ内の金額と実際の売上金額を一致させます。
計算し直しても原因がわからず、どうしても金額が合わない場合があります。その際には釣り銭の渡し間違いや、スタッフの不正行為の可能性もあります。
⑥翌日の釣り銭のための現金をレジ内に残す
伝票上の金額とレジ内の売上金額が一致したら、翌日の釣り銭準備金として必要な現金をレジに残して、残りの現金を金庫や銀行の口座に移しましょう。
ここでも、いくら釣り銭準備金を残すのかその都度話し合う必要がないよう、釣り銭準備金の金額を決めることをルール化しておき、スタッフ間で共有しておきましょう。
レジ締めになぜ悩まされるのか
レジ締めの作業には多くの問題が存在します。「時間がかかる」「金額が合わなかったときは大変」「レジ締めの作業を覚えられないスタッフが多い」といった課題に悩んでいる方も多いと思います。
ここでは、レジ締めに悩まされる原因を3つ解説します。
レジ締めには時間がかかるため
レジ締めは、金額のズレが発生した際のことを考えると、毎日やることを推奨しています。一回あたりのレジ締めの作業時間は30分〜1時間程度かかります。
金額に誤差があれば何度も計算し直す必要があり、なかなか金額が合わない、その原因がわからないと、多くのストレスを感じる人が少なくありません。レジ締めをするスタッフの拘束時間も増え、負担が大きくなります。
毎日は大変だからと言って、レジ締めを数日もしくは週に一度の頻度で行うと、データ上の売り上げとレジ内の金額に誤差が出た場合、いつそのズレが生じたのかが分からなくなります。
また、時間が経てば誤差が出た時期だけではなく、誤差が生じた原因自体も把握しづらくなります。
これらの理由から、レジ締めを毎日やっていないお店は、効率的に出来るように考えた上で毎日行うことをおすすめします。
計算ミスや釣り銭ミスなどで金額が合わないことがある
手順通りにレジ締め作業を進めていき、作業に慣れてくると一回で金額が一致したり、その負担は軽くなって来ます。しかし、金額が合わない場合に多くの方が悩まされることになります。金額が合わない理由は一つではありません。
- レジ締めの際の現金の数え間違い
- 売上金の計算ミス
- 会計時のお釣りの渡し間違い
- レジへの金額の打ち間違い
このように原因はいろいろと考えられます。
また上記の理由以外にも、スタッフが不正を働いているという可能性もあります。レジ締めを毎日行っていると、その日に出勤しているスタッフが特定できるため不正防止効果もあります。
工程が多く覚えられなかったり、数字が苦手な人は難しいと感じる
最近は、現金以外にも様々な決済方法が増えています。クレジットカード決済以外にも様々な電子マネーを含む複数のキャッシュレス決済が存在しています。
またポイントカードのポイントの付与に関する管理や、割引券の処理の仕方など、以前に比べ工程が多く、業務自体が煩雑になっています。
その結果、特に数字が苦手なスタッフや新人、アルバイトの方にとって、レジ締め自体の正しい手順を覚えられず、抜けている計算が発生したりしてストレスを感じてしまうケースも多くあります。
効率的なレジ締めのやり方やミスをしないコツ
レジ締めで一番厄介なことは、金額が合わないなどのトラブルが起きたときです。金額を何度も数え直したり、原因の追及など相当な時間と労力を要してしまいます。
またトラブルがなくとも、そもそもレジ締め自体に時間がかかるものです。ここからは、効率的なレジ締めのやり方やミスを少なくするコツを紹介します。
硬貨・紙幣を一定の数でまとめておく
現金の受け渡しをしていると、千円札と一万円札、百円硬貨と十円硬貨は溜まりやすくなります。お札は10枚ずつ束ね、硬貨は50枚ずつまとめておくことをおすすめします。
五百円硬貨までの各種硬貨を50枚ごとに収納できるコインケースが市販されているので、それらを活用しましょう。また、コインケースには、硬貨ごとに50枚の合計に金額が記載されているものもあるので、現金を数える際に時間の短縮にもつながります。
表や記録用紙を使い各硬貨・紙幣の数を書き出す
現金以外にもクレジットカード決済、電子マネーなども項目に分けて金額を記載しましょう。数えたお札や硬貨を、走り書きの紙面やメモに記入するなど人によってバラバラな記帳をすると間違いの原因になります。
下記のような誰が見てもわかりやすく使いやすい、統一した表や記録用紙に記帳するようにしましょう。
記入用紙(金種計算表)の参考例
レジ締めマニュアル(手順書)の作成をする
レジ締めは複雑な業務であり、多くの工程が必要になります。誰もが正しくレジ締めを行うためには、マニュアル(手順書)を作成することが効果的です。
マニュアルがないと、レジ締めのやり方自体が人によってバラバラになります。効率も悪く、業務の属人化にもつながり、ミスが起こる原因にもなります。
また新人が入った場合や、異動等により新たにレジ締めを覚える必要があるスタッフに対しても、マニュアルに基づいた的確な指導が行えます。レジ締めのマニュアルを作成しておけば、「スタッフに業務を教えやすい」逆に「教えられるスタッフも覚えやすい」「手順を忘れてしまっても自身で確認ができる」などのメリットがあるのです。
何もないところからマニュアルを作成するのは大変かもしれませんが、一度作成してしまえば、どのスタッフも安心して業務に取り組むことができ、ミスを防止することにつながり、スタッフの負担を減らすことにもなります。
こまめにレジ締めをする
閉店後にまとめてレジ締めをするのではなく、忙しさが落ち着いたタイミングで1日に数回レジ締めをすることも業務の負担軽減になります。
たとえば、ランチタイムが終わった後にレジ締めをすることで、午前中に金額の誤差が合ったかどうかを把握することができ、営業終了時のレジ締めは午後の分の計算のみになり計算する量が減るため、負担を軽減できます。
またレジ締め全ての工程を行うことはできなくても、営業終了後のレジ締めの準備として、3時間おきに売上を計算しておくことも、レジ締めの際の時間短縮につながります。
閉店の1時間前から準備を始める
閉店時間ギリギリに、もしくは閉店後に急いでレジ締めをして計算を間違えたというケースも多くあります。この時間帯は業務の終盤ということもあり、疲れで集中力が低下してしまいます。
実際にレジ締めを行うのは通常は閉店後ですが、できれば1時間くらい前から準備をしておくとよいでしょう。前項で解説したように、伝票上の売上のみ計算しておく、紙幣や硬貨をまとめておくなどすることでその後の作業を軽くすることができます。
余裕を持ってレジ締めを行うことが理想ですが、閉店ギリギリまでお客様がいらっしゃる場合もあるため臨機応変に対応する必要があります。
POSレジを導入する
レジ締めの目的と手順、問題点や改善策を述べてきましたが、それでもどうしても通常のレジ締め作業は、スタッフの負担も大きくミスも発生してしまいます。
なぜなら、スタッフが伝票上の売上とレジ内にある売上金額等を集計するのに時間がかかり、キャッシュレス対応やポイントカード、割引チケットの処理などやるべき作業も多いからです。
POSレジを導入することにより、これらの課題や問題点を一気に解決し、より業務の効率化を図ることができます。POSとは「Point of Sale」の略称で「販売時点情報管理」を意味しており、POSレジとは自動で伝票上の売り上げやキャッシュレス対応の売り上げ、レジ内の現金の計算をしてくれるシステムを完備したレジです。
レジ内の現金を項目ごとにレジに打ち込むだけで、伝票上の売り上げと照らし合わせてレジ誤差を表示してくれる機能があります。伝票の計算も各種キャッシュレス決済の計算もすべて自動で行われるため、スピードが圧倒的に早くなり、計算ミスもなくなり時間の効率化と業務負担を軽減することができます。
さらに、POSレジには「いつ、どんな商品が、いくらで、どれくらい売れたか」といった情報を自動で集計、確認ができるといった機能もあります。
レジ締めを効率化するだけでなく、これらの売上が多くなる時間帯や、売れ筋商品、各商品の売上など様々な情報をもとに店舗経営に役立てることができます。
日々のレジ締めを効率化してミスをなくしましょう(まとめ)
POSレジを導入することによって、日々のレジ締めを効率化し、不要なミスを極力なくすことで、スタッフの負担を減らすことができます。
また、売上に関する様々なデータを自動で集計することができ、これらのデータを店舗運営や経営に活かすことが可能になります。
NECが提供するサブスクリプション型POSシステム「NECモバイルPOS」は、国内販売開始から10年以上に渡って飲食店などの店舗業務や本部機能を支えています。
従来からあるレガシー型POSを購入し、カスタマイズして使用するというシステムは、環境の変化を受けやすい飲食店様には初期費用の負担もあり、リスクも多く導入するのが困難な店舗も存在していました。
一方、NECモバイルPOSは月々定額の料金で利用ができるサブスク型(SaaS型)で、提供されたサービス(ソフト)を、毎月リーズナブルな料金で利用できるといったメリットがあります。
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